女性ホルモンとは?卵胞ホルモンの作用や妊娠との関係は?

女性ホルモンは、体調の変化や精神的なイライラだけでなく、女性らしい体作りや妊娠しやすさにも関係しています。では、女性ホルモンとは具体的にどんなもので、体の中でどんな役割を果たしているのでしょうか?今回は、女性ホルモンとは何なのか、その役割についてご説明します。

女性ホルモンとは?卵胞ホルモンだけではないの?

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そもそも「ホルモン」とは、様々な器官から分泌され、代謝や神経伝達など生理機能に作用する物質を指します。

女性ホルモンもその1つですが、「女性ホルモン」という名前のホルモンが存在するわけではありません。生理・妊娠・出産に作用する「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2つを総称して、女性ホルモンと呼ばれています。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、一定の周期で交互に多くなったり少なくなったりを繰り返していて、それらの作用によって約28〜35日間の月経周期が生み出されています。この2つのホルモンはそれぞれ異なる役割を果たしているので、次から詳しくご説明していきます。

卵胞ホルモン(エストロゲン)とは?どんな作用があるの?

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卵胞ホルモン(エストロゲン)には、女性らしい体つきを作って、妊娠の準備をする役割があります。

具体的には、卵胞ホルモンが卵巣内の卵胞を成熟させ、排卵と受精に備えます。受精が起こると、卵胞ホルモンは子宮に作用して、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしていきます。このような受精前と受精後の卵胞ホルモンの働きにより、女性の体は妊娠できます。

卵胞ホルモンは、女性生殖器への作用以外にも、「自律神経のバランスを保つ」「血管を広げて動脈硬化を防ぐ」「コラーゲンの合成を促進して皮膚の潤いを保つ」など、女性が美しく健康維持するための重要な役割を果たしています(※1)。

黄体ホルモンとは?卵胞ホルモンとの違いは?

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黄体ホルモンは、妊娠の継続をサポートしてくれるホルモンです。排卵直後から卵巣で作られ、受精に備えて妊娠しやすい体の状態を作ります。たとえば、「基礎体温を上げ、受精や着床がしやすい体内環境をつくる」「子宮内膜をふわふわで厚い状態に維持する」「産後の準備として乳腺を発達させる」といった働きをします。

しかし、黄体ホルモンには少し困った作用もあります。たとえば、生理周期の中で黄体ホルモンの分泌が増えてくる「黄体期」は、下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気など月経前症候群(PMS)の不快症状が出る人もいます。

また、卵胞ホルモンとの分泌量の入れ替わりがうまくいかなかったりすると、精神的にイライラしたり、肌荒れや便秘が引き起こされたりするのです。

卵胞ホルモンの分泌サイクルは?

基礎体温表 グラフ 女性ホルモン 卵胞期

上の図は、生理初日から次の生理日を迎えるまでの基礎体温表です。最初に少し触れたとおり、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量の変化によって、次のとおり生理周期は作られています(※1)。

卵胞期

生理がはじまり、排卵日にかけて卵巣にある卵胞が発育する時期が「卵胞期」です。卵胞ホルモンは主に卵巣から分泌され、卵胞ホルモンの働きによって子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。

排卵期

成熟した卵胞が卵巣から排出される「排卵」が起きます。卵胞ホルモンは排卵直前にピークを迎え、排卵後は減少していきます。

黄体期

排卵したあとの卵胞は「黄体」という組織になり、主に黄体ホルモンを分泌します。黄体ホルモンの作用で基礎体温が上がり、子宮内膜は受精卵の着床に適したやわらかい状態に整えられます。

排卵後に受精が起こり、受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。妊娠すると、黄体は「妊娠黄体」として維持されますが、妊娠が成立しなければ、やがて黄体ホルモンの分泌量は減っていきます。

月経

名前の通り、生理が起きている期間です。黄体ホルモンの分泌量が減ると子宮内膜を維持することができなくなるため、子宮内膜は剥がれ落ち、血液と一緒に体外に排出されます。これが、毎月の「生理(月経)」です。

女性ホルモンのバランスが乱れると、どうなるの?

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卵胞ホルモンも黄体ホルモンも、脳の視床下部からの指令を受けて主に卵巣から分泌されています。しかし、脳の視床下部がうまく指令を出せなくなったり、卵巣が正常に機能していなかったりすると、分泌量や期間が理想的な状態ではなくなり、ホルモンバランスが乱れてしまいます。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスが崩れると、様々な影響が体に出ます。たとえば、「月経異常」「月経前症候群(PMS)」「生理痛」など、毎月の生理に関わる症状が現れることがあります。

また、ホルモンバランスの乱れによって子宮内膜がうまく維持されないと、生理でもないのに「不正出血」が見られることもあります。

女性ホルモンのバランスを整えましょう

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女性は毎月、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が変化しているのですから、体調がある程度左右されるのは仕方ないことです。2つの女性ホルモンの働きを理解して、毎月のリズムの変化とうまく付き合っていきたいですね。

ホルモンバランスの乱れを改善するためには、「早寝早起きを心がける」「栄養バランスの良い食事をとる」など、生活習慣を見直してみることも大切です。また、卵巣の病気によってホルモンバランスが崩れているケースもあるので、生理不順に悩まされている人は、なるべく早く婦人科を受診しましょう。

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