赤ちゃんが生まれると、夜泣きやグズりの原因がわからず悩んだり、育児がいつまでも続くような気がして不安になったり、ママの気が休まる暇がありませんよね。そんなときは、ママや赤ちゃんが気軽に遊びに行けて、育児相談をすることができる、「子育て支援センター」に頼ってみてはいかがでしょうか。今回は、子育て支援センターとはどのような施設なのか、いつから行けるのか、初めて利用するときの注意点やコツをご紹介します。
子育て支援センターとは?

子育て支援センターとは、厚生労働省の取り組みの一つとして、地域の自治体が運営している子育て支援を目的とした福祉施設のことです。
近年の核家族化や地域との繋がりの希薄化により、子育てで孤独を感じる人が増えていることから、地域のママやパパ同士が、コミュニケーションを取れる場所、子供が安心して思い切り遊べる場所、子育ての相談ができる場所として設置されています。
施設により規模や設備は様々ですが、子供が自由に遊べるスペースや、育児相談、あるいは地域のママ・パパとコミュニケーションがとれるスペースなどがあります。また、子供の年齢別にプログラムを組んでいるところもあれば、ママ向けのイベントを定期的に開催しているとろもあります。
以下は、子育て支援センターの基本情報です(※1)。
運営主体は?
基本的には市区町村などの自治体です。なかには社会福祉法人やNPO法人、民間事業者などへ運営が委託されている施設もあります。
スタッフはどんな人?
保育士や看護師など、育児や保育に関する相談指導の知識や経験があり、地域の子育て事情に精通した人がスタッフを務めています。
開設日数はどのくらい?
地域により異なりますが、週5日以上、1日5時間以上が基本です。
運営目的はなに?
運営目的は下記のとおりです。
● 子育て親子の交流の場の提供と交流の促進
● 子育てなどに関する相談・援助の実施
● 地域の子育て関連情報の提供
● 子育てや子育て支援に関する講習などの実施
● 地域支援活動の実施
子育て支援センターはいつから行ける?

子育て支援センターは、基本的には何歳からでも行くことができます。
例えば、早い場合だと生後3ヶ月頃、首がすわったのを機に、赤ちゃんとの外出の練習や、ママのリフレッシュを目的として利用するママもいます。一般的には、寝返りができるなど、体が少し動かせるようになってきた生後5〜6ヶ月頃や、伝い歩きや歩行の練習をはじめる1歳頃から利用しはじめるママが多いようです。
子育て支援センターには子供向けのおもちゃや絵本が揃っていたり、歩行練習や走って遊ぶのにちょうどいいスペースがあったりするため、家とは違う遊び方ができます。また、いつもと違う空間で過ごすことやママ以外の人を目にすることは、赤ちゃんにとっていい刺激になります。
ママに限らず、赤ちゃんにとっても気分転換になり、家に帰ってからお昼寝をしやすくなるなどの変化がみられることもありますよ。
子育て支援センターに行くときの注意点やコツは?
子育て支援センターに行くときに注意したいのは、まずは赤ちゃんとママの体調です。出産後、ママの体はすぐに回復するわけではありません。無理をすると体調を崩しやすくなってしまうこともあります。
また、赤ちゃんの様子がいつもと違ったり、理由がわからずに機嫌が悪かったりする場合も注意が必要です。
そんなときは無理して子育て支援センターには行かず、家でゆっくりと過ごし、心身を休ませてあげましょう。
これ以外にも、注意したいことや利用時のコツがあるので、以下にご紹介します。
子育て支援センターに行くときの注意点
● ママやパパ、赤ちゃんの体調や機嫌が優れない場合は無理に行かない
● インフルエンザなどの感染症が流行りだす冬場は避ける
● 授乳やミルク、昼食のタイミングをずらさないですむ時間帯に行く
● お昼寝は時間がずれてもしっかり取れるようにする
● 授乳スペースがない場合も考え授乳ケープを持参する
● ミルクの場合は給湯室がない場合も考えてお湯を持っていく
● 子供が走りまわっていることもあるので、乳児連れの場合は目を離さない
● 2~3歳頃になると怪我や喧嘩が増えるので気をつける
● 利用条件や利用料をホームページなどで確認しておく
● 当日のイベントやプログラムを地域のお便りなどで確認しておく
子育て支援センターを利用するときのコツ
● 午前の早い時間帯に遊んで、お昼寝までに切り上げる
● 家でゆっくり過ごして、お昼寝をしてから午後の遊び時間に利用する
● 親子だけで来ていることが多いので、まわりのママに気軽に話しかけてみる
● 直接ママ同士で話すのが難しければ子供を通じて交流を持つ
● ママ友作りを目的にするというより、その場を楽しみ、ストレスなく利用する
子育て支援センターで気分転換しよう!
1日中、家で赤ちゃんと2人だけで過ごしていると、気分が滅入ってしまうこともありますよね。そんなときは、子育て支援センターに行って、ママや赤ちゃんの気分転換をしてみましょう。
子育て支援センターのなかには、一時保育を行っている施設もあります。預けられる条件は施設により様々ですが、事前登録や面接をすれば、1時間500~800円程度で預かってくれることもあるようです。急な用事はもちろん、お買いものや美容室に行くときに利用するのもおすすめですよ。
ママの気持ちに余裕ができると、赤ちゃんともより楽しく過ごすことができます。預けることに罪悪感を持つ必要はないので、子育て支援センターなど地域のサポートを上手に活用したいですね。