チーズはいつからあげていい?離乳食で注意することは?

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

チーズにはさまざまな種類がありますが、以下9種類のチーズについて、食べられる時期や調理するときに気をつける点についてご説明します。

目次

チーズはアレルギーに注意!

チーズの原材料である「牛乳」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料」にあたります。

どの種類のチーズでも、初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。

1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。

離乳食のカッテージチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
○ 食べることができます。
後期
生後9・10ヶ月頃
○ 食べることができます。

カッテージチーズは牛乳から脂肪分を取り除いた脱脂乳で作られた、さっぱりとした味の食べやすいチーズです。

たんぱく質やカルシウムなどの栄養価が豊富で塩分や脂質も少ないですが、市販のものには食品添加物が含まれています。

離乳食初期で豆腐や白身魚などのたんぱく質が摂れる食材を食べ慣れてから、離乳食中期以降に与えるようにしましょう。

調理時に気をつけることは?

カッテージチーズ

市販のカッテージチーズは2種類ありますが、粒が残っているタイプを使う場合は、粒をつぶして小さくするか裏ごししてなめらかにしましょう。

裏ごしタイプの場合はそのまま料理に使えます。


離乳食の粉チーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。
後期
生後9・10ヶ月頃
○ 食べることができます。

粉チーズは塩分と脂質がやや多いため、風味づけ程度の少量を、離乳食中期の後半以降を目安に与えるようにしましょう。

調理時に気をつけることは?

粉チーズ

塩分、脂質ともやや多いため、少量使いを徹底しましょう。加えたらしっかり混ぜて、味が均等になるようにしてください。


離乳食のプロセスチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。
後期
生後9・10ヶ月頃
○ 食べることができます。

プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加工して作られたチーズです。塩分、脂質ともにやや多いので、離乳食中期の後半以降に、牛乳やヨーグルトに慣れてから与えるようにしましょう。

調理時に気をつけることは?

プロセスチーズ

プロセスチーズは細かく刻んで食べやすくし、少量をそのまま与えるか、風味づけに他の食材に混ぜ合わせて与えましょう。プロセスチーズは加熱の必要はありません。


離乳食のリコッタチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。
後期
生後9・10ヶ月頃
○ 食べることができます。

リコッタチーズは、さっぱりとした味わいでやさしい甘みがあり、豆腐のようにやわらかい食感が特徴です。

脂質がやや多いため、離乳食中期の後半を目安に、少量与えるようにしましょう。

水分が多くあまり日持ちしないため、新鮮なものを使ってくださいね。

調理時に気をつけることは?

リコッタチーズ

リコッタチーズはやわらかいので食べやすい量をあげるか、パンケーキなどに入れるのもおすすめです。


離乳食の溶けるチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
後期
生後9・10ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。

ピザやグラタンなどに使われる溶けるチーズは、製品によって使われているチーズの種類はさまざまです。

塩分、脂質ともに多いので、離乳食後期の後半以降を目安に与えるようにしましょう。

調理時に気をつけることは?

溶けるチーズ

加熱すると溶けて飲みこみにくく、冷めるとかたくなるので、離乳食に使うのは少量にとどめましょう。


離乳食のクリームチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
後期
生後9・10ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。

クリームチーズは主に生クリームから作られ、なめらかな食感でやや酸味があります。塩分はそれほどないものの脂質が多いため、離乳食後期の後半を目安に与えるようにしましょう。

調理時に気をつけることは?

クリームチーズ

クリームチーズは脂質が多めなので、離乳食に取り入れる場合は少量にしましょう。他の食材と同じように、細かく刻んでやわらかくしてください。

パンにのせたり、フルーツとあわせるのがおすすめです。


離乳食のモッツァレラチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
後期
生後9・10ヶ月頃
△  場合によっては、食べることができます。

モッツァレラチーズは塩分が少ないものの脂質が多く、また弾力があって噛みにくいので、離乳食後期の後半以降から与えるようにしましょう。

調理時に気をつけることは?

モッツァレラチーズ

モッツァレラチーズを離乳食に取り入れる場合は、加熱をして5mm角に刻みましょう。加熱するとやわらかく食べやすくなります。


離乳食のカマンベールチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
後期
生後9・10ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。

カマンベールチーズは表面を白カビに覆われたチーズで、食中毒を起こすリスクがあります。また独特の風味があり、塩分や脂質が多いため、離乳食期には与えないようにしましょう。


離乳食のスモークチーズはいつからOK?

初期
生後5・6ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
中期
生後7・8ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。
後期
生後9・10ヶ月頃
× まだ早いので、食べることをおすすめしません。

スモークチーズは燻製(くんせい)された香りが独特で塩分が多いため、離乳食期には与えないようにしましょう。

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