出産後ずっと家の中で過ごしてきたママも、1ヶ月が経つ頃には「そろそろ外の空気を吸いたいな」「赤ちゃんに外の世界を見せてあげたいな」と思うのではないでしょうか。赤ちゃんにとって、ママとの散歩は刺激がいっぱいです。外の空気や日光に触れることで、抵抗力が高まり、皮膚も強くなりますよ。今回は赤ちゃんの散歩について、いつから始めたらいいか、適した時間帯、持ち物、注意点などをご紹介します。
赤ちゃんの散歩はいつから?新生児は?
新生児(出生後28日未満まで)の間は、基本的に外出はできませんが、1ヶ月検診で問題がなければ、お出かけすることができます。赤ちゃんを抱っこしたりベビーカーに乗せたりして、家の近所を少し散歩してみましょう。
生後1ヶ月くらいの赤ちゃんにとっては、家の外にちょっと出るだけでも立派な散歩です。慣れてきたら、少しずつ距離や時間を伸ばしていきましょう。
赤ちゃんとの散歩の時間はどれくらい?
初めて赤ちゃんと散歩をするときは、室内との気温差が少ない時間帯を選び、5~10分程度から始めて、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。
おしっこやうんち、授乳のタイミングをできるだけ避けるように計算して出かけると、途中で慌てて家に戻ることもなくスムーズに散歩ができますよ。少し遠くに出かけるときは、授乳やおむつ替えができる場所を確認しておくと安心です。
赤ちゃんとの散歩におすすめの時間帯は?
● 春…午前中から昼過ぎ
● 夏…早朝または夕方
● 秋…午前中から昼過ぎ
● 冬…昼過ぎ
夏は、暑くなる昼頃を避けましょう。できれば午前8~10時頃の涼しい時間帯がおすすめです。夕方5時頃も日差しが弱くなるのでいいですね。冬の寒い時期は、午後1~3時頃の昼を過ぎて暖かくなる時間帯が適しています。
ただし上記の時間帯はあくまで目安でしかありません。無理に時間帯に合わせて散歩するのではなく、その日の気候や赤ちゃんの機嫌や体調をみて、昼寝や授乳の時間を優先しつつ判断するようにしましょう。
真夏や真冬は赤ちゃんとの散歩の時間を短めにして、午前と午後の2回に分けてもいいですね。
赤ちゃんと散歩するときの持ち物は?ベビーカーは?
赤ちゃんと散歩するときは、抱っこ紐やベビーカーを用意しましょう。家の周辺を5分ほど散歩するのであれば、抱っこ紐を使わずに抱っこして歩くこともできるものの、いざというときに両手がふさがっていると危険なので、できるだけ抱っこ紐やベビーカーを使いましょう。
抱っこ紐やベビーカーは、種類やメーカーによって生後1ヶ月では使えないものもあるので、よく確認しておいてくださいね。
対面式のベビーカーだと、赤ちゃんが景色を見ることはあまりできないものの、外の空気に触れたり、一緒に散歩しているママの顔を見たりするだけでも十分楽しんでくれるはずですよ。
また、赤ちゃんとの散歩に必要な持ち物は外出時間や目的地によって変わります。30分以内に家に戻ってくるときは、外でおむつ替えや授乳をすることはないので、ガーゼやタオルだけ持っていけば十分でしょう。
30分以上の散歩や、家から少し離れた場所まで行くときは、念のため、おむつとおしりふきを持っていきましょう。授乳の時間帯と重なりそうなときは、授乳ケープやミルクセットも忘れないでくださいね。
赤ちゃんと散歩をするときの注意点は?
赤ちゃんと散歩をするときは下記のポイントに注意しましょう。
快適な服装
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、夏は通気性がよく吸水性のある衣服を、冬は防寒性が高いものを選ぶようにしましょう。エアコンが効いた屋内にも対応できるように、薄手の羽織ものやレッグウォーマーをバッグに入れておくと安心ですよ。
暑い時期の抱っこ紐での散歩は、赤ちゃんとママの体温でさらに熱がこもりやすくなります。ママの服装も通気性がよく、肌触りが良いものを選ぶようにしましょう。
紫外線対策
春から夏にかけては、赤ちゃんに紫外線対策をしっかりしてから散歩をしましょう。直射日光は赤ちゃんの体力を奪ってしまうので、帽子やベビーカーの日よけグッズを活用してください。
特に夏は、ベビー用の日焼け止めを塗って赤ちゃんの肌を守ることも大切です。抱っこ紐で散歩するときは、日傘でママと赤ちゃんを一緒にカバーするのもいいですね。
虫刺され予防
赤ちゃんと夏に散歩する場合は、虫刺されに注意しましょう。デリケートな赤ちゃんの肌を守るために、ベビー用の虫除けスプレーやシールなどで予防してから出かけてくださいね。
水分補給
夏は汗をたくさんかくので、長時間出かけるときは、母乳やミルクで水分補給をしましょう。冬も乾燥しやすいので、水分補給が大切です。
赤ちゃんばかりでなくママもこまめに水分を摂るように心がけてくださいね。特に授乳をしているママは水分不足になりやすいので、気をつけましょう。
あせも対策
赤ちゃんが汗をかいたら、ガーゼやタオルなどでこまめに拭いてあげましょう。あせもになりやすい赤ちゃんは、背中に入れる汗取りパッドなどをプラスしてあげるといいですね。
乾燥対策
生後2~3ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの肌は乾燥しやすくなります。短時間の散歩であれば乾燥を気にしすぎる必要はないものの、買い物などを含めて1時間ほど散歩するときは、出かける前に保湿クリームを塗って乾燥対策をしてあげるのがおすすめです。
感染症対策
赤ちゃんは生後6ヶ月を過ぎるとママからもらった免疫がなくなり、感染症にかかりやすくなるので、散歩をするときも注意しましょう。人がたくさんいる場所を避けたり、予防接種を受けたりして、予防を心がけてくださいね。
赤ちゃんとの散歩を楽しもう
赤ちゃんとの散歩は、家にいるときとは違った発見があり、親子の絆が深まる時間です。歩きながらママが話しかけたり、きれいな景色を見せてあげたりすることで、赤ちゃんは様々な刺激を受けて、その後の成長へとつながっていきますよ。
赤ちゃんとの散歩は、毎日必ずしなければいけないわけではありません。散歩に行く日もあれば、行かない日があっても大丈夫です。赤ちゃんの体調や機嫌をみながら、行く場所や時間帯を決めて、楽しく散歩ができるといいですね。