【感染拡大中】マイコプラズマ肺炎とは?原因や症状をチェック

現在、「マイコプラズマ肺炎」の患者数が6週連続で増加。8年ぶりの過去最多となっており、今後も注意が必要です(※1)。

そこで今回は、マイコプラズマ肺炎について、原因や症状、治療法、予防法などをご紹介します。

マイコプラズマ肺炎とは?

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マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という細菌が肺に感染して炎症を起こす病気です。感染者は幼児から青年期にかけてが中心で、7~8歳が最も多くかかるとされています(※2)。

また、マイコプラズマ肺炎には、はっきりとした季節性もなく1年を通して発生します。

感染してから発症するまでの潜伏期間は2~3週間もあり、症状が出ている期間は他の人にうつしてしまうこともあります(※2,3)。

マイコプラズマ肺炎の症状や診断方法は?

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マイコプラズマ肺炎は、初期症状だけでは風邪と区別がつきにくいのが特徴です。他の風邪のウイルスが原因で肺炎を引き起こしている可能性もあります(※2,3)。

主な症状や診断方法を知っておきましょう。

症状

● 発熱
● 全身の倦怠感(だるさ)
● 頭痛
● 咳

痰を伴わない乾いた咳が出るようになり、熱が下がってから3~4週間ほど長く続くのも特徴です。

未就園児くらいの年齢では症状が軽く済むケースが多いのですが、なかには重い合併症を引き起こすこともあります。咳が続くときは、できるだけ早めに小児科を受診しましょう(※2,3)。

診断方法

マイコプラズマ肺炎の診断は、いくつかの検査によって行われます。

まずは胸部X線検査を行い、レントゲン写真の肺の部分に白い影が写し出されていれば、肺炎と診断されます。しかし、この時点ではマイコプラズマ菌が原因かどうかはわかりません。

その後、血液検査やインフルエンザ検査のように咽頭の粘膜を採取して、マイコプラズマ菌の有無を調べ、マイコプラズマ肺炎かどうかを診断します。

マイコプラズマ肺炎の予防法は?

手洗い

マイコプラズマ肺炎の主な感染経路は、飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみに肺炎マイコプラズマが潜んでおり、それを吸い込むことで感染します。

また、肺炎マイコプラズマがついた手で、口や鼻に触れても感染することがあり、幼稚園や保育園、小学校など集団で長時間過ごすような環境では、感染が拡大する傾向にあります。

マイコプラズマ肺炎を予防するには、インフルエンザなどと同じように、手洗いとうがいを徹底することが大切です。そして、外出するときはマスクを着用し、人混みを避けましょう。

また、家族が感染したときは寝室を別にするなど、感染患者との接触はできるだけ控えるようにして、看病してあげてください。

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