卵黄を使った離乳食初期の基本&応用レシピ

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

離乳食で卵黄を始めてみようと思っても、卵黄の食べさせ方や基本的な調理方法は意外とわかりにくいですよね。

この記事では、基本の「固ゆで卵黄」の作り方をはじめ、初期におすすめのペーストやおかゆなどの卵黄レシピを紹介します。

3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。

離乳食の卵黄はいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。
中期
生後7・8ヶ月頃
○ 食べることができます。
後期
生後9・10ヶ月頃
○ 食べることができます。

初期の離乳食を開始してしばらく経ち、お粥や野菜のすりつぶしなどに慣れてきたら、まず卵黄のみを少量与えましょう(※1)。卵黄をペースト状にして、耳かき1杯程度から始めてください。

卵黄を与えても良いとされる時期は、以前は離乳食中期からとされていました。しかし現在は、食物アレルギーにおいて、時期を遅らせることでアレルギー発症を抑える科学的根拠がないことがわかり、調理法に気をつけていれば離乳食初期に卵黄を始めても良いとされています(※1)。

アレルギーに注意!

」はアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料」にあたります。

初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。

調理時に気をつけることは?

卵 ニワトリ 鶏 食事 食べ物

上記にある通り、離乳食初期では卵黄のみが対象なので、卵白を含めないように調理することが大切です。

20分ゆでた固ゆで卵の卵黄をすりつぶして湯を加えてペースト状にしましょう。

このとき、アレルギーをおこしやすい卵白のたんぱく質が卵黄へ移行しないように、素早く卵白と卵黄を分けてください。

基本の「固ゆで卵黄」の作り方

固ゆで卵黄

固ゆで卵黄 離乳食 初期 卵黄レシピ 作り方

材料(1食分〜)

★卵
1個〜
  1. 1鍋に卵とかぶるくらいの水を入れて、フタをして約20分ゆでる。
  2. 2卵をすぐ水で冷やしてカラをむきやすくし、アレルギーをおこしやすい白身のたんぱく質が黄身へ移行しないように、なるべく早くカラをむいて白身と黄身を分ける。
  3. 3黄身をラップに包んでつぶす。すり鉢、ザルや裏ごし器を使用してもOK(※1)。

  • 1ラップでつぶしたあと、使いやすい量ごとに薄くのばして包み冷凍するか、卵黄ペーストにして製氷皿に小分けして冷凍しておくと便利です。

卵黄の離乳食初期レシピ

卵黄ペースト

卵黄ペースト 離乳食 初期 卵黄レシピ 作り方

材料(1食分)

★固ゆで卵黄(上記レシピ参照)
小さじ1/2
小さじ1/2程度
  1. 1固ゆで卵黄をすり鉢に入れてすりつぶし、湯を加えてとろとろにのばす(※1)。

  • 1多めに作った卵黄ペーストは製氷皿に小分けして冷凍しておくと便利です。

卵黄のせがゆ

材料(1食分)

大さじ2
★固ゆで卵黄(上記レシピ参照)
小さじ1/2
小さじ1/2程度
  1. 1固ゆで卵黄をすり鉢に入れてすりつぶし、湯を加えとろとろにのばす。
  2. 2器に10倍がゆを盛り、1をのせる。

卵黄の離乳食は少量からスタートしよう

固ゆで卵黄 離乳食 初期 卵黄レシピ 作り方

今回は、初めて卵黄を食べるときにぜひ覚えておきたい、固ゆで卵黄の作り方や卵黄レシピを紹介しました。

色鮮やかな卵黄は、食卓に彩りを与えたり、野菜や魚などとは違う味わいを感じられたりする食材です。しっかり加熱して調理方法に気をつけながら進めてみてくださいね。

※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう