子供の幼稚園入園が近づくと、気になるのが役員のことですよね。うわさでは聞いたことがあっても、実際に役員は何をするのか、大変なのではないかと気になるはず。そこで今回は、幼稚園の役員の仕事や役職、決め方、よくあるトラブルや断り方などについてご紹介します。
幼稚園の役員の仕事は?どんな役職がある?
幼稚園の役員は、園の行事をお手伝いするのが主な仕事です。公立や私立、地域や規模によっても役割は異なりますが、園の行事を円滑に行えるようサポートします。
幼稚園の役員の仕事は?
遠足や運動会、バザー、クリスマス会など、行事が多い幼稚園ほど役員の仕事も増える傾向があります。幼稚園の役員は、具体的に以下のような仕事を行います。
遠足の引率
遠足の同行、安全確認、トイレ誘導など
運動会の手伝い
ライン引き、園児誘導、自転車整理、道具の準備、片付け、会場整備、司会など
バザーの企画、開催
商品集め、スケジュール管理、販売、収支計算など
夏祭り、クリスマス会、もちつきなど季節イベントの手伝い
模擬店の企画、運営、準備、プレゼントの配布、ポスター作りなど
お遊戯会の手伝い
衣装制作、大道具製作、着替えの手伝いなど
保護者会の開催
保護者同士の懇親会の企画、開催など
先生への記念品の購入
進級時、卒園時などに保護者からお金を集めてプレゼントを購入するなど
謝恩会の開催(年長の場合)
先生たちへの謝恩会の企画、運営、司会、物品購入、保護者への集金など
幼稚園の役員の役職は?
園によって異なるものの、一般的に幼稚園の役員には次のような役職があり、それぞれの仕事があります。
会長
役員のリーダーとなる人。式典や運動会などで保護者代表として挨拶をする役割がある。
副会長
会長の補佐に当たる人。式典や運動会などで司会・進行を任される場合も。
会計
入出金を管理する人。1年の活動費についての収支報告を園に提出したり、父母会からの記念品を購入するときなどのお金の管理。
書記
幼稚園の役員会議において議事録などをまとめたり、保護者への配布資料を作ったりする。
他にも、ベルマーク委員、園の広報誌を作成する広報委員、バザーの企画、開催をするバザー実行委員など、役員のなかでも委員会に分かれ、それぞれの仕事が割り振られる場合もあります。
幼稚園の役員の決め方は?
幼稚園の役員は、基本的には全園児の保護者の中から決定します。クラスで立候補を募り、いない場合には抽選となることが多いようです。
ただし、園によっては、先生からの指名によって役員を決めるところもあります。そのなかでも、未就園児のいる家庭、母子・父子家庭、妊娠中、一度役員を経験した人などは、役員を免除されることもあります。
幼稚園の役員の断り方は?
幼稚園の役員の活動は、一部の行事を除いて、平日の昼間の保育時間中に行われるのが一般的です。仕事や家事の時間が減るため、できることなら断りたいと考える人もいるでしょう。
幼稚園の役員は「仕事が忙しい」「小学校に通う上の子の役員をやっている」などの理由では、免除にならない場合が多いようです。
一方で、上述のように「同居の親の介護で手一杯」や「妊娠していて体調がすぐれない」などのどうしても役目を果たせないような理由がある場合は、断れることもあります。
幼稚園の役員でのよくあるトラブルは?
同じ年齢の子供を持つ親とはいえ、年齢も違えば育ってきた環境も違うため、幼稚園の役員の間でトラブルが起きることがあります。
よくあるのが、役員決めでのトラブル。幼稚園の役員になると忙しくなるというイメージから、いろいろと理由をつけて断ろうとする人も多くみられます。
そのため、「なぜやらないのか」「そんな理由は通用しない」など、会議の場でもめることもあります。その場だけならいいですが、その会議でもめたことが火種となり、子供が幼稚園にいる最長3年間、くすぶり続ける可能性もあります。
また、役員で会長になったママやパパのなかには、自分が偉くなったと勘違いして他の役員に横柄な態度をとったりする人もいるようです。
このような幼稚園の役員のトラブルは、場合によってはその後の小学校生活まで引きずる可能性もあるので、決して感情的にならず、大人の対応でおさめることが賢明です。
幼稚園の役員をするメリットは?
幼稚園の役員をするのが面倒臭いと感じるママ・パパもいるかもしれません。しかし、幼稚園に行く機会や行事への関わりが増える役員だからこそ受けられる、下記のようなメリットもあります。
● ママ友・パパ友ができる
● 幼稚園の手伝いをするうちに、クラスの子供達のことがわかるようになる
● 先生と話す機会が増え、距離が近くなる
● 普段見ることができない幼稚園行事を見ることができる
● 子供の普段の様子が見られる
● ママ・パパが幼稚園によく行くことで、子供が喜ぶ
幼稚園の役員は、子供にとってもいいことがたくさん
普段は見ることができない保育の様子や、友達と遊ぶ子供の自然な表情を見ることができるのは、役員だけの特権です。
また、よく幼稚園に行き、先生と仲良くなったり、他の子供たちに顔を覚えてもらうことは、ママ・パパが有名人になったようで鼻高々になる子も。
幼稚園生活は長いようで、あっという間に過ぎていくもの。子供の成長をそばで見守ることができる幼稚園の役員を引き受けることは、ママやパパにとっても、子供にとっても、きっと良い経験になるでしょう。
幼稚園の役員になる機会に恵まれたら面倒臭がらず、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。