離乳食初期の赤ちゃんでも、ペースト状にすることで果物が食べられます。果物ペーストは、栄養はもちろん、甘さ、酸っぱさやみずみずしさなど、赤ちゃんがおいしさを存分に楽しめますよ。
そこで今回は、離乳食初期から食べられる「果物のペースト」の作り方をまとめて紹介します。
果物のペーストを与えるときの注意点
生の果物は、口の周りや中が腫れたり、赤くなったり、喉に痛みが出る「口腔アレルギー症候群」という食物アレルギー症状を起こすことがあります(※1)。
加熱することでアレルギーを引き起こす物質が壊れて症状が起きにくくなるため、はじめて食べさせるときは十分に加熱して、1日1口からはじめましょう。様子を見ながら量を増やすようにしてください。
慣れてきたら生でも食べられますが、少量ずつから試しましょう。
初期から食べられる「りんご・バナナ・オレンジ・桃」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」のひとつです。
初めて食べるときは加熱し、アレルギー症状や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
離乳食初期に活躍する
果物のペーストの作り方
果物のペーストは、すりつぶしたりこしたりして、お湯を混ぜて作る方法や、水分が多いものはすりおろすなどして作ります。
以下のレシピは、赤ちゃんが食べることに慣れてきた頃に作りやすい分量で記載しています。はじめて食べさせる場合は少量ずつ与えましょう。
バナナペースト
材料
- 1バナナを輪切りにしてフォークの背などでつぶす。またはすり鉢やブレンダーですりつぶす。
- 2湯冷ましでのばす。
与えはじめてからしばらくの期間は仕上げに電子レンジで20秒ほど加熱しましょう。
すりおろしりんご
材料
- 1りんごの皮をむいて種を取り除き、すりおろす。
- 21を耐熱皿に入れ、電子レンジで30秒ほど加熱する。
いちごペースト
材料
- 1いちごのヘタを切り取り、細かく刻む。
- 21をつぶして裏ごしする(※)。
- 何個かまとめてブレンダーやミキサーでかくはんしても◎
最初のうちは、電子レンジで加熱してあげましょう。酸味を抑えて甘みが増しますよ。味が濃い場合は、お湯を少し加えてください。
梨ジュース
材料
- 1梨は皮をむいて芯と種を取り除く。
- 21をすりおろし、茶こしなどでこす。
- 32に同量くらいのお湯を加えてよく混ぜ、電子レンジで20〜30秒加熱する。
初めて梨を食べるときは、加熱調理しましょう。
桃ペースト
材料(7食分)
- 1桃の皮をむき、1cm角に切る。
- 21を耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで2分ほど加熱する。
- 32をすりつぶして裏ごしする。
自然な甘みに夏らしさを感じる、桃ペースト。完熟した桃で作るのがコツです。
スイカペースト
材料
- 1スイカの種を取り除き、すりつぶす。
- 21を裏ごし器でこす。
- 32を耐熱容器に入れ、ラップをして、電子レンジで1分程度加熱する。
加熱したあとに冷ましてから、少しずつ食べさせてあげましょう。
果物のペーストは冷凍保存しておくと便利
ペーストをまとめて作ってから製氷皿に小分けし、冷凍保存しておけば、都度作らなくてもいいので楽ですよ。また、傷みやすい果物や色の変りやすい果物は、冷凍することでフレッシュなまま保存することができます。
バナナについては、皮をむいてまるごとラップに包み、必要なときにすりおろす方法がおすすめです。常温より扱いやすく、なめらかな食感になりますよ。
スイカは水分量が多いため、冷凍保存には適していません。冷凍保存すると、本来のスイカのおいしさが損なわれてしまうため、都度ペーストを作りましょう。
その他の果物については、上記で紹介した方法で作ったあとに冷凍してくださいね。
果物のペーストで離乳食をアレンジしよう
甘くてみずみずしい果物を使ったペーストはアレンジもしやすいです。おいしい果物ペーストを作って、赤ちゃんと楽しい離乳食タイムを過ごしてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
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