高温期21日目は、市販されている一般の妊娠検査薬が使える「生理予定日の1週間後」に当たる人も多いですよね。妊娠検査薬で陽性反応があれば、いち早く病院で胎嚢を確認してもらって安心したいところ。しかし、高温期が21日目まで続いたのに妊娠検査薬で陰性反応が出るケースもあります。そこで今回は、高温期21日目の体の状態や妊娠検査薬の見方、病院へ行くタイミングなどをご説明します。
高温期21日目の体はどんな状態?
高温期21日目は、生理予定日(高温期14日目)からちょうど1週間が経過したタイミングです。ここまで高温期が続けば、妊娠している可能性はかなり高いと考えられます。妊娠していれば、ほぼ100%の確率で妊娠検査薬で陽性反応が現れると考えてください。
妊娠週数の数え方では、最後の生理が始まった日を「妊娠0週0日」として考えるので、妊娠していれば高温期21日目はもう「妊娠5週0日」になっているという計算になります。
この時期になると、人によっては「つわり」などの妊娠初期症状が現れはじめます。胸やけや倦怠感、眠気や下腹部痛などの症状が出ることもありますよ。
ただし、妊娠していても症状が現れない人もいます。そのため、妊娠の判断は症状の有無だけでするのではなく、きちんと妊娠検査薬で判定しましょう。
高温期21日目に病院で胎嚢は確認できる?
妊娠している場合、高温期21日目であれば、超音波検査で赤ちゃんの元になる細胞(胎芽)を覆う、「胎嚢」が確認できることがほとんどです(※1)。子宮内に胎嚢が確認できるということは、きちんと子宮内膜に着床して発育が始まっている証拠で、子宮外妊娠の可能性はなくなります。
ただし人によっては、正常な妊娠でも高温期21日目の段階では胎嚢が見えないことはあるので、医師の指示に従って再検査を受けるようにしましょう。
また、胎嚢が確認された後でも自然流産することがあるので注意が必要です。妊娠6週目に入る頃に、赤ちゃんの心臓が動く証として心拍が確認できると流産の確率は少し下がるので、それまでは気持ちを抑えて様子を見るようにしましょう。
高温期21日目なのに妊娠検査薬が陰性になることがあるの?
高温期21日目に妊娠検査薬を使ったら陰性が現れて「生理が来ていないのになぜ?」と困惑している人もいるかもしれません。この場合、高温期のスタート時期や妊娠検査薬の使い方を間違えていなければ、妊娠していない可能性が高いといえます。
妊娠していないのに高温期が21日目まで続いているときは、体温を上げるプロゲステロンという女性ホルモンがなんらかの理由で分泌されすぎていたり、疲れやストレスなどの影響でホルモンバランスが乱れていることが考えられます。
高温期21日目で陰性反応がでて生理がなかなか来ないときは、一度婦人科を受診して、ホルモン分泌に異常がないか検査を受けてもいいかもしれません。。
高温期21日目の出血、原因は何?
高温期21日目に出血が起こったとき、もともと生理周期が不安定な人や、極度の疲労やストレスにさらされていた人の場合は、生理が遅れてきた可能性があります。
一方で、妊娠検査薬で陽性反応が出ていたのに高温期21日目に出血した場合、まず流産を心配しますよね。陽性が出ているのに出血が起こる原因には、流産を含め、いくつかのものが考えられます。
ひとつは「胞状奇胎」です。胞状奇胎とは、子宮の中が泡状の組織でいっぱいになってしまうことで、症状として出血を伴うことがあります(※1)。
出血の原因には他にも、胎盤の絨毛膜と脱落膜との間に血だまりができる「絨毛膜下血腫」、受精卵が子宮内膜以外のところに着床してしまう「子宮外妊娠」などがあります。
妊娠検査薬で陽性反応が出ているにも関わらず、高温期21日目に出血が見られた場合には、早めに病院を受診することをおすすめします。
高温期21日目に陽性反応が出たら早め早めに行動しよう
高温期21日目に妊娠検査薬で陽性反応が現れたら、まずはできるだけ早く産婦人科を受診しましょう。産婦人科を受診して正常妊娠が確認できたら、これからの妊娠生活に備えた準備を始めます。
病院によっては妊娠判明後すぐに分娩の予約を入れないと、早々に予約が一杯になってしまうところもあります。希望の病院で出産するためには早め早めの行動が大切です。
妊娠生活がスタートすると体調が悪くなる日も多くなるなど、大変なことがたくさんありますが、そんなときにはパパや家族に協力を求めて、一人で抱え込まないようにしてくださいね。