1~2歳児におやつは必要?お菓子をあげるときの注意点は?

子供の頃のおやつは、食事で摂りきれない栄養を補う役割だけでなく、楽しみの一つでもありますよね。しかし、「おやつ」といっても、何を食べさせれば良いのか、市販のお菓子をあげて良いものなのか、悩むママは多くいます。そこで今回は、1~2歳児のおやつについて、その必要性をはじめ、どんなおやつがおすすめなのか、市販のお菓子をあげるときの注意点を含めてご紹介します。

1~2歳児におやつは必要なの?

ビスケット おやつ

1~2歳の1日の推定エネルギー必要量は、男の子で950kcal、女の子で900kcal。このうちの1~2割の栄養をおやつとして補う必要があります(※1,2)。

この時期の子供は、食べムラや遊び食べをしはじめるほか、好き嫌いも出てきて、食事を全て食べ切らないこともあります。イヤイヤ期になってくると、気分によって食べないこともあるので、その日の状態に合わせて、おやつの種類や量を判断してください。

「おやつ=甘いお菓子・スナック」と思いがちですが、あくまでも栄養補給が目的です。基本的には、軽食のような感覚で準備してあげましょう。

1~2歳児におすすめのおやつは?

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1~2歳のおやつは、100~150kcal程度で「水分+おやつ」の組み合わせが基本です(※2)。体や脳のエネルギーとなるもの、消化の負担にならないものをベースに、以下のような軽食や赤ちゃん用の市販のお菓子を与えてください(※2,3)。

おやつにおすすめの食材

・食パン…8枚切りで1/3枚
・ごはん…40g
・マカロニ…15g
・さつまいも…1/5本
・牛乳…50~80ml(1日に飲む量は200~300ml)またはヨーグルト
・みかん…1/3個
・バナナ…1/4本程
・野菜スティックや小魚など

おやつにおすすめの軽食

じゃがいももち

・ じゃがいも…40~50g
・ しらす干し…小さじ2
・ 片栗粉…大さじ1/2
・ サラダ油…少々

1. じゃがいもの皮をむいたら、柔らかくなるまで茹でて潰す
2. 潰したじゃがいもに片栗粉を加える
3. お湯をかけて湯切りしたしらす干しを混ぜる
4. しっかり混ざったら、大小2つの円形に成型して完成

さつまいものバター焼き

・さつまいも…20g
・バター…少々

1. さつまいもをラップで包んで電子レンジで3分加熱する
2. 皮をむいて1cm幅の輪切りにした後、さらに輪を半分に切る
3. フライパンにバターをひき、並べて両面を焼いたら完成

おやつにおすすめのお菓子

・ 赤ちゃん用の無添加のお菓子
・ 薄味で体に負担をかけないお菓子
・ 赤ちゃんせんべいやボーロ

1~2歳児におやつをあげるときの注意点は?

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1~2歳児におやつをあげるときは、1日2回、午前と午後で1回ずつが目安です。午前なら10~11時頃の朝食と昼食の間、午後なら15時頃の昼食と夕食の間に食べさせてあげましょう。

日本小児歯科学会によると、最近は、間食の夜食化が問題視されています。夕飯後、2時間以上経過してから夜食を食べる子が、1歳児では40%、2~3歳児では30%いるそうです(※4)。

食事のリズムが乱れやすくなるので、あくまで3食を基本にしてください。また、市販のお菓子をあげるときは、栄養面や歯の健康のことを考えても、チョコレートやポテトチップスといった味が濃いものは控えた方が安心です(※3,4)。

糖分や油分が多いものは癖になりやすく、薄味のものを食べたときに物足りなくなることがあるので注意しましょう。

1~2歳児のおやつは時間を決めてあげよう

年齢が低いうちは、ママやパパが食事やおやつの時間をある程度決めてあげる必要があります。ダラダラと食べ続けることは、口内環境の面でも良いことではありません。

口の中に常に食べ物を入れておくと、「虫歯菌」と呼ばれるミュータンス連鎖球菌がプラークを増殖させ、歯のエナメルを溶かしてしまうことにもつながります(※5)。

ただ、おやつの時間は、子供にとって楽しみの一つなので、神経質になりすぎないことも大切です。食生活にもメリハリをつけながら、適度におやつを食べさせてあげてくださいね。

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