クロミッドの飲み方は?飲み忘れたら?飲酒してもいいの?

不妊の原因は色々ありますが、軽度の排卵障害があったり、タイミング法で妊娠できなかったりした場合、「クロミッド」という薬がよく処方されます。クロミッドは医師が決めた量を数日間続けて飲むことで効果を発揮しますが、「うっかり飲み忘れてしまったらどうしよう…」という心配や、「お酒は控えた方がいいのかな?」といった疑問もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、クロミッドの飲み方や、飲み忘れたときの対処法、飲酒してもいいのかについてご説明します。

クロミッドの飲み方は?

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クロミッドとは、「クロミフェンクエン酸塩」を主成分として女性の排卵を促す排卵誘発剤で、富士製薬工業株式会社が販売する医薬品です。1錠あたり50mgで、経口薬として服用します。

通常、生理による出血後5日目から「1日1錠(50mg)」を1クールとして、5日間飲み続けます(※1)。うまく効果が発揮されれば、クロミッドを最後に飲んだ日から5~10日後に排卵が起こります。もし第1クールで排卵が見られない場合には、医師の判断により「1日2錠(100mg)」に増量し、また5日間服用します(※2)。

状況によっては、2クールごとに最高50mgずつ量を増やし、最大で1回200mgまで投与することができるとされています。クロミッドによる治療は、患者の状況に応じて最長4回の排卵周期まで継続します(※1)。

もともと排卵がまったくない「無月経症」や、排卵が長期間起きていないケースでは、クロミッドの前に「メドロキシプロゲステロン」という成分を含む薬を内服し、人為的に「消退出血」を促してから、クロミッドによる治療を行うことがあります(※3)。

クロミッドはどのぐらい飲み続けるの?

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クロミッドの服用で妊娠できる女性の多くは、治療を始めてから4クール以内に妊娠に至ります(※3)。クロミッドによる治療を受けた女性の約75~80%で排卵が起こりますが、妊娠まで至るのは約40~50%の人です。4クール、クロミッドの服用による治療を行っても妊娠に至らないときには、別の治療方法も検討することになります。

また、クロミッドで排卵を誘発しての妊娠は、妊娠した女性のうち約5%は多胎妊娠(同時に2人以上の子供を妊娠すること)で、その多くが双子だということがわかっています。多胎妊娠には母体合併症や早産のリスクが伴うので、注意が必要です。

クロミッドを飲み忘れたら?飲む時間を変える?

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クロミッドは生理による出血が見られて5日目から5日間、1~4クール飲み続けることで効果を発揮します。しかし、「旅行先に薬を持って行き忘れた」「飲み忘れたまま次の日を迎えてしまった」ということもありますよね。基本的な対処法としては、「気づいたタイミングですぐに服用する」、もしくは「飲み忘れた分は飛ばし、次のクールから再開する」ということになります。

例えば、生理が来て5日目から飲むはずが6日目になったときは、それほど日は経っていないので気づいた時点で5日間服用することが多いでしょうし、逆に、次の生理開始日が近いときには1クール服用を見送るケースが多くなります。

しかし、どちらも飲み忘れたタイミングによって対処法が変わるため、自己判断はせずに担当医に確認するようにしましょう。もし連絡がつかないときは、あわててクロミッドを服用せず、次のクールで再度やり直したほうが安心です。

一定期間飲み続ける薬は飲み忘れることも珍しくありません。処方されたときに、クロミッドを飲み忘れたときの対処法も聞いておくことをおすすめします。

クロミッド服用中、飲酒してもいいの?

アルコール お酒

医学的には、クロミッドの作用に対して飲酒がどのような影響を与えるのかについては、はっきりわかっていません。しかし、妊娠を目指してクロミッドを服用することを考えると、アルコールは控えた方が良いでしょう。

例えば、ホルモンバランスの乱れによって生じる月経前症候群(PMS)は、日本産科婦人科学会によると「アルコール摂取の制限」によって症状が軽減できるとされています(※4)。

妊娠しやすい体の状態にするためには、月経障害や排卵障害になりうる要素をできるだけ除くことが望ましいので、もともとPMSの自覚症状がある人は特に、クロミッド服用中は飲酒を控えたいところ。どうしてもアルコールを飲みたいときは、担当の医師に相談してみましょう。

卵巣や子宮の機能を正常な状態にしておくためには、過度のアルコール摂取を控えるだけでなく、バランスの良い食事や冷えの改善など、総合的に生活習慣を整えることが大切です。

クロミッドの飲み方は、飲み忘れも含めて事前に確認を

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クロミッドは、排卵誘発剤として不妊治療に取り組む人にとって重要な薬です。ただ、飲み方を間違えると排卵を誘発する効果が弱まることも考えられます。不妊治療を行う際には時間やお金も無駄にならないよう、医師の指示に従い、用量・用法を正しく守って服用したいですね。

また、飲み忘れてしまったときに、自己判断で服用を止めたり飲み方を変えたりすると、クロミッドの効果が発揮されない可能性もあります。クロミッドだけでなく、不妊治療の薬が処方されたら、その都度飲み忘れも含めて飲み方を確認するようにしましょう。

※1参考文献: メルクマニュアル18版「排卵機能不全」※2参考文献: 富士製薬工業株式会社「クロミッド®錠50mg」※3参考文献: メルクマニュアル オンライン版「排卵の問題」※4参考文献: 日本産科婦人科学会 日産婦誌第61巻12号「E.婦人科疾患の診断・治療・管理」p.662

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