スマートフォンやパソコン、テレビを長時間使用するなど目が疲れやすい生活をしていると、目薬のお世話になることもありますよね。花粉症の人ならアレルギー用の目薬を使っていいのかも気になっているのではないでしょうか。
そこで今回は、妊婦さんが目薬を使ってもいいのかご説明します。
妊婦も目薬を使っていいの?
目薬は内服薬(飲み薬)と比べると血液中に入る成分量が極めて少なく、涙と一緒に目の外に出ていく量も多いため、赤ちゃんに直接与える影響はほぼないとされています(※1)。
しかし、かゆみや炎症を抑える作用がある「プラノプロフェン」という成分を含む以下のような市販の目薬には「妊娠中や授乳中は使わないこと」と書かれています(※2〜4)。
● アイリスガードP(大正製薬)
● マイティアアイテクト(千寿製薬)
● ロート アルガード(ロート製薬)
プラノプロフェンは動物実験で分娩の遅れがみられたため、妊婦さんの使用については安全性が確立されていません。
一方、製薬会社による調査では、妊産婦が目薬を使ったことによる副作用はなかったという報告もあります(※1)。
そのため妊娠中に市販の目薬を使うときは、念のため事前にかかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談すると安心です。
妊娠中に目薬を使わずに目の疲れを緩和するには?
目薬の使用はなるべく控えたいという妊婦さんもいるかもしれません。慢性的に目が疲れているようであれば、下記の対処法を試して目の疲れを改善しましょう。
血行を良くする
全身の血行と目の健康は密接に関係しています。
妊娠中はどうしても運動不足になりがちなので、体調と相談しながらストレッチやウォーキングなどで適度に体を動かし、血行を良くしましょう。
蒸しタオルやホットアイマスクなどを目に当てて温めると、目の周りの血行が改善されるうえに、リラックス効果も得られるのでおすすめです。
目を適度に休める
スマートフォンやパソコン、テレビなどの画面を長時間見ていると、どうしても目が疲れてしまいます。できれば1時間おきに10分間程度は画面から目を離して休めましょう。
目のストレッチをして筋肉の緊張をほぐしてあげるのも効果的です。
眼球だけを上下左右に動かしたり、ぐるぐると円を描いたりすると、目のピントを調節する筋肉がほぐれて疲れがとれやすくなりますよ。
妊娠中の目の疲れには目薬だけでなく健康的な生活も大切!
妊娠中の目の疲れには対症療法として目薬を使いながらも、血行をよくしたり意識的に目を休めたりして、目の疲れを溜めない生活を心がけることが大切です。
十分な睡眠と適度な運動、栄養バランスの取れた食事など、健康的な生活を心がけていけるといいですね。