お腹の中の赤ちゃんの存在を実感できる「胎動」。いつから感じるようになるのか、どんな動きをするのかと気になる妊婦さんも多いのではないでしょうか。
今回は、胎動を感じ始める時期をはじめ、感じ方や感じやすいタイミングについてご説明します。
胎動はいつから感じるの?
胎動を初めて感じる時期は、一般的に、初産では妊娠20週前後から、2人目以降では18週前後からといわれています(※1)。ただし個人差があるため、妊娠21週以降に初めて感じる人もいます。
初産と2人目以降で違いがあるのは、初産の場合は最初は胎動と気づかないことが多く、2人目以降の場合は経験があるため比較的すぐに胎動と気づきやすいことが考えられます。(※2)。
胎動はどんな風に感じるの?
胎動の感じ方にも個人差があります。また、時期によっても感じ方が変わります。
最初はムズムズした感じ
胎動を感じ始めた頃は、おへその少し下やその周辺がムズムズと感じることが多いといわれています。
「お腹の中で金魚が泳いでいるみたい」「なんだかお腹がゴロゴロする」といった表現をする妊婦さんも多く、初めのうちはそれを胎動とはっきり認識できないこともあるようです。
妊娠週数が進むと強く押される感じ
妊娠後期頃になると、子宮の中にいる赤ちゃんの姿勢によって、胎動を感じる位置も変わってきます。
おへその下や周辺だけでなく様々な場所で、お腹をグイッと強く押されるような胎動を感じるようになってきます。
胎動を感じやすいタイミングは?
胎動を感じやすい時間に決まりはありません。ただ、ママや赤ちゃんの動きによって、胎動を感じやすい・感じにくいタイミングはあります。
胎動を感じやすいタイミング
ママが横になっているときや、ゆったりとした気持ちでいるときは、胎動を比較的感じやすいといわれています。
胎動を感じにくいタイミング
お腹の中の赤ちゃんは、1日の中で動きが活発な状態と少ない状態を繰り返しています。胎動が感じにくいときは赤ちゃんが眠っていると考えられ、その睡眠時間は20分から75分ほどです(※1)。この間は胎動を感じにくい傾向があります。
胎動を感じない日もある?
胎動を感じ始めてしばらくは赤ちゃんの動きになかなか気づかず、「胎動を感じない」と思う日もあるかもしれませんが、週数が進むにつれて気づきやすくなります。
妊娠週数、赤ちゃんの大きさやママの体型などによって胎動の感じ方は異なりますが、胎動を日常的に感じるようになってからは、全く感じられなくなることはありません。
急に胎動が弱くなった・極端に少なくなった・いつもと違う様子で違和感があるといった変化に気付けるように、普段から赤ちゃんの動きを意識しておくといいですね。リラックスしているときに胎動カウントをとるのもおすすめですよ。
なお、上記のような胎動の異変を感じたときは、すぐにかかりつけの産婦人科を受診してください。
胎動は個人差が大きいのでゆっくり待とう!
胎動をいつから感じるかには個人差が大きいため、まだ感じなくても心配はいりません。
胎動を感じたときには、お腹の赤ちゃんに「元気だね」などと声をかけたり、お腹を撫でたりして、コミュニケーションをとってみるのもいいですね。