小学生になり新しい環境での集団生活が始まると、授業以外でも今まで経験していないことに直面し、苦戦する子どもは多いようです。実はこれ、お手伝いを通して事前に身につけられることが多いんですよ。
そこで今回は、入学後に苦戦しやすいことが何かをはじめ、どんなお手伝いをすれば身につけられるのかをご紹介します。
小学校生活で予想外に苦戦することは?
小学校生活で予想外に苦戦することは、主に「給食時の配膳」「掃除の仕方」「体育の着替え」「図工の片付け」です。
具体的には、以下のようなことに苦戦することが多いようです。
給食時の配膳時
- 給食をトレイにのせて自席まで運ぶ
- しゃもじでご飯をよそう
- お玉でスープを入れる
- トングでおかずを取る
- 給食を人数分で均等に盛り付ける
掃除の時間
- 雑巾、台ふきんを絞る
- 机や床を拭く
- ほうき、ちりとりを使う
- ゴミを分別して捨てる
体育の前後
- 脱いだ服をたたむ
- 体操服をたたんで袋にしまう
図工の片付け
- 絵の具の筆や水入れを洗う・ふく
給食時の配膳に役立つお手伝いとは?
家族の食事を運ぶ
トレイにのせた食事をキッチンから食卓へ運んだり、食べ終わった食器をキッチンに運んでもらいましょう。
一品ずつ運ぶのではなく、給食の品数を想定して少しずつ品数を増やし、3〜5品を運べると◯。重さに慣れたり、バランスを取って歩いたりすることを意識しましょう。
家族の食事を盛り付ける
家族のご飯やスープをよそうお手伝いをしてみましょう。しゃもじでご飯をよそう、お玉でスープを入れる、トングでおかずを取るお手伝いがあると良いですね。
盲点はトングです。自宅にない場合は100均一などで購入してみるのもおすすめですよ。おかずを落とさずにお皿に入れられるのが理想的です。
調理道具を使い慣れたら、家族の人数分のご飯を均等に盛り付けてみましょう。
掃除の時間に役立つお手伝いとは?
台ふきんや雑巾を絞る
台拭きや床拭きのお手伝いをするときに、濡らした台ふきんや雑巾を絞る練習をしましょう。絞るときの腕の動かし方がわからず、うまく力を入れられないことがあるので、左右で逆回しにできているか見てあげましょう。
濡らした雑巾を絞れないと床が濡れたままで危険なので、しっかり絞る練習ができるといいですね。
食卓や机の上、床拭きをする
小学校では掃除の時間に机や台の上、床を拭くことがあるので、家でも同じようなお手伝いを取り入れましょう。
机の上で汚れをまとめたり、汚れが広がらないように拭いたりと、いろいろなパターンの拭き方を練習できると良いでしょう。しゃがんだ姿勢で床を拭く練習をしておくのもおすすめです。
ゴミを分別して捨てる
小学校のゴミ箱は分別されている場合がほとんどです。家でも、燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源ごみを分けるお手伝いをしておくと、ゴミの種類を理解して分別しやすくなります。
ほうきとちりとりを使う
掃除の時間中、ほうきとちりとりを使うことがあります。柄の長いほうきは扱い方がむずかしいので、家にあれば掃き掃除をして慣れておくと安心です。
また、ちりとりにうまく入るように掃くこと、ゴミが入りやすい角度でちりとりを持てることを意識できると良いですね。交代しながらやってみましょう。
体育の前後に役立つお手伝いとは?
洗濯物をたたむ
体育の授業の前後には着替えがあります。脱いだ自分の服、使用後の体操服をたためるように、家族の洗濯物をたたむお手伝いで練習をしましょう。
保育園や幼稚園で服をたたむ練習をしているかもしれませんが、小学校の場合は授業開始までの短時間で行う必要があります。サッとたためるか、見直しを含めて練習してみると良いですね。
図工の片付けに役立つお手伝いとは?
食器を洗う・拭く
図工の時間に使う道具や容器などを洗う練習をするためには、食器洗いを一緒にしたり、布巾で拭いたりするお手伝いがおすすめです。汚れが残っていないかチェックしてみてくださいね。
洗い慣れないとコップやお皿を割ってしまう恐れがあるため、プラスチック製の食器ではじめてみましょう。
お手伝いを通して少しずつ身につけていこう
小学校生活では実にさまざまなことを行います。予想外に苦戦することもあると知っておけば、家で少しずつ準備ができますよね。
大切なのは、できないことがあっても焦らず、子どものペースでサポートしてあげることです。記事を参考に、少しずつ挑戦してみてくださいね。