妊娠中は重症化リスクも。インフルエンザの家庭内感染に注意!お腹の赤ちゃんへの影響は?

例年と比べてインフルエンザが猛威をふるっています(※1)。そこで今回は、インフルエンザ感染による妊婦さんや赤ちゃんへの影響についてご説明します。

妊婦さんが感染すると重症化しやすい?

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妊婦さんがインフルエンザに感染すると、肺炎などの合併症を引き起こすリスクが高くなり、妊娠週数が進むにつれて重症化しやすいといわれています。しかし、これらが生じるはっきりとした原因はまだわかっていません(※2,3)。

重症化を防ぐには、インフルエンザのワクチン接種が有効であり、妊婦さん・お腹の赤ちゃんへの危険性は妊娠全期間を通じてきわめて低いとされています(※4)。

このことから、妊婦さん(接種できない特別な理由がある方を除く)へのワクチン接種が推奨されています(※4)。

ただし、接種は義務ではないため、かかりつけの医師と相談して決めましょう。

お腹の赤ちゃんへの影響は?

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妊婦さんがインフルエンザに感染しても、胎盤を通じて胎児に感染してしまう確率はとても低いと考えられています(※2)。

妊娠初期に感染すると、稀に胎児の神経管閉鎖不全や心奇形などの異常が増加するという報告もありますが、インフルエンザウイルスの直接的な影響ではなく、高熱などによるもの。適切な治療を受ければリスクは上昇しないとされています(※4)。

一方で、インフルエンザ感染と流産率・死産率の増加との関連がみられたとの報告もあります(※4,5)。インフルエンザにかかった場合は、すぐに治療をすることが大切です。

インフルエンザの薬は赤ちゃんに影響する?

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妊娠していない患者さんと同様に、「タミフル」や「リレンザ」といった抗インフルエンザ薬が処方されます。

妊娠中に服用できない薬は多いですが、これまでの調査から、タミフルやリレンザがお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられています(※2,5)。

抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内に服用しなければ効果が発揮されません。インフルエンザを疑う症状が現れたら早めに病院を受診してください(※4)。

パパもインフルエンザの感染予防を!

妊娠中は、体力や免疫力の低下、ホルモンバランスの変化により、感染症にかかりやすくなります。

パパも一緒にワクチン接種をしたり、手洗いやマスクの着用など基本的な感染症対策を行い、インフルエンザからママと赤ちゃんを守りましょう。

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