希望する幼稚園の願書を記入する際、できれば好印象を持たれる書き方をしたいですよね。しかし、具体的にどういう書き方をすれば良いのかわからない、というママやパパも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、幼稚園の願書の書き方のポイントや注意点を紹介します。
幼稚園の願書はいつ提出するの?
幼稚園の願書を提出する時期は、一般的に10〜11月頃です。園によって異なるため、説明会や見学会へ行った際に提出の時期や方法を確認しておきましょう。
地域の公立や私立の幼稚園では、願書提出日に面接を行う園もあれば、願書提出だけの園もあります。
受験をする私立や国立の幼稚園では、願書提出後の11月以降に、試験(考査)や面接が行われることがほとんどです。
幼稚園の願書を書く前に気をつけたいことは?
願書を書く前に、まず以下の点を留意しておきましょう。
●読みやすい字で丁寧に書く(楷書で記入)
●項目に適した内容を記入する
●誤字脱字に気をつける
●幼稚園のことは「貴園」と記入する
●内容を偽らず、大げさに書かない
記入前に、パートナーや家族と家庭の教育方針を確認しておくと書きやすいですよ。
また、園の特色や方針を把握しておくことも大切です。入園説明会や見学会で、その園の特色や方針、沿革などが説明されるので確認してくださいね。
志願倍率が高い幼稚園では、願書の内容や読みやすさなどが合否に大きく影響を与えることもあります。事前にしっかり準備をして、いざ書くときに慌てることがないようにしたいですね。
幼稚園の願書の書き方のポイントは?
地域の幼稚園でも、受験が必要な幼稚園でも、願書に記載する内容は基本的に同じです。園の特色を理解しながら、子どもの性格や家庭の教育方針とどうマッチしているのか、どう成長してほしいのかなどを記入しましょう。
上記を踏まえつつ、以下のポイントを参考に願書を記入してください。
家族構成・家族欄
志願者(子ども)から見た「続柄」で表記することがほとんどです。子ども本人から見て、父、母、兄、姉、弟、妹と記入しましょう。順番は、父・母の次に、年齢の高い順にしましょう。
すでに続柄がプリントされている場合は、続柄に合わせて名前を記載します。
これまでの教育状況
これまで保育園に通っていた場合は保育園名を、幼稚園受験などで教室に通っていた場合は教室名を、習い事をしている場合は習い事名を記載しましょう。
教室や習い事は、始めた時期や続けている期間のほか、理由やきっかけなども書いておくといいですね。
家庭での教育方針
家庭での教育方針を具体的に記載しましょう。「挨拶をする」「思いやりがある」「自分の気持ちを伝える」などだけでなく、「普段の生活の中で、家族や友達に自然と挨拶ができるように、まず親がお手本を見せています」など、具体的な取り組み方を記入しましょう。
志望動機・志望理由
幼稚園側が保護者に対して「園を理解しているか」をポイントとして見る項目です。家庭での教育方針や子どもの性格と園の方針や特色が合っているかが見られます。
たとえば、「見学会に伺ったときに、先生方が園児の自主性を重んじながら指導している姿を見て魅力的に感じました」「貴園の教育方針である『思いやりを持てる子』『最後までやり遂げる子』といった教育方針は、わが家でも娘が小さい頃から大切にしてきたことなので、とても共感しました」など、どういう点に魅力を感じたか、共感したかなどを具体的に書きましょう。
本人の性質・性格・性向
「人懐っこい性格で、誰とでもすぐに仲良くなれます」「集中力があり、工作や絵を描くのが得意です」など、子どもの特に良い部分を伝え、それに関係する具体例を書くといいでしょう。
また、長所だけをアピールするのではなく、短所も記入することが大切です。「頑固な面もありますが、粘り強く最後まであきらめない性格です」など、短所を長所として活かせているエピソードを交えるのもいいですね。
園に希望すること
志願する幼稚園の教育方針や先生の人柄などが、子どもの成長にどう影響を与えるか考えて記入してください。
幼稚園の方針や取り組みに対して、「個人の考えを尊重する考えや方針に魅力を感じており、自立した意見が持てる子に育ってほしいと考えています」「●●という取り組みがとても気に入っております。今度も積極的に行っていただきたいと感じています」など、気持ちを補足するようにしましょう。
健康状態
子どもの体に関わる重要なことは正確に記載しましょう。アレルギー関係、既往歴は、子どもが安心して幼稚園生活を送るための確認事項でもあります。
その他・備考欄
上記の項目で書き切れなかった場合は、備考欄で補足しましょう。
また、希望する幼稚園に上の子や親戚が通っていたり、両親のどちらかが卒業生である場合は記入しておくといいですよ。
幼稚園の願書を書くときの注意点は?
幼稚園の願書を書くときは、次のことに気をつけましょう。
要点をまとめて簡潔に
要点をまとめて、必要なことを簡潔に記入するようにしてください。
空白を残さないようにするのがベストですが、ぎっしりと書きすぎるのはおすすめできません。たくさんの家庭の願書に目を通しているので、伝わりやすいほうが印象に残りやすくなります。
間違えたときは二重線と訂正印
間違えて記入した場合は、間違えた箇所に二重線を引き、訂正印を押しましょう。修正テープなどは使わないでください。
記入ミスのないように、白紙の願書をコピーして内容や文字量を確認し、鉛筆で下書きをしてから書くと安心です。万年筆や消えないボールペンで記入し、しっかり乾いてから下書きを消すようにしてくださいね。
記入した願書は、提出前にコピーをとって、面接前に見直しておきましょう。
幼稚園の願書は受け取ったら早めに目を通しておこう
幼稚園の願書には基本的に本人写真を添付しますが、家族の写真が必要な場合もあります。ギリギリになって準備に慌てないよう、願書を受け取ったら、早めに目を通して確認しておきましょう。
入園願書は幼稚園入園のためにとても大切なものなので、時間や日数に余裕をもって準備できるといいですね。