赤ちゃんと一緒に飛行機に乗るときのポイントは、「耳抜き」をしっかりしてあげること。適切に耳抜きができれば、機内でぐずったり泣いたりすることが減り、赤ちゃんもママも快適に過ごすことができますよ。今回は、赤ちゃんの飛行機での耳抜きについて、どんな方法でやるのか、行うタイミング、注意点をご紹介します。
赤ちゃんも耳が詰まるの?耳抜きは必要?
飛行機に乗ったときや新幹線でトンネルの中を通ったとき、ビルのエレベーターに乗ったときに、耳が詰まったような感じを覚えることがありますよね。これは、中耳と外気圧のバランスが急激に崩れることが原因で起こる症状です(※1)。ひどいときには、耳の激しい痛みや難聴、耳鳴りといった症状が出ることもあります。
赤ちゃんは、中耳内の圧力を均等にすることができないので、大人に比べて、耳詰まりが起こりやすいと考えられます(※2)。
大人が耳の詰まりを感じたときは、唾液を飲み込む、あくびをするといった、いわゆる「耳抜き」をすることで耳管が解放されて症状を解消できますが、赤ちゃんはそういった行動ができません。耳詰まりがひどくなる前にママやパパが対策してあげましょう。
飛行機で赤ちゃんの耳抜きをする方法は?
ここでは、赤ちゃんの耳抜きの方法をご紹介します。
授乳する
母乳やミルクを飲ませることで、唾液を飲み込んだときと同じように耳管を解放させる効果が期待できます。
食べ物や飲み物を与える
離乳食が始まっている場合は、簡単に食べられる赤ちゃん用せんべいや小さく握ったおにぎりを与えたり、お茶やジュースを飲ませたりすると、一緒に唾液を飲み込むことができ、耳管が解放されます。
食べることで気が紛れて、耳の不快感や飛行中の不安な気持ちが和らぐことも。
おしゃぶりをくわえさせる
おしゃぶりをくわえさせておくことで、口の中にほどよく唾液が溜まり、それを飲み込むことで耳抜きができることもあります。指しゃぶりでも大丈夫ですよ。
3歳を過ぎたら耳栓もおすすめ
赤ちゃんの時期は使えませんが、3歳を過ぎれば、専用の耳栓をで耳の詰まりや不快感を軽減することができます。
コンサイス イヤープレーン 小児用
気圧の変動による耳の詰まりや不快感を和らげる耳栓。3歳以上を対象にした小児用サイズです。機内の気圧が大きく変動する前に装着しておきましょう。
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赤ちゃんの耳抜きをするタイミングは?
赤ちゃんの耳抜きをするタイミングは、離陸する前と、着陸態勢に入る前です。
飛行機は、離陸後の上昇するときと、着陸前の下降するときに気圧が大きく変動するため、そのタイミングで耳詰まりが起こりやすくなります。大人であれば、耳詰まりを感じた後に耳抜きをすることで症状を軽減・解消することができますが、赤ちゃんの場合は、早めに対処をしておく必要があります。
離陸する直前に授乳をスタートし、飛行機が上昇していく間もそのまま母乳やミルクを飲ませていれば、耳抜きの効果だけでなく、飛行機の揺れや気圧の変化による不安も解消されます。着陸時も同じで、離陸態勢に入る前に授乳をスタートして、下降する間も飲ませておくといいでしょう。
食事を与えたり、おしゃぶりをくわえさせたりするときも、このタイミングを狙うと、赤ちゃんの耳詰まりを防ぐことができます。また、搭乗前に授乳をして、離陸時には寝かせてしまうのも、一つの方法です。
赤ちゃんの耳抜きをするときの注意点は?
飛行機で赤ちゃんの耳抜きをするときは、次のようなことに注意しながら行いましょう。
赤ちゃんに安心感を与える
赤ちゃん連れで飛行機に乗るときは、途中で泣き出すのではないか、おむつ替えがちゃんとできるかどうかなど、ママやパパは緊張しますよね。赤ちゃんも同じで、普段と違う状況に不安を感じるもの。
赤ちゃんの耳抜きをするときは、いきなり授乳をしたり、おしゃぶりをくわえさせたりするのではなく、まず赤ちゃんを抱っこして安心させてから行いましょう。
周囲に配慮する
機内では周りに配慮しながら、授乳をしたり食事を与えたりしましょう。特に、母乳を飲ませる場合は、奥側の席に座ることをおすすめします。授乳ケープやブランケットなど目隠しになるものを使うことも忘れないでくださいね。
赤ちゃんがなかなか泣き止まないときは、シートベルト着用サインが消えていれば、抱っこをして席を立ち、通路の後ろのほうへ移動するのも一つの方法です。
隣や前後に座っている人には、搭乗して席に着いたタイミングで赤ちゃん連れであることを伝え、挨拶をしておくといいでしょう。
事前にしっかり準備する
哺乳瓶やおしゃぶりなど赤ちゃんの耳抜きに必要なものは、足元の荷物の中にまとめておきましょう。ミルクを飲ませる場合は、離陸前にフライトアテンダントに伝えておくと、必要なときにお湯の準備をしてくれたり調乳をしてくれたりするのでスムーズですよ。
耳抜きのタイミングで赤ちゃんがしっかり飲んだり食べたりできるように、離陸や着陸前は、少しお腹が空いている状態にしておくこともポイントです。
赤ちゃんの様子をよくみる
授乳や食事、おしゃぶりといった方法で耳抜きをしても、ぐずったり泣いたりし続けたら、耳の詰まり以外の症状を訴えている可能性もあります。
熱はないか、ぐったりしていないかをよく確認して、必要があればフライトアテンダントに相談したり、着陸後に病院へ連れて行ったりしましょう。
赤ちゃんの耳抜きをして飛行機で快適に過ごそう
赤ちゃんの耳抜き方法を知っておけば、安心して飛行機に乗ることができますね。機内の気圧が変わるに耳抜き対策をして、赤ちゃんの耳詰まりを防いであげましょう。
赤ちゃん連れで初めて飛行機に乗るときは何かと不安になるものですが、耳抜きの方法をはじめ、機内で必要なものをしっかり準備して、親子で快適な空の旅ができるといいですね。
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