子育て相談とは?育児に悩んだときに利用できるの?【助産師監修】

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

子育てには悩みがつきもの。「発達が遅いかも」「あまり食べてくれない」「友達と仲良く遊ぶことができない」など、ママやパパだけでは解決できない悩みや不安もあるのではないでしょうか。育児中に悩んだときは、身近な人に相談するほかに、子育て相談サービスを利用するのも一つの方法です。

今回は、子育て相談とはどんなものか、相談できる場所や利用方法をご紹介します。

子育て相談とは?育児相談ともいうの?

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「子育て相談」とは、ママやパパが抱える悩みや不安などに対して、専門的な知識や経験を持つ人が相談に応じることをいいます。お住まいの自治体や日本助産師会などが運営していて、「育児相談」とも呼ばれます。

一般的に子育て相談では、18歳以下の子どもの発育・発達や行動、子育てに対する悩みなどについて相談することができます。また、子どもを虐待してしまった、育てる自信がなくなってしまったといったことも相談できます。

専門家に相談することで、的確なアドバイスを受けられる、対処法を教えてもらえるなどのメリットがありますよ。

子育て相談・育児相談ができる場所は?

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子育て相談は、市区町村の役所や保健センターをはじめ、さまざまな場所で行われています。また、電話相談やSNS・チャットによる相談を受け付けているところもあります。

それぞれに特徴があるため、相談内容によって使い分けることも可能です。予約が必要なところが多いので、事前に確認しておいてくださいね。

児童相談所

児童相談所とは、18歳未満の児童に関する問題について、地域住民からの相談に応じ、児童や保護者に適した援助や指導を行う行政機関です。児童福祉法にもとづいて、各都道府県に設置されています。

児童相談所では、子育ての悩みや発達の不安、子どもの不登校、虐待などについて、職員や児童心理司、児童福祉司などの専門スタッフがアドバイスをしてくれます。

保健センター・保健所

市区町村の保健センターや保健所で保健師に子育て相談をすることができます。助産師や栄養士、専門医に、母乳相談や離乳食相談、発達などの相談をできるところもあります。

産婦人科・助産院・小児科

産婦人科や助産院、小児科によっては、乳児の育児相談を受け付けているところもあります。産婦人科や助産院は、その施設で出産していなくても対応してくれるケースもあるので、利用したいときは施設に問い合わせてみてくださいね。

主に、母乳育児や離乳食、赤ちゃんのアレルギーや発達などについて相談できることが多いようです。施設によって利用料金がかかることもあるので、ホームページなどで調べておきましょう。

児童館・子育て支援センター

児童館や子育て支援センターでは、保育士や社会福祉士、教員免許などの資格を持っている職員が子育て相談を行っています。相談日が決められているケースが多く、施設によっては専門相談員が応じてくれることもあります。

子育て相談・育児相談は電話でもできる?

電話相談やSNS・チャットによる子育て相談を受け付けているところもあります。

相談所まで足を運ぶ余裕がない、今すぐ相談したい、相談員と面と向かって話すのが苦手というママ・パパには、電話相談もおすすめです。

エンゼル110番

要出典 エンゼル110番 new
出典: www.angel110.jp

「エンゼル110番」は、森永乳業株式会社の委託を受けて、森乳コミュニケーション株式会社が運営している育児の無料相談です。1975年に設立され、50年近くにわたってたくさんの育児相談を受けてきました。

Webサイトにはよく寄せられる相談に対するアドバイスが載っているので、まずは自分にあったアドバイスが書かれているかチェックして、電話してみるのもいいですね。

日本助産師会 電話相談

要出典 日本助産師会 電話相談 new
出典: www.midwife.or.jp

日本助産師会では、助産師による電話相談事業を行っています。子育てだけでなく、思春期の悩みや更年期症状などについても相談することができます。

電話相談の受け付けは、毎週火曜日の10~16時(祝日・お盆休み・年末年始は除く)です。

各都道府県にも、全国都道府県助産師会による相談できる窓口があります。電話だけではなく、対面でも相談できることもありますよ。

児童相談所全国共通ダイヤル

要出典 児童相談所相談専用全国共通ダイヤル
出典: www.mhlw.go.jp

全国の児童相談所では、電話による無料相談も受け付けています。「児童相談所相談専用ダイヤル」を利用すると、発信した電話の市内局番などから自動で近くの児童相談所につなげてくれます。

親子のための相談LINE

要出典 親子のための相談LINE new
出典: www.mhlw.go.jp

厚生労働省の「親子のための相談LINE」は、育児や親子関係について悩んだときに、保護者と子ども(18歳未満)などがLINEで相談できる窓口です。

友達追加をして住んでいる市区町村を登録すると受付時間や待ち人数が送られてくるので、都合の良いタイミングで相談内容を送信できます。

LINE上のニックネームとアイコンでも相談できるため、本名を出したくないという人にもおすすめですよ。

子育て相談を受けるときのポイントは?

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子育て相談を利用するときは、下記のポイントを心がけましょう。

相談したいことをメモしておく

事前に、どんなことを相談したいのかまとめておきましょう。いざ相談員と話し始めると一番聞きたかったことを聞き忘れたり、一つの相談にばかり時間がかかったりすることもあります。

相談したい内容が多いときは優先順位をつけて、一番重要なことから相談するといいですね。

相談したことを記録しておく

子育て相談や育児相談を利用したときは、どんなに些細なことでも、利用日や相談内容、もらったアドバイスをメモしておきましょう。

子どもが成長して、また似たような相談をするときに役に立つこともあります。

緊急時には利用しない

子どもが怪我をした、虐待している現場を見た、といった緊急の状況のときは、子育て相談では対処できないため、小児科や救急外来、場合によっては警察に連絡をしてくださいね。

子育て相談は育児中の強い味方

子育て相談・育児相談と聞くと、「こんなこと相談してもいいのかな」などと不安に思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

子育て相談を利用することで、育児の不安が解消されて気持ちが楽になったというママやパパもたくさんいます。すぐに解決できない悩みでも、専門家に相談することで解決に向けての一歩が踏み出せるかもしれません。

家の近くの子育て相談所や、電話やSNSで相談できるところをいくつか探してみて、必要なときに上手に利用できるといいですね。

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