ひとり親家庭が受けられる支援は?プレシングルもOKの相談窓口を紹介!

ひとり親家庭をサポートする支援や相談先はさまざまありますが、日々の子育てもしながら情報を集めるのは大変なことです。

今回は特に、ひとり親になりたての方や、離婚を考えているプレシングルの方に向けて、まず知っておきたい経済支援や生活支援、相談窓口をご紹介します。

ひとり親家庭をサポートする経済・生活支援

ひとり親家庭の安定した生活や養育のために、国や自治体が様々なサポートを設けています。申請し忘れているものがないか、あるいは利用できそうな制度はないか、確認してみましょう。

ひとり親家庭が受けられる手当や助成

・児童扶養手当

ひとり親家庭や、父または母と生計を同じくしていない子どもが育成される家庭をサポートする制度。全額支給の場合は月額43,070円、一部支給の場合は月額10,160円~43,060円が2ヶ月に1度(奇数月)支給されます。

ひとり親家庭医療費助成制度(マル親)

国民健康保険や健康保険など、各種医療保険の自己負担分から一部負担金を差し引いた額を助成。ひとり親家庭で、18歳になった最初の3月31日までの子どもを養育している家庭が対象です。

児童育成手当(東京都独自)

ひとり親もしくは夫婦どちらかが重度の障害をもった場合に、生活の安定と児童の福祉を増進するための手当で、東京都独自の制度。対象児童1人につき月額13,500円が支給されます。

普段の生活に活用できる制度

粗大ごみ等処理手数料の減免制度

児童扶養手当を受給している家庭を対象に、粗大ごみ等の処理にかかる手数料を減額、または免除する制度。

上下水道料金の減免制度

水道局により免除内容や条件が異なります。東京都水道局の場合は、生活・教育・住宅・医療・介護扶助を受給、または児童扶養手当、特別児童扶養手当を受給している家庭が対象です。

電車やバスの割引制度

電車や公共のバスなどの定期券・乗車券が割引になる制度です。電車は主にJRが実施。バスは地域や会社によって異なるため、各窓口で確認してみましょう。

生活状況に合わせて活用できる制度

ひとり親家庭の住宅優遇制度

公営アパートの抽選が優先される制度。各自治体が運営しており、一般公募に比べて抽選確率を優遇してもらえます。

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

20歳未満の子どもを養育しているひとり親家庭を対象に、生活資金として12種類の貸付を設けている制度。無利子・低金利で、返済期間は3~20年とさまざまです。

自立支援教育訓練給付金

母子家庭の母または父子家庭の父の主体的な能力開発の取組みを支援するもので、対象教育訓練を受講し、修了した場合にその経費の60%が支給されます。

高等職業訓練促進給付金

ひとり親の方が資格取得を目指して修業する期間の生活費を支援する制度。訓練期間中、月額10万を支給、訓練を受けている期間の最後の1年間は支給額が4万円増額となります。

国民年金の免除申請

経済的な理由で国民年金が支払えなくなったときに、受給の資格損失をしないよう免除申請ができる制度。法的免除と申請免除の2種類があり、申請して認められたら資格継続となります。

ひとり親家庭の相談窓口

プレシングルの方も含め、ひとり親家庭をサポートしてくれる相談窓口です。上で紹介した支援についても詳しく教えてくれるので、ひとりで抱え込まず、まずは相談してみてくださいね。

認定NPO法人 しんぐるまざあず・ふぉーらむ

シングルマザーが子どもといっしょに生き生き楽しく生きられるように、ママを勇気づけ、社会で活躍できる支援を行う団体です。

電話・メール相談窓口では、シングルマザー経験がある人を中心に、社会福祉士、産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナーなどの資格をもち、相談員の経験を1年以上持っている人が対応してくれますよ。

・しんぐるまざあず・ふぉーらむ電話・メール相談
https://www.single-mama.com/hotline/

一般社団法人 日本シングルマザー支援協会

女性が子どもを育てながら働きやすい社会を目指す日本シングルマザー支援協会では、「ワタシのミライ相談」を実施しています。

相談スタッフは全てシングルマザー当事者。遠方の場合は電話やzoomでの相談も可能です。

相談窓口の他にも、座談会やメルマガ、イベントなども実施しているので、情報収集の場やコミュニティとしても活用できますよ。

・ワタシのミライ相談
https://xn--qckmb1noc2bzdv147ah7h.com/consultation

男女共同参画センター

都道府県、市町村等で自主的に設置された施設です。「男女共同参画センター」「女性センター」など、地域によって名称が異なります。

女性が抱える問題全般の情報提供、相談、講座やイベントなどを実施しており、地域によってひとり親向けの交流の場や、無料で弁護士による法律相談を設置しているところもあります。お近くに施設があれば、ぜひ活用してみてくださいね。

・施設一覧
https://www.gender.go.jp/research/joho/pdf/01-6.pdf

各自治体の相談窓口

子育て支援課など、ひとり親向けの総合的な相談窓口が自治体ごとに設置されています。まずは住んでいる地域名+ひとり親支援などで検索してみましょう。

自治体によってはLINE相談を実施しているところもあります。たとえば東京都の場合、東京都ひとり親家庭支援センター「はあと」が運営する「シングルママパパつながるライン」が設けられています。区役所や市役所に行くのが困難な場合は、一度使ってみてくださいね。

・シングルママパパつながるライン
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/01/12/20.html

ひとりで抱え込まず、まずはつながりを!

今回は未就学児を持つひとり親向けの支援についてご紹介しましたが、小・中学校の就学支援、高校・大学の奨学金など、子どもが大きくなった後もサポートがあります。ですが、このような情報を常にキャッチしていくのは大変なことです。

まずは相談窓口やサポート団体とつながることで、受けられるサポートを把握しやすい状態にしておきましょう。頼れる相談先をいくつか持っておけるといいですね。

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