【入学前に知っておきたい】公立小学校生活の学習費は毎月どのくらい?

小学校の入学時には多くの費用がかかりますが、入学後は毎月の出費も続いていきます。家計のやりくりのためにも、事前にある程度の出費は把握しておきたいですよね。

そこで今回は、子どもを公立小学校に通わせたときにかかる毎月の学習費の概算と、知っておきたい補助金についてご紹介します。

公立小学校の毎月の学習費は?

お金 通帳 貯金箱

文部科学省の調査によると、公立小学校の1年間の学習費は、平均で321,281円です(※1)。

つまり1ヶ月あたりの学習費の平均は、
321,281 ÷ 12 = 26,773円(入学時のみにかかる費用を除く)となります。

その内訳は以下のとおりです。

項目
金額
学校教育費 5,258円
学校給食費 3,644円
学校外活動費 17,871円
1ヶ月の学習費の合計 26,773円

次からは、上記の表の項目をそれぞれ詳しく見てみましょう。

学校にかかる費用

学校教育費

「学校教育費」とは、学校内でかかる費用のことです。遠足の費用やPTA会費、文房具類、交通費などを含みます。

学校教育費の内訳は以下のとおりです。

項目
金額
授業料 0円
修学旅行・遠足・見学費 579円
学校納付金(PTA会費)等 1,020円
図書・学用品・実習材料費等 1,639円
教科外活動費 170円
通学関係費 1,503円
その他 347円
1ヶ月の学校教育費の合計 5,258円

学校給食費

学校給食費の毎月の平均額は3,644円です。なお、支払い方法は学校によってさまざまです。基本的には毎月口座から引き落とされるケースが多いですが、学校によっては手渡しや口座振込の場合も。

入学前説明会で学校ごとの費用や支払い方法が説明されるので、確認してくださいね。

学校以外にかかる費用

「学校外活動費」とは、学校以外にかかる費用のことです。市販のドリル代や塾、習い事の費用などが含まれます。

1ヶ月あたりの平均は17,871円ですが、習い事の有無や数などで家庭によって差がでやすい部分ともいえます。

上記以外の思いがけない出費はある?

絵の具や水着など年度の途中で必要になるものが発生したり、体操着のサイズアウト、道具の故障・紛失などで買い替えが必要になったりすることもあります。

授業で使うものは基本的に上記の出費に含まれますが、少し余裕を持って想定しておくのがおすすめですよ。

知っておきたい補助金は?

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経済的な理由により、義務教育への就学が困難な家庭は、市区町村から「就学援助制度」として補助金がもらえます。

対象者は?

就学援助は、生活保護を受けている「要保護者(約10万人)」と、要保護者に準ずる程度に困窮している「準要保護者(約123万人)」が対象となります(※2)。

準要保護者の基準は各市区町村によって異なります。例えば以下のような家庭は、当てはまる可能性があります。

● 前年度中に生活保護の廃止・停止を受けている
● 児童扶養手当(ひとり親世帯等)を受給している
● 世帯の所得が生活保護基準額の1.3倍以下である

詳しい説明は就学時健診や入学説明会などでされることが多いですが、学校によっては説明がないこともあり、当てはまっているのに援助を受けられていない家庭もあるようです。

もらえる金額は?

金額は自治体によって異なり、例えば練馬区在住の準要保護者の場合、入学準備費、学用品・通学用品費、給食費をあわせて、1年生の間に約11万円ほどの補助金がもらえます(※3)。

少しでも「当てはまりそうだな」と思う方は、早めに住んでいる自治体の役所に問い合わせてくださいね。

問い合わせ先はこちらを参考にしてください。

毎月の出費を把握して、入学に備えよう

小学校の入学時は、何かと出費がかさなる時期。入学後の毎月の出費をイメージして、やりくりの準備ができるといいですね。

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