赤ちゃんを連れて飛行機に乗って旅行をするのは楽しいですが、フライト中に抱っこをし続けるのは大変ですよね。短時間のフライトの場合は我慢できるかもしれませんが、長時間のフライトだと、ずっと抱っこしているのは難しいこともあります。そんなときに便利なのがバシネット。今回は、子連れで飛行機に乗るときに便利なバシネットについて、使用制限や予約方法、普通席と比べたときのメリット・デメリットをご紹介します。
バシネットとは?どこでも使えるの?
バシネットとは、飛行機に備え付けられている乳児用のベッドのことです。使用できる年齢の目安はおおよそ2歳くらいまで。身長は65~85cm前後、体重は10~15kg前後が目安になり、航空会社によって規定が異なります(※1,2)。
付けられる位置は、スペースが広い最前列が多いようですが、窓際か通路側かは飛行機によって違います。
バシネットは、国際線は備え付けられている飛行機がほとんどですが、国内線は航空会社によって備え付けられていない場合もあるので、気をつけてください。
また、ボーイング787型機で運航する国際線のみバシネットが利用できるジェットスターのように、便によって制限がある場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします(※3)。
飛行機の規模や会社によって数に限りもあるため、使用するには事前の予約が必要です。
バシネットはどうやって予約するの?
バシネットの予約は、インターネットでできないケースがほとんどです。チケット購入後に必ず電話で予約しましょう。当日カウンターで予約することも可能ですが、事前予約で埋まっていることが多いようです。
また、予約をしても必ず使えるものではなく、体が不自由な人や、さらに月齢が低い赤ちゃんのリクエストがあったときは、予約した順番に限らずそちらが優遇されることもあります。
バシネットの予約は、個人手配で飛行機を予約した場合や、航空会社のツアーの場合にリクエストできますが、パッケージツアーなどではリクエストできないケースもあるので、事前に確認しておくと安心です。
バシネットと普通の席はどっちがいいの?メリット・デメリットは?
バシネットは、子供の年齢や様子などに合わせて使用するかしないか判断しましょう。以下に、バシネットと普通席の主なメリットとデメリットを紹介するので、参考にしてください。メリット・デメリットの数ではなく、子供の状態にあう内容があるかで判断してくださいね。
基本的に、長時間のフライトでママやパパがずっと抱っこしているのが難しい場合、また、同伴者がいない場合や、同伴者が1人で2歳未満の子供が2人いる場合などは、バシネットの利用をおすすめします。
バシネットのメリット
● バシネットのみ利用の場合は費用が安くなる
● ママやパパが抱っこをしないでいいので負担が少ない
● 最前列のことが多く着陸後にすぐ降りることができる
バシネットのデメリット
● 寝相が激しい場合はベルトをしていても危ない
● バシネットが付けられる最前列は足元に荷物を置くことができない
● 当日まで使えるか確定しない可能性がある
● いつもと環境が違うベッドで子供が嫌がる場合もある
● 機長判断でシートベルト着用のサインが出た場合は使用できない
普通の席のメリット
● バシネットよりも体を動かせる範囲が広く子供が飽きにくい
● 事前に座席を確定できる
普通の席のデメリット
● 子供がフラットな状態で寝ることができない
● 2歳未満はチャイルドシートが必須
● チャイルドシートをレンタルできない会社もある(手荷物が増える)
● 小児料金がかかる
バシネットや飛行機の普通席の料金は?
バシネットや普通席を利用する場合の料金は、各航空会社によって異なります。チケット購入前に確認しましょう。
ここでは、JAL・ANAを例に、幼児~小児が飛行機を利用するときの料金をご紹介します(※1,2,4,5)。
JAL・ANA 国内線の場合
▼ 生後8日~3歳未満(幼児):
座席を使用しない場合は、無料。
座席を使用する場合は、大人普通運賃の約50%割引で利用可能。
▼ 満3歳以上12歳未満(小児):
座席の使用が必須。
大人普通運賃の約50%割引で利用可能。
JAL・ANA 国際線の場合
▼ 生後8日~2歳未満(幼児):
座席を使用しない場合は、大人普通運賃の約10%で利用可能。
座席を使用する場合は、大人普通運賃の約75%で利用可能。
▼ 満2歳以上12歳未満(小児):
座席の使用が必須。
大人普通運賃の約75%割引で利用可能。
バシネットの利用は状況に応じて判断しよう
バシネットは、様子を見て抱っこに切り替えることもできて便利ですが、備え付けられているのは国際線がメインです。バシネットが使えない場合は、航空会社によっては他の優遇をしてくれることもあるので、念のため確認しておきましょう。