シアリスの飲み方は？食後に服用してもいい？飲酒後は？

シアリスは、バイアグラなどと同じように、ED（勃起障害）を改善する効果が見込める治療薬です。国から認可を受けた薬で、病院で処方してもらうことができます。今回は、シアリスは食後に飲むべきか、飲酒後に飲んでもいいかなど、飲み方や服用方法に関してご紹介します。

シアリスはED治療薬のひとつ

「ED」とは、性交時に十分に勃起しなかったり、勃起を維持できなかったりすることです。その原因は様々ですが、ケガや病気により勃起できなくなってしまったケースや、加齢が原因のケースなどがあります。

また最近は精神的なストレスが原因であることも増えています。例えば、妊娠というプレッシャーからEDになってしまうということもあります。

シアリスは、この「ED」を克服するための治療薬です。シアリスはあくまで自然な勃起を助けるための薬なので、服用しても、性的刺激がないときは勃起しません。

シアリスは2007年に承認され、日本で販売が開始されています（※1）。同様の効果が見込める薬としては、「バイアグラ」と「レビトラ」が厚生労働省に認可されています。

シアリスの飲み方は？食後に服用してもいい？

シアリスは錠剤で、日本では1錠につき5mg、10mg、20mgと、成分量が異なる3種類が販売されています。

どのシアリスでも服用は1日1回までで、1回の服用は医師に指示された量を守らなければいけません。また1度服用したら、次の服用までは必ず24時間以上空けることが必要です（※2）。

また、バイアグラやレビトラなど、他のED治療薬と比べたときのシアリスの最大の利点は、服用の1時間後から、36時間後まで効果が認められていることです。

もちろん、36時間効果が持続するといっても、ずっと勃起が続くわけではありません。

性行為の直前に服用する必要がないため、EDの原因が心理的なものである人にとっては、余計なプレッシャーを感じずに済みますね。

食事による影響も受けないので、空腹時でも食後でも、いつでも服用することができます。

シアリスは飲酒後に服用してもいい？

「薬とお酒は一緒に飲むべきものではない」というイメージがありますが、ED治療薬は飲酒後に服用しても、服用してから飲酒しても問題ありません（※3）。むしろ、ほどよい飲酒は効果を引き出すこともあるといわれています。

ただし飲みすぎると逆効果になってしまうので、ほどほどを心がけましょう。

シアリスは誰でも服用できる？飲むには処方箋が必要？

シアリスに限らず、ED治療薬を購入するには、病院の処方箋が必要です。ただし自由診療のため、保険適用外となります（※3）。

シアリス、バイアグラ、レビトラの3種類のED治療薬は、個人の生活スタイルや好みに合わせて医師から処方されます。シアリスを服用しても効果が感じにくいときは、別の治療薬に変更してもらえないか、医師に聞いてみるといいでしょう。

また、以下に当てはまる人はシアリスを服用することができません（※2）。

● 今までにシアリスを服用してアレルギーを起こしたことがある
● 狭心症などの治療で「ニトログリセリン」などの硝酸剤を服用している
● 不安定狭心症がある、または性交中に狭心症を起こしたことがある
● 心血管系障害などにより医師から性行為を控えるように言われた
● 最近3ヶ月以内に心筋梗塞を起こしたことがある
● 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血を起こしたことがある
● コントロールできない不整脈がある
● 低血圧（最大血圧が90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満）
● 高血圧（最大血圧が170mmHg以上または最小血圧が100mmHg以上）
● 重い肝障害がある
● 網膜色素変性症（進行性の夜盲、視野狭窄）がある

さらに、肝臓や腎臓が悪い人、消化性潰瘍がある人、ほかの勃起不全治療剤を使用している人、高齢の人は、シアリスの服用に際して注意が必要です。

持病や飲んでいる薬がある人、または服用に際して不安なことがある人は、シアリスを処方してもらう前に、きちんと医師に相談してください。

また、人によって、薬が合う・合わないがあるので、処方されたシアリスを他人に譲るのはやめましょう。