【助産師監修】おしゃぶりのメリット・デメリット!卒業のさせ方や時期は?

監修専門家 看護師・助産師 岡 美雪
岡 美雪 看護師・助産師を免許を取得後、未熟児病棟、脳神経外科病棟、産科病棟で医療業務に従事。その後、医療現場での経験を活かして、青年海外協力隊の看護職としてアフリカに2年間駐在し、現地の医療技術向上に貢献。日... 監修記事一覧へ

赤ちゃんが大泣きしているときに口に入れると、嘘のようにピタッと泣き止ませることができるおしゃぶり。便利なのでついつい多用しがちですが、「出っ歯になる」などのデメリットを聞いたことある人も少なくないはず。そこで今回は、赤ちゃんが使うおしゃぶりのメリットとデメリットについてご紹介します。

おしゃぶりのメリット

おしゃぶり 日本人 赤ちゃん

赤ちゃんにおしゃぶりを与えるメリットとしては、下記のようなものがあります(※1)。

● すぐに泣き止む
● 落ち着く
● 寝つきが良くなる
● 機嫌が良くなる

赤ちゃんがおしゃぶりをくわえて上記のような状態になるのは、おしゃぶりをくわえることでリラックスするからだと考えられています。

赤ちゃんにとっては母乳を飲むことが唯一の栄養補給法。そのため、口を使ってものを舐めたり、しゃぶったりすることは、本能的な行動なのです。

また、指をしゃぶる癖のある赤ちゃんにおしゃぶりを与えると、指しゃぶりをやめることもあります。

赤ちゃんは免疫力が大人よりも弱いため、感染症にかかると、重症化しやすい傾向があります。そのため、指しゃぶりをやめさせることは、手や指から感染症のウイルスや菌が入るのを防ぐという効果もあります。

これらの他にも、あくまで俗説ですが、おしゃぶりを使うことにより、鼻呼吸になるため喘息やアレルギーになりにくかったり、口の周りの筋肉を使うために顔が引き締まったりする効果があると言われています。

また、赤ちゃんがおしゃぶりなどを舐めたりしゃぶったりするのには、発達面でも大きな意味があります。口に乳首以外のものを入れるのは、「食べる練習」という意味合いがあるからです。

おしゃぶりのデメリット

赤ちゃん 背中スイッチ 泣く 日本人

赤ちゃんにおしゃぶりを与えるデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます(※1)。

● 家族とのコミュニケーションが減る
● 癖になる
● 歯並びが悪くなる

泣いている赤ちゃんに与えることで、すぐに泣き止ませられるメリットがあるおしゃぶりですが、裏を返せばデメリットにもなります。

赤ちゃんが泣いているときにとりあえずおしゃぶりで静かにさせてしまうことは、ママやパパが赤ちゃんの気持ちを考えたり、あやしたりする機会を奪ってしまうことにもなります。

特に、1~2歳代の言葉が出始める時期には、おしゃぶりをくわえさせていることで、ママ・パパや周囲の人とのコミュニケーションを減らすことになってしまいます。長期間高い頻度で赤ちゃんの口をおしゃぶりでふさいでおくことは、発達上、好ましくありません。

また、おしゃぶりのデメリットとして「出っ歯になる」ということを聞いたことがある人も少なくないと思います。

おしゃぶりをくわえることが癖付いてしまい、長期間使用し続けると、前歯が噛み合わない「開咬」や、出っ歯になる「上顎前突」、上の歯の間隔が狭くなって噛み合わせが悪くなる「交叉咬合」という症状が出ることがあります(※1)。

また先に述べたように、「食べる練習になる」というメリットがある一方、頻繁におしゃぶりを使用していると、おしゃぶり以外をなめる機会が自然と少なくなるため、逆効果になる場合もあります。

これらのデメリットを考慮すると、おしゃぶりに頼りきりにならないほうがいいでしょう。

おしゃぶりを使っていいのは何歳まで?

日本人 子供 成長

おしゃぶりを使用する期間については、小児科医、小児歯科医、育児に関連する専門家の意見として、2歳半までにやめさせたほうがいいと考えられています。(※1)。

ただし急におしゃぶりを取り上げると、子供としても不安になってしまいます。突然やめるのではなく、1歳を過ぎた頃から少しずつ使う回数を減らし、2歳半頃までに完全に使わなくなることを目指しましょう。

子供が興味を持つ遊びで気を紛らわせたり、親子のコミュニケーションの機会を増やしたりして、おしゃぶりをやめる準備をするようにしてくださいね。

おしゃぶりはメリット・デメリットを踏まえて使おう

おしゃぶり 日本人 赤ちゃん

赤ちゃんがぐずっているときなど、すぐに泣き止ませることができるため、ついつい頼りたくなるおしゃぶり。

もちろん、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせたり、寝かしつけの際に時間がかからなかったりと、メリットもあります。

しかし一方で、高い頻度、または長期間にわたって使うことで、ママやパパとのコミュニケーションが少なくなったり、歯並びに悪い影響を与えたりというデメリットがあるのも事実です。

おしゃぶりを使う際は、今回ご紹介したメリットとデメリットを踏まえた上で、使いすぎないように注意してくださいね。

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