生理中のむくみがひどい!原因と解消法は?顔や足に出やすい?

生理中の顔や足のむくみがひどい…と悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。生理中はむくみが現れやすくなる時期ではあるのですが、生理のたびにむくんでしまうと困りますよね。そこで今回は、生理中のむくみの原因と解消法についてご説明します。

生理中のむくみは顔や足に出やすい?

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むくみとは、血液中の水分が外へ滲み出して、皮膚の下に溜まった状態です。新陳代謝が悪くなり、水分や老廃物の排出が滞ることで起こりやすくなります。

体内の水分は下に流れていく特性があるので、仕事で1日中座りっぱなし・立ちっぱなしでいる人はふくらはぎなどの足がむくみやすく、夜寝るときにうつ伏せや横向きになる人は、顔がむくみやすくなります。

生理中のむくみがひどい原因は?

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それでは、生理中にむくみがひどくなるのはどうしてなのでしょうか。

女性の体は生理前になると「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という女性ホルモンの影響で、体内に水分や栄養をため込もうとします。その結果、水分や老廃物の排出も滞り、むくみが生じます。生理前にむくみやすいという人もいるかと思いますが、その原因はこのプロゲステロンです。

生理が始まる頃にはプロゲステロンの分泌が減り、体が水分を溜め込もうとする働きは弱まります。しかし、生理前に溜め込んだ水分が体に残っている状態です。

生理が始まると、基礎体温が低下するうえに、経血を排出しようと血液が優先的に子宮へ送られることなどもあって、血流が悪くなります(※1)。その結果、生理前にため込んだ余分な水分を排出しきれず、むくみが続いてしまうのです。

またホルモンバランスが乱れている人や、もともとプロゲステロンの分泌量が多い人は、生理中までプロゲステロンの影響が残ることもあります。

生理中のむくみがひどいときの解消法は?

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生理中のむくみを解消するには、生理前にため込んだ水分の排出を促す必要があります。生理中にむくみが気になる人は、下記のような方法を試してみてください。

むくみ解消法1. 体を温める

前述のとおり、生理中は子宮に血液が集まりやすいので、全身の血行が悪くなり、水分の排出が滞りがちです。生理中は、体を温めて、血の巡りをスムーズにしてあげましょう。

お腹や手足などの冷えやすい部分は、カイロやブランケットなどであたため、入浴時はゆっくりと湯船に浸かりましょう。体調が良いときはストレッチやウォーキングなどの軽めの運動をすると、体の内側から血行改善ができてさらに効果的です。

体を温めると生理痛が緩和されることも多いので、ぜひ試してみてくださいね。

むくみ解消法2. マッサージする

むくみが気になる部分をリンパに沿ってマッサージすると、水分の排出を促せるといわれています。

たとえば顔のむくみが気になるなら、耳の裏から首筋を通って鎖骨のあたりまでをゆっくりとさすります。ふくらはぎなら、アキレス腱の少し上から膝の裏に向かって少し強めに押し上げてみましょう。膝の裏や股関節をほぐすのも効果的です。

たまった水分を押し流すイメージでマッサージしてみてくださいね。

むくみ解消法3. 適度に水分を取る

むくんでいるときは「水を飲むとさらにむくみそう!」と思って、水分を控える人もいるかもしれません。しかしそれは逆効果。血の巡りがさらに悪くなり、水分を排出することができなくなってしまいます。

あまりたくさん飲みすぎるのもよくないので、いつもどおり水分補給をするようにしてくださいね。

生理中のむくみは食事で予防できる?

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生理中のむくみ予防には、普段の食事を見直すことも大切です。生理前から下記のような食事に気をつけておくと、生理中がいつもより快適に過ごせるはずですよ。

控えたい食事

体内にナトリウムが増えると、水分を汲み取るポンプの機能が上手く働かず、むくみやすくなります(※2)。ナトリウムは、塩やソース、しょうゆ、みそなどの調味料に含まれているので、生理前はこれらを取りすぎないよう、できるだけ薄味を心がけましょう。

日本人はナトリウムの摂取が多くなりがちで、厚生労働省も、摂取量の減少を目指したい栄養素として発表しています(※3)。いつも通りと思っていても実は取りすぎかもしれないので、調味料は過剰に使いすぎず、必要な量だけを摂取するようにしましょう。

積極的に取りたい食事

体に溜まった水分の排出を促す作用がある代表的な栄養素は、カリウムです。昆布、大豆、バナナ、トマト、いも類などに多く含まれているので、生理前から生理中は積極的に摂取しましょう(※2)。

ひじきや昆布などの海藻類を取るのもおすすめです。海藻に含まれるアルギン酸という栄養素によって、体内のカリウム量を増やし、ナトリウム量を減らすという、一石二鳥の効果が期待できます(※2)。

生理中のひどいむくみが続くときは病院へ

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生理中はむくみが出やすくなりますが、普段の心がけ次第で抑えることもできます。

ただし、今回ご紹介した予防法や改善法に取り組んでもひどいむくみが治らないというときは、一度婦人科を受診しましょう。肝臓や腎臓といった水分の排出にかかわる臓器に異変が起きている可能性もあります。

病気がなかったとしても、むくみに効く漢方薬などを処方してもらえることもあるので、一人で悩みすぎず、医師に相談してくださいね。

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