月経(生理)が来るのは、女の子の体が大人に近づいている証拠。小学校高学年になると、はじめての月経である「初潮(初経)」を迎える子もいます。
「初潮を迎えると身長が伸びなくなる」「体重が40kgを越えないと初潮が来ない」と、月経にまつわるうわさを聞いて、気になっている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、初潮と身長・体重の関係性についてまとめました。
初潮(初経)とは?
はじめての月経(生理)のことを「初潮」と言います。
思春期になり、性ホルモンの血中濃度のバランスによって生まれる、男女それぞれの特徴を「第二次性徴」と呼び、女の子の場合は、エストロゲンという女性ホルモンの増減の波ができることにより以下の順番に体の変化が起こります(※1)。
● 乳房がふくらみはじめる
● 丸みを帯びた体つきになる
● 陰毛が生えはじめる
● 身長が伸びる
● 初潮を迎える
月経は、赤ちゃんのベッドとして毎月準備される子宮内膜が必要なくなり、はがれ落ちるときに起こる出血のこと。つまり、女の子が初潮を迎えるということは、将来妊娠・出産できるように体が準備をしはじめた、ということになります。
初潮(初経)を迎える時期は?身長は関係あるの?
初潮の開始は10~14歳のあいだで、平均すると12歳頃だと言われています(※1)。ただし、先述のとおり初潮は第二次性徴のプロセスのひとつで、その開始時期には個人差があります。小学4年生ぐらいではじめての生理がある子もいれば、中学3年生になって初潮を迎える子もいます。
平成20年度の学校保健統計調査によると、初潮開始の平均年齢である12歳の女の子の平均身長は152.1cm、体重は44.2kgです(※1)。しかし、これはあくまでも目安にすぎず、「身長が●cmにならないと生理が来ない」といった明確な基準はありません。
なお、最近では10代の女の子の身長の発育量が最大となる時期は、その親世代と比べて1歳ほど早まっているので、それにともなって初潮も低年齢化の傾向が見られるようです。
初潮の時期と体重は関係ある?
第二次性徴の過程で、体つきが丸みを帯びてくる時期と重なるため、「太っている子ほど早く生理が来る」といった噂もあるようです。しかし体重に関しても、初潮との直接的な関係性があるわけではないので、気にしすぎない方が良いでしょう。
思春期の女の子は自分の見た目や周りからどう見られるかを気にしはじめるかもしれませんが、過度なダイエットで健康を損ねてしまわないよう、栄養バランスの取れた食事をしっかり摂るよう、ママがフォローしてあげてくださいね。
いずれにしても、初潮を迎える年齢は、骨形成や脂肪沈着といった身体発育に加え、遺伝的要因や栄養状態、心理的、社会的因子が影響するといわれています(※2)。体の成長のスピードや体型には個人差があるため、初潮と身長・体重とのあいだに大きな関係があるとは一概にいえません。
初潮が来ると身長は止まるの?
脳下垂体から分泌される成長ホルモンの量は思春期にピークとなり、そのあとは減少していきます。また、先ほどもお伝えしたとおり、第二次性徴は「身長が伸びる」→「初潮を迎える」という順番で現れます。そのため、「生理が来たら身長が伸びなくなった」という印象を受けるかもしれませんが、初潮を迎えたからといってそのあと身長の伸びがすぐに止まってしまうわけではありません。
その一方で、月経時に卵巣から分泌される女性ホルモンは、子供の骨を硬い大人の骨に成熟させ、身長の伸びを止める働きを持っています。つまり、初潮後数年間で身長の大幅な伸びは止まるといえます(※3)。
子供の身長は、骨と、骨同士をつなぐ軟骨が成長することで伸びていきます。そのためには成長ホルモンの分泌が必要です。バランスの良い栄養を摂取して、夜更かしをせず十分な睡眠を取り、適度な運動をすることが大切です。
初潮を迎える成長期に子供の健康をサポートしましょう
今回ご紹介したとおり、初潮と身長・体重とのあいだに直接的な関係があるわけではありません。しかし、体の成長がピークを迎える思春期に初潮が来るため、そのあとの伸びがあまり目立たない印象を受けることが多いようです。
「生理が来たら身長が止まるんじゃないか」「最近、太ったような気がするから痩せなきゃいけないんじゃないか」といった不安を子供が感じないように、ママからポジティブな声かけをしてあげたいですね。
栄養バランスの取れた食事・充分な睡眠・適度な運動を意識して、子供の成長をサポートしてあげましょう。