乳児湿疹のケア方法は?かゆみがひどいときの対処法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

多くの赤ちゃんに起きる肌トラブル「乳児湿疹」。赤ちゃんによって現れる症状も様々ですが、強いかゆみがあると、掻きむしったり、寝つけなかったりしてかわいそうですよね。今回は乳児湿疹のケア方法や、かゆみがひどいときの対処法についてご紹介します。

赤ちゃんの乳児湿疹とは?

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乳児湿疹とは、新生児期~乳児期にかけて現れる湿疹の総称で、具体的には乳児脂漏性湿疹や新生児ニキビ、乾燥性湿疹などがあります。

赤ちゃんは、胎児のときに母体から譲り受けたホルモンの影響で、生後3ヶ月頃まで皮脂の分泌量が多くなっています(※1)。また、赤ちゃんは新陳代謝が活発で毛穴も小さいため、皮脂が詰まりやすく、「乳児脂漏性湿疹」や「新生児ニキビ」ができることがあります。

生後3ヶ月を過ぎてくると、皮脂分泌量は落ち着いてきて、今度は肌が乾燥してきます。この乾燥に肌が耐えられなくなると、炎症を起こし、「乾燥性湿疹」になります。

乳児湿疹のケア方法は?

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乳児湿疹のケア方法は、その種類によって異なります。

乳児脂漏性湿疹のケア方法

乳児脂漏性湿疹ではクリーム色のフケのようなものや、黄色いかさぶたのようなものが、頭皮やおでこ、まゆ毛、頬などに現れます。かゆみはそれほど強くありません。

乳児脂漏性湿疹は、主に皮脂の詰まりによって起きるので、入浴の際に赤ちゃん用石鹸をしっかり泡立てて、丁寧に洗ってあげましょう。シーツや枕カバーなどの肌に長時間触れる寝具を、こまめに交換することも大切です。

かさぶたができていたら、無理に剥がそうとせず、ベビーオイルやオリーブオイルをつけたコットンを10分ほど患部に当ててください。かさぶたがふやけてきたら、赤ちゃん用石鹸で洗って、かさぶたを優しく取ります(※2)。

新生児ニキビのケア方法

新生児ニキビは、生後2週間~1ヶ月くらいの間によく見られる乳児湿疹で、白い芯が入っているような吹き出物や赤いブツブツが、顔や頬、おでこなどに現れます。

新生児ニキビのケアは、乳児脂漏性湿疹と同様、肌を清潔にすることを心がけます。お風呂では、よく泡立てた赤ちゃん用石鹸で優しく洗い、ぬるま湯を含ませた清潔なガーゼで、拭うようにして石鹸の泡を落としていきます。

夏場などで汗をたくさんかいたときは、こまめに着替えさせてあげてください。

乾燥性湿疹のケア方法

乾燥性湿疹では、お腹や背中などの面積が広い部分や、頬や手足などの露出している部分といった外気に触れやすいところが、ひび割れしたり、粉をふいたような状態になったりします。

乾燥性湿疹ができたら、赤ちゃん用の保湿クリームや乳液を患部に塗り、肌の保湿をこまめに行ってください。また、加湿器を使ったり、洗濯物を部屋干ししたりして、部屋の湿度を下げないようにしましょう。

乳児湿疹でかゆみがひどいときの対処法は?

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乳児湿疹によるかゆみが強いときは、冷水で絞ったタオルなどで患部を冷やしてあげて、病院を受診してください。

かゆみが強い場合に放置しておくと、赤ちゃんが無意識にかき壊して、とびひを引き起こしてしまうことがあるので、できるだけ早めに医師に診てもらうようにしましょう。

病院では、症状に合わせてステロイド系の薬が処方されます。赤ちゃんにステロイド系の薬を使うとなると心配になるかもしれませんが、一般的には弱いものを使用しているので、医師の指示に従って使用すれば基本的に大きな影響はありません。

自宅では、赤ちゃんが掻いてしまった場合に患部への傷を防ぐために、爪は短く切っておいてください。

乳児湿疹のかゆみがひどいときは適切なケアを

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乳児湿疹のかゆみが強く、赤ちゃんが大変な思いをしているのを見ると、「早く治してあげたい」という気持ちから、市販のかゆみ止めを使いたくなるかもしれません。

しかし、症状に合っていないかゆみ止めを使うと、場合によっては症状が悪化してしまう恐れがあります。赤ちゃんが乳児湿疹のかゆみで苦しんでいるときは、患部を冷やしてかゆみを和らげながら、すぐに病院へ向かってください。

乳児湿疹による肌トラブルには、医師の指示のもと、適切に対処していきたいですね。

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