高温期19日目に入ると妊娠している可能性も十分に考えられます。妊娠していた場合、早い人であれば赤ちゃんの存在を示す「胎嚢」が確認できるかもしれません。一方で、妊娠検査薬を使ったら期待とは裏腹に陰性になったり、生理のような出血が現れたりといった心配事も。そこで今回は、高温期19日目の体の状態や妊娠検査薬の見極め方などをご説明します。
高温期19日目の体の状態は?妊娠初期症状は現れている?
高温期19日目は、生理予定日から5日が過ぎているので、妊娠している可能性は高いといえます。妊娠検査薬を使って、陽性反応が現れても不思議ではないですよ。
妊娠している場合は、最後の生理が始まった日を「妊娠0週0日」として考えるので、高温期19日目は「妊娠4週5日」にあたります。すでに着床は完了し、体の中ではホルモンバランスが急激に変化しているタイミングです(※1)。
この頃には、「つわり」や胸の張り、倦怠感、眠気など様々な妊娠初期症状が現れはじめます。
ただし、妊娠初期症状を感じるかどうかは個人差があり、生理前の不快症状とも似ているので、見分けがつかないこともあります。
高温期19日目に胎嚢は確認できる?
妊娠が成立している場合、この時期に「胎嚢」が確認できることもあります。胎嚢とは、赤ちゃんの元になる細胞(胎芽)を覆う袋のことです。
ただし、高温期19日目の段階では、たとえ正常妊娠していたとしても胎嚢が確認できないこともよくあることです。そのため、妊娠検査薬を推奨されている日よりも前に使用して、陽性反応が出たからと慌てて病院に行っても、「胎嚢が確認できないので、来週また来てください」と言われる可能性もありますよ。
高温期19日目に妊娠検査薬で陰性なら妊娠可能性はない?
高温期19日目を迎えると妊娠している可能性が高いことは紹介したとおりですが、妊娠検査薬で陰性を示した場合はどう考えればいいのでしょうか。
最近の妊娠検査薬は精度が高いので、高温期19日目時点で陰性であれば妊娠していないと考えるかもしれませんが、着床のタイミングが遅かった人は、妊娠検査薬が反応するhCGの分泌量がまだ少なく、高温期19日目ではまだ陽性を示さないことも考えられます。
また、基礎体温グラフから正確に高温期を読み取れていなかったために、本来の高温期よりも日数を長く判断してしまっているというケースも考えられます。
高温期19日目にもかかわらず、妊娠検査薬で陰性だった場合でも、もうしばらく様子を見たほうが良いでしょう。
また、妊娠とは関係なく、プロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌する黄体になんらかの異常が起きていて、プロゲステロンが過剰分泌されていることで、高温期が長くなっている可能性もあります。何周期も高温期が長いという場合は、一度病院で診てもらうと安心です。
高温期19日目に基礎体温が下がるのは生理なの?
高温期19日目に基礎体温が下がるのは、生理の予兆かもしれません。
ただし、単純に基礎体温を測り間違えているケースも考えられるので、翌日も基礎体温を測って高温期に戻るかどうかを確認しましょう。再び高温期に戻れば、改めて妊娠検査薬を試してみる価値はありますよ。
高温期19日目に陽性反応があったのに出血したら?
高温期19日目に妊娠検査薬を使い、陽性反応があったのに出血が見られたら、流産を心配してしまう人もいますよね。この時期の出血には、いくつか原因が考えられます。
出血の原因の一つに、胎盤の絨毛膜と脱落膜の間に血が溜まる「絨毛膜下血腫」があります(※1)。
絨毛膜下血腫は多くの場合、妊娠週数が進むにつれ、自然と体に吸収されます。ただし、血腫が大きい場合は流産の原因になる可能性もあるため、出血が多かったり、長く続いたりする場合は、速やかに病院を受診しましょう。
また、胎盤のもとになる絨毛組織が水ぶくれを起こして異常増殖する「胞状奇胎」や、「子宮外妊娠」を起こしている場合にも、妊娠検査薬が陽性なのに出血を起こすことがあります(※2)。
この場合は妊娠の継続は期待できず、きちんと対処してもらう必要があるので、早めに産婦人科を受診しましょう。
高温期21日目が過ぎるのを待って病院へ行こう
高温期19日目に陽性反応が現れたら、どうしても気が急いて、すぐに産婦人科で検査を受けたくなりますよね。しかし、病院で妊娠判定をしてもらうには胎嚢が確認できなければならないので、高温期21日目が過ぎるのを待ってからにするのがおすすめです。
また病院によっては、妊娠6週目以降で赤ちゃんの心拍が確認できてようやく妊娠確定だと告げられるところもあります。焦る気持ちになるものですが、もう少しだけ心を落ち着けて待っていてくださいね。