赤ちゃんの後頭部のはげやへこみ!対処法や予防法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

赤ちゃんのお世話をしている中で、後頭部のはげやへこみが気になったことはありませんか?赤ちゃんは1日のほとんどの時間を寝て過ごすので、布団や枕に後頭部を乗せている時間が長く、いつの間にかはげやへこみができていることも。今回は赤ちゃんの後頭部のはげやへこみについて、対処法や予防法などをご紹介します。

赤ちゃんの後頭部は、はげやへこみができやすい?

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生後3~4ヶ月くらいの赤ちゃんが、後頭部だけ髪がなく、へこんだような形になっていることがあります。一部分だけはげていて驚く人もいますが、多くの赤ちゃんの頭に見られるものなので心配する必要はありませんよ。

後頭部のはげやへこみ以外でも、同じくらいの時期に、赤ちゃんの前髪から頭頂部あたりの髪が薄くなる「新生児生理的脱毛」がみられることもあります。

赤ちゃんの頭の前方のへこみは?

赤ちゃんには、おでこの上部と頭頂部の間くらいに、ペコペコとへこむ箇所があります。ここは「大泉門」と呼ばれる部分で、骨と骨のすき間になっていて、やわらかい状態です。

出産のときにこの頭の骨と骨が重なり合うような状態になることで、狭い産道を通って生まれてくることができるのです。

大泉門のへこみは特に気になるかもしれませんが、成長によって徐々に髪が生えたり、形が整ったりします。強く押さないようにしてくださいね。

赤ちゃんの後頭部のはげやへこみができる原因は?

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赤ちゃんの後頭部のはげやへこみができるのは、ずっと同じ姿勢で寝ていることが主な原因です。

後頭部のはげの原因

赤ちゃんは生後1ヶ月くらいになると自発的に首を動かせるようになり、首を振るときに枕や布団と摩擦が起きます。赤ちゃんの髪の毛は産毛で弱く抜けやすいので、擦れた部分だけ髪の毛が抜けてはげてしまいやすいのです。

多くの赤ちゃんの後頭部が、帯状または円形にはげていきますが、髪で毛玉ができる子もいます。

生後5~6ヶ月頃になると周りに興味を持ち始め、首を持ち上げられるようになるので、はげる部分も減少していきます。

後頭部のへこみの原因

赤ちゃんの頭はとても柔らかいので、一定の方向を向き続ける「向き癖」があると、下につけている部分だけ形が変わってへこんでしまいます。

たとえばいつも右を向いて寝る癖のある赤ちゃんは、頭の右側がちょっとへこみますし、左が好きな子は左側にへこみができます。仰向けでずっと上を見ている子であれば、絶壁になることもあります。

成長すると首がすわって向き癖がなくなり、頭の骨も大きくなるので徐々に改善していくことがほとんどです。

赤ちゃんの後頭部のはげやへこみを予防する方法は?

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赤ちゃんの後頭部のはげやへこみは、寝返りをするようになったり、お座りができて起き上がっている状態が長くなったりすると、少しずつ良くなっていきますよ。

髪の毛も、まだ生まれたばかりの頃は産毛ですが、1歳前後になって少しずつ大人と同じような髪の毛へと生え替わります。そのタイミングで、はげていた部分も生え揃ってくるので、基本的には心配する必要はありません。

もしはげやへこみといった頭の状態が気になる場合には、以下の方法を参考に、同じ姿勢で寝かせない工夫をしてみましょう。

・赤ちゃんは明るい方に首を向けやすい習性があるので、それを利用して寝かせる向きを定期的に替える
・向き癖のある方の反対側から赤ちゃんを呼ぶようにする
・向き癖のある方の反対側から照明をあてる
・向き癖のある方の反対側からおもちゃなどで気をひく
・赤ちゃんの向き癖のある方に細長く丸めたバスタオルを敷き、体を斜めにする
・赤ちゃん用の薄手の枕を利用して、頭の位置を向き癖のある方の逆に固定する

赤ちゃんの後頭部のはげやへこみで、病院へ行くこともある?

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赤ちゃんは後頭部を擦ってしまう以外でも、新生児期になりやすい「乳児脂漏性湿疹」が原因で髪が抜けてしまうことがあります。ホルモンバランスの変調によって過剰に分泌された皮脂の影響で、頭皮の炎症が起き、一時的に髪が抜けてしまうというケースも珍しくありません。

乳児脂漏性湿疹が落ち着けば、頭皮も元の健康な状態へ戻り、髪は再び生えてきます。しかしあまり荒れ方がひどいときは、小児科や皮膚科で診てもらいましょう。

また、赤ちゃんの頭の形で「傾斜」「短頭」といった、いわゆる「絶壁頭」と呼ばれる状態があります。軽度であれば、成長していくなかで落ち着いてきますが、頭のへこみ方がどうしても気になる場合は、乳児健診時に相談してみましょう。

対処が必要なのか、必要な場合はどうすればよいかなど、具体的なアドバイスをもらえますよ。

赤ちゃんの後頭部のはげやへこみは一時的なもの

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赤ちゃんの後頭部にはげやへこみがあると、「ずっとこのままだったらどうしよう」と不安になるかもしれません。

しかしはげやへこみが気になるからといって、無理してうつぶせ寝にさせないようにしましょう。乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすリスクを高めるため、厚生労働省も基本的に1歳になるまでは、寝かせるときは仰向けにするようにと注意喚起していますよ(※1)。

赤ちゃんの後頭部のはげやへこみは成長過程にある一時的なもので、この時期しか見られない姿でもあります。心配しすぎず、赤ちゃんらしい姿と考えて捉えてくださいね。

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