カウプ指数とは?計算式や乳幼児の基準値は?ローレル指数とは違う?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

小学校入学前までの子供の肥満を調べるために、「カウプ指数」というものがよく使われます。子供の身長と体重から計算し、基準となる値を超えていたら太っているとみなす指標です。乳児健診などで初めてその存在を知ったというママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、カウプ指数とはどのようなものなのか、計算式や基準値、そして似たような指標のローレル指数との違いを紹介します。

カウプ指数とは?

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カウプ指数とは、0歳から6歳くらいまでの子供が太っているのか、それともやせているのかを評価するための指標で、身長と体重の値から計算します(※1)。

成人が太っているのか、それともやせているのか判定するための指標としてBMIがありますが、それの乳幼児版と考えるとわかりやすいでしょう(※2)。

カウプ指数には、次のようなメリットとデメリットがあります(※1,2)。

カウプ指数のメリット

● 身長の割に体重が多いか少ないかが、月齢・年齢に関係なく1つの数字で表せる
● 基準値と比べることで、太っているのか、やせているのかがわかる
● 身長の差が影響しない

カウプ指数のデメリット

● 6歳ごろまでしか適用できない
● 標準値を知るには、年齢ごとのカウプ指数の分布をグラフ化した「カウプ指数パーセンタイル曲線」を使う必要がある
● カウプ指数パーセンタイル曲線からは各年齢の具体的なカウプ指数を読み取れないので、子供がどのくらい太っているのか数字で表しにくい

また、デメリットではありませんが、カウプ指数は医学的に太っているかどうかを判断する指標としては使われていません(※3)。

カウプ指数の計算式と計算方法は?

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カウプ指数の計算式は次の通りです(※1)。

カウプ指数=体重(g)÷(身長(cm)×身長(cm))×10

例として、1歳0ヶ月で体重が9kg、身長が80cmの赤ちゃんのカウプ指数を計算してみると、次のようになります。

カウプ指数=9000g÷(80cm×80cm)×10=14.0625

この赤ちゃんのカウプ指数は、後述する基準値に当てはめて考えると、やせているということになります。

カウプ指数の幼児と乳児の年齢別基準値は?

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カウプ指数の基準値は以下のとおりです。ただし、この基準値は生後3ヶ月未満の赤ちゃんには適用しません(※1)。

● 15以上18未満:ふつう
● 18以上:太り気味
● 15未満:やせ気味

また、年齢や性別によってカウプ指数の中央値は異なります。

少し古い資料になりますが、平成12年に厚生労働省が調査した年齢と性別ごとのカウプ指数の中央値を紹介するので、参考にしてください(※1)。

年・月・日齢 カウプ指数の中央値
男の子 女の子
出生時 12.6 12.6
30日 14.7 14.3
0歳1ヶ月以上、2ヶ月未満 15.6 15.1
0歳2ヶ月以上、3ヶ月未満 16.6 16.1
0歳3ヶ月以上、4ヶ月未満 17.2 16.7
0歳4ヶ月以上、5ヶ月未満 17.4 17.0
0歳5ヶ月以上、6ヶ月未満 17.5 17.1
0歳6ヶ月以上、7ヶ月未満 17.4 17.1
0歳7ヶ月以上、8ヶ月未満 17.3 17.0
0歳8ヶ月以上、9ヶ月未満 17.2 16.8
0歳9ヶ月以上、10ヶ月未満 17.0 16.7
0歳10ヶ月以上、11ヶ月未満 16.8 16.6
0歳11ヶ月以上、12ヶ月未満 16.7 16.4
1歳0ヶ月以上、1ヶ月未満 16.5 16.2
1歳1ヶ月以上、2ヶ月未満 16.4 16.1
1歳2ヶ月以上、3ヶ月未満 16.3 15.9
1歳3ヶ月以上、4ヶ月未満 16.2 15.8
1歳4ヶ月以上、5ヶ月未満 16.1 15.7
1歳5ヶ月以上、6ヶ月未満 16.0 15.7
1歳6ヶ月以上、7ヶ月未満 16.0 15.6
1歳7ヶ月以上、8ヶ月未満 16.0 15.6
1歳8ヶ月以上、9ヶ月未満 15.9 15.6
1歳9ヶ月以上、10ヶ月未満 15.9 15.5
1歳10ヶ月以上、11ヶ月未満 15.9 15.5
1歳11ヶ月以上、12ヶ月未満 15.9 15.5
2歳0ヶ月以上、6ヶ月未満 15.8 15.5
2歳6ヶ月以上、12ヶ月未満 15.7 15.4
3歳0ヶ月以上、12ヶ月未満 15.5 15.3
4歳0ヶ月以上、6ヶ月未満 15.4 15.3
4歳6ヶ月以上、6歳6ヶ月未満 15.3 15.2

カウプ指数とローレル指数の違いは?

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カウプ指数と似た指標として「ローレル指数」というものがあります。計算式は次の通りです。

ローレル指数=体重(g)÷(身長(cm)×身長(cm)×身長(cm))×10000

カウプ指数は乳幼児が肥満なのか判断するために使われるのに対し、ローレル指数は小学生の肥満を判断するために使われる指標です。

ローレル指数が110から160未満であればふつう、160以上なら肥満、110未満であればやせていると判定されるのが一般的です。ただし、12歳を過ぎると身長や性別による差が大きくなってしまいます。

また、身長が低い子供はローレル指数が大きくなってしまうため、身長が110〜120cmの子は180以上を、身長130〜149cmの子は170以上を肥満とすることもあります(※1)。

カウプ指数と似ている指標は他にもあるの?

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ローレル指数の他にも、カウプ指数と似ている指標があります(※1)。

肥満度

幅広い年齢で使える「肥満度」という指標があります。計算式は次の通りです。

肥満度(%)=(子供の体重(kg)-標準体重(kg))÷標準体重(kg)×100

数値が大きいほど太っていることになりますが、肥満かどうかの判定基準は6歳までとそれ以降で変わります。例えば、0歳から6歳未満の「ふつう」は-15%以上15%未満なのに対し、6歳以降は-20%以上20%未満が「ふつう」とみなされます。

BMI(Body Mass Index)

国際的に使われている指標で、思春期以降であれば適用できます。計算式は次の通りです。

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

成人の場合、BMIが22だと理想的な体重、25以上だと肥満とみなされますが、子供の場合は年齢ごとに基準となる値が変わります。

カウプ指数は指標の一つとして参考に

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子供が太っていないか心配になってしまうのはよくあることです。しかし、子供のカウプ指数を計算した結果が18以上だったとしてもあまり心配する必要はありません。子供は成長に伴って体型が大きく変わるため、1年後には正常の範囲内に収まっていることもあります。

大事なのはカウプ指数に一喜一憂せず、身長・体重の増加の目安となる成長曲線を参考にしながら、子供の成長を長い目で見守ることです。育ち盛りの子供の成長を家族で見守ってあげてくださいね。

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