
できるだけ母乳で育てたいと思っていても、母乳の出やすさや赤ちゃんがすぐに上手に飲めるかどうかは、出産してみないとわかりません。また母乳の出が順調であっても、ママの体調不良や赤ちゃんを一時的にパパや祖父母に預ける場合などには、ミルクが必要になることがあります。現在では、一般的な粉ミルクに加え、長期保存が可能で災害備蓄用にもなる調乳済みの液体ミルクもあるので、安心・便利ですよ。
粉ミルク・液体ミルクは必要?
粉ミルク
● 目安価格:1,800〜2,800円
前述のように、思うように母乳が出なかったり、赤ちゃんも上手に飲めなかったりすることもよくあります。また、産後のママの体調がすぐれない場合や、何らかの理由で母乳を与えられないときにも、粉ミルクが必要になります。完全ミルクや混合育児を予定している場合はもちろん、母乳育児をめざしている場合でも粉ミルクを用意しておくのがおすすめです。
多くの産院では、母乳指導をしながら、赤ちゃんが安定して母乳を飲めるようになるまで粉ミルクも与えます。どのメーカーの粉ミルクを用意するか迷う場合は、分娩予約をしている産院がどの粉ミルクを使っているか確認しておくといいでしょう。赤ちゃんも産院で飲み慣れた粉ミルクだと、飲みやすいはずですよ。
買っておいて正解でした!
「母乳だけで育てよう!」という強い意思はなかったものの、本当に必要かは不安でした。先にママになった友人や会社の先輩に尋ねたところ、「準備しておくほうがのちのち安心!結果必要なくても離乳食に使えるよ」というアドバイスが多く、準備しました。結果、飲み足りないことが多くお世話になりました。
ぽんこさん
液体ミルク
● 目安価格:200〜300円
調乳の手間がかからず開封したらすぐに飲める液体ミルク。常温で保存が可能で保存期間も長いため、災害時の救援物資や備蓄用としても重宝します。置き場所に余裕があれば多めに用意しておくと安心です。
疲れた日の夜間授乳に便利
月齢が低いうちは容量の小さいパックを、生後4ヶ月以降は大きな缶を使ってます。粉ミルクより価格は高いですが、どうしようもなく疲れた日の夜中の授乳は、プシュッと開けて哺乳瓶に移すだけなので、本当にラクで助かります。
めっちゃさん
粉ミルク

粉ミルクは、母乳の代替品として牛乳から有効成分を取り出し、赤ちゃんに必要な成分を配合して作られています。各メーカーによって、風味や作りやすさ、価格が違うため、実際に使っているママ・パパたちの口コミを参考にするのがおすすめです。
また、同じ粉ミルクでも、缶・プラスチック容器・キューブ・スティックなどタイプがいろいろあります。下記を参考に、粉ミルクをあげる頻度や、利用シーンに応じて使い分けましょう。
缶タイプ
1缶に800g程度入っているものが多く、新生児期に1日7回標準量のミルクをあげるとすると、目安として10〜11日程度で1缶を使い切ります。一度開けると長期保存ができないので、授乳頻度が高い場合におすすめです。
プラスチック容器に入ったタイプ
森永の「はぐくみ」が、このタイプで販売しています。「エコらくパック」という名称で、専用ケースに詰め替え用の粉ミルクを袋ごと入れて使います。缶の廃棄がないのでごみ捨てが楽だったり、缶に比べてコンパクトなのがメリット。缶と同様、一度開けると長期保存が難しいので、授乳頻度が高めな場合が良いでしょう。
スティックタイプ
スティックタイプは個包装されていて小袋の量が決まっているので、計量の手間がなく誰でも調乳しやすいのがメリットです。外出や旅行の際の持ち歩きにも便利。母乳中心で、サポートとして粉ミルクを使う場合にも重宝します。
キューブタイプの粉ミルク
キューブタイプは粉ミルクをキューブ状に固めたもの。キューブ1個のグラムが決まっていて計量しやすいうえに、粉と比べてこぼす心配がないのがメリットです。スティックタイプと同様、お出かけや補助的にミルクを使用する際に便利です。
▼ 粉ミルクを詳しく見る
液体ミルク

液体ミルクは、最初から液状で売られている乳児用のミルクで、日本では2019年3月から販売がスタートしました。容器を開けたらすぐに飲ませることができるため、調乳に慣れていない人が授乳するときや夜間に調乳するのが大変なとき、外出時の授乳などに便利です。
しかし、粉ミルクと比較するとコストがかかります。メーカーによって1缶または1パックの容量が異なり、足りないときは追加で別の缶やパックを開封する必要があります。また、一度開封すると余った分を保存することができず、捨てなければいけません。
上記のメリットやデメリットをふまえたうえで、上手に取り入れると便利ですよ。飲ませ方は、哺乳瓶に移し替えて与える方法と、別売りの専用乳首をパッケージに直接装着してそのまま与える方法の2種類があります。
▼ 液体ミルクを詳しく見る