共働きで幼稚園に預けている家庭はどうしている?夏休みはどうする?

子供が生まれてからもフルタイムで働きたい、子育てが少し落ち着いてから社会復帰したいと考える女性が増えています。「共働き家庭の子=保育園」がこれまでの主流でしたが、共働きで幼稚園に預けることはできないのでしょうか?今回は、共働きで子供を幼稚園に預けることができるのか、夏休みなどの長期休暇の過ごし方や行事への参加についても含めてご説明します。

幼稚園に預けられる時間は?

幼稚園

幼稚園といえば、短時間の保育というイメージですが、実際には何時から何時まで預けられるものなのでしょうか。

幼稚園の教育時間は、管轄する文部科学省により「4時間が標準」とされていて、教育週数に関しても、特別な理由がない限りは39週を下回らないよう定められています(※1)。

登園・降園時間は幼稚園により異なりますが、登園は朝の8時30分~9時、降園は13時30分~14時が一般的な時間です。一斉に降園する園もありますが、年齢が一番低い年少クラスから順に降園する園がほとんどです。

幼稚園は共働きでも預けられる?

女性 仕事 時間 時計

共働き家庭でも、最近は幼稚園に預けられるケースが増えてきています。

子供の心身の発達を見守りつつ、長時間お世話をしてくれる保育園とは異なり、上記のように、義務教育の基礎を養うことを目的としている幼稚園は、預けられる時間も短く、フルタイムの共働き家庭は実質預けることが難しいとされていました(※1, 2)。

しかし、国の子育て支援の一環として、時間外に預けることができる延長保育を取り入れる幼稚園が増え、共働き家庭の選択肢が広がりつつあります。

幼稚園で実施している延長保育は「預かり保育」とも呼ばれ、文部科学省によると、全国の幼稚園の82.5%(公立:60.9%、私立:95.0%) が実施しています(※3)。

降園時間後から、早いところでは15時まで、遅いと19時頃まで預けることができ、なかには朝の登園前に預かり保育を行っている幼稚園もあります。

最近では、幼稚園教育を受けられる環境のなかで、保育園と同様の時間で子供を預けられることから、預かり保育を実施している幼稚園の人気が高まってきています。

共働きの場合、幼稚園の夏休みはどうするの?

夏 日差し 太陽

保育園に夏休みや春休みなどの長期休暇はありませんが、幼稚園には、小学校や中学校と同様に長期休暇が存在します。長期で仕事を休むわけにもいかず、働くパパ・ママの悩みの1つでもあります。

そのため、長期休暇中も1日預けられる、「1日預かり保育」を行っている幼稚園もあります。

しかし、職員の勤務時間を考えると、預けられる定員数が少ないのが現状で、預けられなかった場合、地域の認可外保育園などに一時的に預けている家庭もあるようです。

いずれにしても、通常の保育料に加えて別途費用がかかります。

幼稚園は、年間の教育費を1年の12ヶ月で割るケースがほとんどで、そもそも長期休暇中も保育料の支払いが生じます。それに加えての支払いになるので、一時的とはいえ、費用がかさむことも考慮しておきましょう。

また、長期休暇中は登園時間が普段より遅いことや、給食や送迎のバスがなく、お弁当の支度や幼稚園までの送り迎えが必要になることも。

共働きで幼稚園を希望する場合は、長期休暇中の対応について、夫婦で事前に話し合っておくと良いですね。

共働きで、幼稚園の平日行事は参加できる?

カレンダー

幼稚園では、保育園と比べて平日参加の行事が多く、仕事を度々休む必要があったり、なかなか参加できなかったりするのも、悩みとして多くあります。

幼稚園によっては、共働きの家庭を配慮して、平日行事があまりないところもあります。

しかし、平日に行事が多い場合は、仕事を早退することや休むことも増えるため、仕事を持ち帰るというママも多いようです。

どうしても仕事が休めず、イベントの準備や役員決めといった行事が平日にある場合は、参加できない旨を説明し、できること、できないことを自分から伝えるようにしましょう。周囲と協力することが多い行事ほど、配慮する点が増えます。

なかには、こういったことにストレスを感じることもありますが、共働きで幼稚園通園を考えるのであれば、割り切る覚悟も必要になってきます。

共働きの場合、まず幼稚園選びからはじめよう

預かり保育を利用するためには、幼稚園によっては「両親の就労」など、条件が定められていることもあります。利用料金の支払い方法や金額も園によって異なるため、利用方法は事前に調べておきましょう。

また、幼稚園によっては、親の就労を考慮した体制をとる園もあれば、教育に力を入れるために共働きを推奨していない園もあるなど、さまざまです。地域性もあるので、入園前に見学や説明会に行き、幼稚園の方針や特色を理解しておきましょう。

「働くこと」と「幼稚園」、どちらも選択したい場合は、まず幼稚園選びからしっかり行うことが大切ですよ。

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