100均やブックオフで、激安の学習ドリルが売られているのをご存じですか?果たしてそれらは「安かろう悪かろう」なのか、それとも…?
今回はダイソー、セリア、ブックオフのドリルを手に入れ、徹底的に紹介します!
110円ドリルのメリットとデメリットは?
一般に書店で売っている学習ドリルは1冊500〜1000円ほど。ちゃんと最後まで使ってくれるならいいけれど、どうなるかはやらせてみないとわかりません。
「ドリルを買っても、うちの子は最後までやりきれるか激しく不安…!」というママ・パパにおすすめなのが、100均で手に入る学習ドリル。
一番のメリットは、とにかく安いこと!そしてページ数が少なめなので、子どもがプレッシャーを感じにくく気軽に取り組めるというメリットも!1冊やり終えることができれば、達成感も得られます。
一方、100均のドリルは内容は少なめ。ラインナップも漢字、計算、国語、算数などの基本的なもののみです。「テーマ別に欲しい」「これ一冊で全部まかないたい」などというニーズには適していません。
ダイソー・セリア・ブックオフの110円ドリルをチェック!
今回は、100均のダイソーとセリア、そして中古書店のブックオフで売られている110円のドリルを手に入れ、中身を詳細に確認しました。
まずそれぞれの基本的なスペックは以下の通りです。
ダイソー | セリア | ブックオフ | 税込価格 | ページ数 | (答えページ含む) |
(答えページ含む) |
---|---|---|---|
サイズ | (14.8×21cm) |
(14.8×21cm) |
(25.7×18.2cm) |
種類 |
最もページ数が多いのはダイソー、少ないのはブックオフです。一方サイズはブックオフがB5で他より一回り大きくなっています。またブックオフのみ答えのページがありません。
次からは、各社のドリルの内容を詳しくチェックしていきましょう。
ダイソーのドリル
ダイソーのドリルは表紙の紙が厚く、しっかりした作りが特長です。紙はザラザラした肌触りで、筆圧が弱くても書きやすそう。また厚めの紙なので、裏うつりしにくいのも魅力です。
小1用のドリルは、ここにご紹介する「かん字」「けいさん」の他にも、「ひらがなとカタカナ」「ことばと文しょう」」「すう・りょう・ずけい 文しょうだい」のドリルがあります。
ダイソー 1年かん字ドリル
漢字ドリルは、横にしてページを縦にめくる仕様。特にいいなと感じたのは以下の点でした。
◎ 記入欄が大きく書きやすい
◎ 書き順、とめ・はね・はらい、注意点が書いてある
◎ 画数・読み方・使い方の記載がわかりやすい
◎ 読み方に音読み・訓読みの記載がある
◎ 書き取りの次に練習問題があり、すぐに復習できる
◎ 意味のつながりや形でグループ分けして学べるので覚えやすい
◎ たしかめ問題で実力チェックできる
◎ イラストがかわいい
気になるところは特に見当たりませんでした!
ダイソー 1年けいさんドリル
ダイソーの「けいさん」ドリルは、その名の通りけいさん問題の多さが特徴。問題数をこなして数字や計算に慣れてもらいたいという人にぴったりです。
いいなと感じたところを◎、もう一歩だなと感じたところを△で評価すると、以下のようになりました。
◎ 単元の最初には考え方の解説があってわかりやすい
◎ 復習の問題数も多い
◎ ポイントごとにイラストがあり和む
△ 記入欄が小さいので答えを書きにくいと感じてしまうかも
セリアのドリル
セリアのドリルは表紙も中の紙も薄めなので、軽量で場所を取りません。紙はサラサラした肌触りで、筆記のしやすさが◎。
セリアの国語ドリル
横長で、右・左ページで書き取りと読みとりに分かれる構成です。
◎ すっきりしたデザインで見やすい
◎ 正しいえんぴんつのもちかたを復習できるページがある
△ 紙が薄く、裏写りして読みにくく感じる場合も
△ 記入欄が小さめなので書きにくい場合も
△ 書き取りの記入欄が少ない
セリアの算数ドリル
1年生で学ぶさんすうの内容を網羅している、コンパクトな学習ドリル。ほどよい問題数で、予習や復習のために役立ちそうですよ。
◎ 文章問題もありバランスが良い
◎ 毎日続けられるほどよい問題量
△ 紙が薄く裏写りして問題が見にくく感じる
△ 計算問題のページは解答欄が小さく答えを書きにくい場合も
ブックオフのドリル
ブックオフで110円で買えるドリルは、ストーリー仕立ての「マナブモンのぼうけん」シリーズ。勉強に苦手意識がある子どもでも、ゲーム感覚で取り組みやすいのが特長です。
ブックオフにはいわゆるドリルらしいドリルの「小学生ドリル」シリーズもありますが、こちらは倍の64ページあり、値段もほぼ倍の200円となっています(それでも十分安いですが)。
ブックオフ「うばわれたかん字をとりもどせ!」
話を読みながら楽しく学習できる冒険シリーズはオールカラー。主人公のまなぶくんが1冊の本を見つけるところから物語はスタートします。「どうしてだろう?」と子ども自身で考え、工夫するうちに知識を身につける構成になっています。
◎ かわいく描かれた登場人物がやさしく教えてくれるので、話が入ってきやすい
◎ 物語を読み進めながら学習するので、文章の練習にもなる
△ ページ数が少なく問題数も少なめ
△ 書き取りなどの基本練習はできない
ブックオフ「のろわれた王こくをすくえ!」
呪われた王国を救うという使命を達成するために、お話を読みながらさんすうの問題に挑むドリルです。魔女や魔女の仲間たちが出題する問題に、冒険を助けてくれるスージーが協力してくれます。
◎ かわいく描かれたイラストで、飽きさせない
◎ 1年生のさんすうの問題をバランス良く配置
◎ まとめの問題で復習できる
△ ページ数が少なく問題数も少なめ
110円で買えるドリルの実力を侮るなかれ!
ダイソー、セリア、ブックオフで売られているドリルは、わずか110円で買えるにも関わらず、ちゃんとした内容をもっていることを知っていただけたでしょうか?
ぜひ次にお店に行く際には、手に取って中身を見てみてくださいね!