クロミッドを使ったときの妊娠率は?確率を高めるには?

不妊治療にも様々な治療法があり、妊娠率が気になりますよね。中でも、排卵誘発法として「クロミッド」を使用した不妊治療は、多くの人が経験することもあり、どれくらいの妊娠率があるのか知りたいところです。そこで今回は、クロミッドを服用したときの妊娠率について、成功確率を高める方法も含めてまとめました。

そもそもクロミッドとは?

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不妊治療を始める際によく使われるクロミッドは、女性の排卵を促す排卵誘発剤の一つです。錠剤の服用薬として、排卵がない人や正常に排卵しているものの排卵日がつかめずに、タイミング法での妊娠がうまくいかないときに利用されます。

クロミッドの成分であるクエン酸クロミフェンは、排卵に関係している脳の視床下部に作用します。クロミッドによって視床下部にあるエストロゲンを感知するセンサーの反応が鈍り、エストロゲンが不足していると誤認させます。これによって、さらにエストロゲンが分泌されるようになり排卵が促される、という仕組みになっています。

クロミッドを使った排卵誘発法は、費用や時間など不妊治療の中でも負担が小さいので、不妊の原因がはっきりわかっていない段階では最初に取り組む価値のある治療法です。

クロミッドの排卵誘発法の対象は?

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クロミッドを服用する排卵誘発法は、誰にでも効果があるわけではありません。一般的に、不妊原因がはっきりしていない段階ではクロミッドの排卵誘発法が適応されますが、実際に効果を発揮できる症状はある程度決まっています。不妊の原因によってはクロミッドが無効なこともありますので注意してくださいね。

対象かどうかを決めるために、まずはじめに血中プロラクチン値が正常かを調べます。プロラクチン値が高いときには、高プロラクチン血症として治療が必要になります(※1)。

プロラクチン値が正常範囲であることを確認した上で、排卵が起こらず低温期と高温期の区別のない「無排卵周期症」、エストロゲンは分泌されているものの、プロゲステロンの分泌が阻害されている「第1度無月経」で、クロミッドの排卵誘発法が採用されます。

エストロゲンとプロゲステロンの両方の分泌が阻害された「第2度無月経」では、クロミッドでの排卵誘発法では排卵が起こらないため、別の方法を検討することになります。

クロミッドの単独療法による妊娠率は?

記号 図 グラフ

クロミッドが効果を発揮する不妊症患者に対して、クロミッドを投与したときの妊娠率は約25~30%です。これは自然妊娠と同じくらいの妊娠率といえます。排卵の成功率は第1度無月経の女性で70%、無排卵周期症では80%以上とかなりの高確率になります。

クロミッドでの排卵誘発法にはリスクはあるの?

リスク

排卵誘発剤は薬によって排卵を引き起こすため、複数の卵子が排卵されて多胎妊娠する可能性があります。また、排卵誘発剤によって刺激された卵巣が大きく腫れ、重症化することもあります。しかし、どちらもクロミフェンの服用ではほとんど発生が見られず、多胎妊娠の発生率も数%です。

排卵誘発法として注射療法を行うときには、使用薬によって副作用の発生率が高まるため、担当医にリスクを確認してから治療に取り掛かるようにしましょう。

クロミッドと他の薬の併用療法による妊娠率は?

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排卵の阻害要因として、多胞性卵巣症候群によって卵胞が発育せずに排卵が起こらないときには、他の薬を併用して治療にあたります。たとえば、副腎性アンドロゲン(DHAS)の値が高い人には、副腎皮質ホルモンとの併用療法が行われます。この併用で約50%の排卵率と約10%の妊娠率になります(※2)。

また、軽度の高プロラクチン血症の人は、ブロモクリプチンとの併用療法を行い、約40%の排卵率と約7%の妊娠率が得られます。

クロミッドでの妊娠率を高める方法は?

グラフ

クロミッドの排卵誘発法で妊娠率を高めるには、不妊の原因を理解することが一番の近道です。原因がはっきりしていれば、「クロミッドと副腎皮質ホルモンの併用」や「クロミッドとブロモクリプチンの併用」など、早い段階から正しい処置を取ることができるからです。

不妊の原因をいち早く特定するには、自分で症状をさぐるよりも、早めに不妊治療を行っている病院で検査をしてもらうのがおすすめです。ただ、不妊治療は選んだ病院によって左右されることが多い治療でもあります。ホームページの治療実績を見るなど、きちんとした不妊検査を行っている医療機関や不妊に特化した専門の病院を選ぶようにしましょう。

クロミッドの妊娠率に生活改善が影響を与えることも

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クロミッドなどの排卵誘発剤は、あくまで体内の機能を刺激して活性化させているに過ぎません。女性ホルモンを外から入れるのではなく、本来持っている体の機能が正常に稼働するように誘発するのが役目だからです。

そのため、日頃の生活習慣を見直して規則正しい生活を送ることで、クロミッドが効果を発揮しやすくなります。不妊治療と言っても薬に頼り切るのではなく、自分の努力で妊娠しやすい体を作っていきましょうね。

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