「最近、生理が遅れがち」あるいは「旅行と生理日が重なりそう」など、生理日を早められたらいいのに…と思うこともありますよね。薬に頼るのは少し不安で、できるだけ自然な形で生理を早めたいという人は、食事から見直してみませんか?今回は、遅れがちな生理を早める効果が期待できる食べ物をご紹介します。
生理を早めることはできる?
生理周期は、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンがバランス良く分泌されることで、コントロールされています。
正常な生理周期は25~38日ですが、ホルモンバランスはストレスや環境の変化などで乱れやすく、いつもよりも生理が遅れてしまうこともあります。
生理が2~3日遅れている程度であれば心配しすぎる必要はありません。しかし、いつも1週間以上遅れるなど生理不順になっている人は、生理周期を安定させれば、遅れがちな生理を早めることができます。
生理周期と食べ物に関連性はある?
それでは、食べ物を工夫すれば生理周期を安定させ、遅れがちな生理を早めることはできるのでしょうか?
実際には、生理周期と食べ物との関係性について、医学的な根拠がはっきりしているわけではありません。しかし、私たちの体は日々食べているもので作られているので、全く関係がないとも言い切れません。
栄養素や食べ物のなかには、女性ホルモンと似た働きをしたり、ホルモンバランスを整えてくれたりするものもあるので、少し意識して取り入れることで、生理不順が改善されると考えることもできます。
生理を早める食べ物とは?豆乳の効果は?
ここでは、生理不順を改善し、生理の遅れを取り戻す効果が期待できる食べ物をご紹介します。
ただし、栄養が偏った食生活はかえって体に良くないので、あくまでも食事全体のバランスを考えて食べてくださいね。
豆乳、納豆、豆腐などの大豆製品
大豆製品に含まれるイソフラボンという成分は、体内でエストロゲンに似た働きをすることから、植物性エストロゲンともいわれます(※1)。
イソフラボンは、エストロゲンが不足しているときは補うように、過剰なときには分泌を抑えるように作用するという特長があるので、ちょうどいいホルモンバランスを保ってくれる栄養素といえます(※2)。
特に、豆乳が生理不順に効く、と聞いたことがある人もいるかもしれません。大豆製品から摂るイソフラボンの適正量は1日あたり70~75mgほど。豆乳1パック(200ml)あたり約50mgのイソフラボンが含まれているので、1日1パックに抑えて、あとは他の大豆食品と組み合わせて摂取しましょう(※3)。
ニンジン、ゴボウ、ショウガなど
血行不良は、ホルモンバランスが乱れる原因の一つと考えられています。普段から冷え性の自覚がある人は特に、根菜類を食べることで体を温めましょう。
そのほか、さくらんぼや桃など、寒い地域や季節に採れる食べ物にも、冷え改善の性質を持つものが多いとされています(※1)。
ウナギ、かぼちゃ、ナッツ類など
ビタミンEにも、末梢血管を広げて血行を促進させる作用があります。また、脳の下垂体に働きかけて女性ホルモンの分泌を促してくれるので、ホルモンバランスが整い、生理不順や生理痛を改善する効果が期待できます(※1)。
ビタミンEは、摂りすぎる心配があまりない栄養素なので、食事全体の栄養の偏りがない程度に、積極的に摂ると良いでしょう。
生理を早める食べ物を少し意識してみましょう
今回は、女性ホルモンのバランスを整えたり、血行を良くしたりすることで、間接的に生理不順を改善してくれる栄養素と食材をご紹介しました。まだ医学的に明らかになっていない部分も多いので、食べ物によってどれだけ変化があるかは未知数ですが、これを機に自分の食生活を見直してみると良いかもしれません。
できるだけ薬に頼りたくない、という人は、生理不順に効くとされるツボも試してみてはいかがでしょうか?ただし、自分で色々試してもなかなか生理周期が戻らなければ、婦人科で相談してみてくださいね。