ED治療に使われる医薬品は「バイアグラ」が有名ですが、「レビトラ」というED治療薬もあることをご存じですか？バイアグラに次いで開発されたED治療薬で、即効性があるため多くの人に使われています。しかし、体質や服用している薬によっては使えないこともあり、使用には注意が必要です。今回はレビトラの効果や用法用量、購入の仕方、副作用などについてご紹介します。
レビトラとは？
国内のED（勃起不全・勃起障害）患者数は1000万人以上にも登り、40歳以上の3人に1人はEDと言われるほど、社会的な問題になっています。
レビトラは、そんなEDの治療薬で、ドイツの製薬会社であるバイエル薬品が開発しました。
ED治療薬は他にも、バイアグラやシアリスなどの種類がありますが、レビトラはそれらに比べて水に溶けやすく即効性があり、最短で服用してから10分で効果が出ることがあります（※1）。
レビトラには5mg、10mg、20mgと3種類の錠剤があり、医師から指定された用量を服用します（※2）。
レビトラの効果は？
レビトラは、陰茎の血管を広げて海綿体の血液量を増やし、勃起を促す効果があります。また陰茎の血管障害の進行を抑える効果もあるため、EDの悪化を防ぐ働きも期待できます（※3）。
ただし、レビトラは性的な興奮を高める効果はなく、レビトラを飲んでも性的な刺激がなければ勃起が起こることはありません。
レビトラを飲んだあと、性的刺激が加わることにより、自然な勃起が適切に続きます。性的な興奮が治まると、自然に勃起も収まります（※2）。
レビトラの飲み方は？
レビトラを飲む際に注意すべき点は以下のとおりです。
効果が見られるまでの時間
レビトラは最短で服用してから10分後に効果が見られることがありますが、効果がピークに達するのは服用してから1時間後なので、性行為の1時間前に服用するのが基本です（※1）。
飲む間隔
レビトラの服用は1日1回までとし、服用間隔は24時間以上空ける必要があります（※4）。
また、65歳以上の高齢者や、中等度の肝機能障害を患っている人は、服用量5mgから始め、最高用量は10mgとされています。
食べ物
脂が多い食事を摂りすぎると、レビトラの効果が弱まる可能性があります（※2）。マヨネーズやバターなどを多用した食事は避けた方がいいでしょう。
飲酒
アルコールを大量に摂取すると、レビトラの効果が現れないことがあります（※2）。
ただし、適量なアルコール摂取であればリラックスでき、EDの原因にもなり得る緊張を和らげるという効果が期待できます（※3）。飲酒がED解消につながりそうな場合は、その日の体調を見ながら、適度に飲むようにしてください。
副作用
バイエル薬品が発表している国内データによると、レビトラを飲んだ人の約28%に副作用が現れるとされています。副作用の症状としては、ほてり、頭痛、鼻閉、心悸亢進などがあります（※4）。
副作用が出た場合は、必要に応じてレビトラの服用量を減らす、もしくは服用を中止するなどの処置を行って様子を見ます。
レビトラの効果の持続時間は？
レビトラを飲んだあと、効果が持続する時間は、飲む用量によって差がある傾向があるものの、概ね6～10時間とされています（※1）。もちろん、この間ずっと勃起が続くというわけではなく、性的刺激があるときにのみ勃起します。
レビトラを飲んだあとに勃起が4時間以上続いた場合は、陰茎組織や勃起機能に影響を及ぼす可能性があるので、ただちに医師に診てもらってください（※4）。
レビトラは通販で買えるの？
レビトラは、EDの治療を行っている病院で問診を受けてから処方してもらうのが一般的です。
レビトラもバイアグラと同様、健康保険が適用されず、全額自己負担となります。1錠単位で購入でき、レビトラ10mgの価格は1錠1,200～1,500円が目安です。病院によっては薬代のほかに、初診料や再診料が発生することもあるので注意してください。
レビトラは、心臓の問題や不整脈、肝機能障害、重度の低血圧・高血圧などがある場合は服用できないことがあります（※2）。また、硝酸剤やNO供与剤など、併用すると危険な薬もあります。
最近では、病院に行かなくてもインターネットでレビトラを購入できることもありますが、安全面のことを考えると、通販で購入したものを自己判断で服用するのは危険です。必ず病院を受診して、医師の許可をもらってから服用するようにしましょう。
過去に、インターネットで購入したレビトラの中に、レビトラの成分であるバルデナフィルが含まれていなかったケースが報告されていますよ。
レビトラの効果を出すためには正しく服用を
レビトラは処方箋なしにインターネットで購入できることもあり、自己判断で服用する人もいます。しかし前述のとおり、体質や服用している薬によっては、レビトラの服用が体に害を及ぼすことがあります。
安全に使うため、また効果を最大限引き出すためにも、必ず医師に処方してもらったレビトラを服用するようにしてください。そして、用法・用量をきちんと守って服用することを心がけましょう。
なお、レビトラは2018年6月まで生産が制限されているため、手に入りづらくなっている可能性があるので注意してください。
