ヒブワクチンとは?予防接種の間隔や回数は?副反応は出る?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

早いうちに赤ちゃんが接種すべきワクチンはたくさんあり、そのなかのひとつに「ヒブワクチン」があります。それでは、なぜヒブワクチンは早めに接種しておいた方がいいのでしょうか?また、接種することで、どのような効果を期待できるのでしょうか?今回はヒブワクチンについて、効果や接種する間隔、他のワクチンとの同時接種、副反応などをご紹介します。

ヒブワクチンとは?効果は?

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ヒブワクチンとは、「ヒブ(Hib:ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)」というインフルエンザ菌への抗体をつけるためのワクチンです。生後2ヶ月~4歳の期間に接種することができ、定期接種扱いになるので、基本的に無料で受けられます。

ヒブは、健康な子供の鼻や喉に生息していることもあるのですが、多くの場合、何事もなく消えていきます。しかし、ヒブが血液の中に入ってしまうと、細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎、敗血症といった危険な病気を引き起こすことがあります(※1)。

ヒブの感染者のほとんどが5歳未満の子供で、特に乳幼児は重症化しやすいのです。厚生労働省によると、ヒブワクチンの予防接種を受けておけば、細菌性髄膜炎などの重症感染症を95%以上減らすことができます(※2)。

ヒブワクチンの接種間隔や回数は?

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日本小児科学会が推奨するスケジュールによると、ヒブワクチンは、生後2~6ヶ月の間に3回、1歳を過ぎてから1回の接種を受けます。

1~3回目の接種では、それぞれ27~56 日(4~8週)あけ、4回目の接種は3回目から7~13ヶ月あけます(※3)。

ヒブによる感染症は生後6ヶ月頃から発症する傾向にあるので、生後2~6ヶ月に1~3回目のワクチン接種を済ませておくように心がけましょう(※4)。

ヒブワクチンの初回接種は、生後6ヶ月を過ぎても受けることはできますが、生後7~11ヶ月の間に初回のワクチン接種を受けると、接種回数は3回になり、間隔のあけ方が異なってきます。また、1~4歳に初回接種を受けると、接種回数は1回になります。

初回接種の時期が遅れてしまった場合は、医師と相談のうえ、スケジュールを組みましょう。

ヒブワクチンは同時接種できる?

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赤ちゃんの頃に受けるべき予防接種はたくさんあり、できるだけ複数のワクチンを同時接種したいところ。

生後2ヶ月の時点では、ヒブワクチンに加えて、「小児用肺炎球菌ワクチン」「ロタウイルスワクチン」「B型肝炎ワクチン」、つまり合計4種類のワクチンを同時接種することができます。

そして、ヒブワクチンの2回目の接種を生後3ヶ月に行った場合、生後2ヶ月の4ワクチンに「四種混合ワクチン」を加えた計5種類のワクチンの同時接種ができます。

同時接種のスケジュールの組み方で分からないことがある場合は、かかりつけの医師に相談してみましょう。

ヒブワクチンの副反応は?

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ヒブワクチンは、ヒブが持つ毒性をなくした不活化ワクチンを使うので、生きたウイルスを使う生ワクチンに比べて、副反応(予防接種後に現れる反応)が出にくいといわれています。

ただし、副反応が全くないというわけではなく、主な副反応としては接種部位の赤い腫れや痛みがあります。ときには、ヒブワクチンを接種した翌日に発熱することもあります(※5)。

ほとんどの場合、副反応は数日で消えていきます。しかし、副反応が3~4日経過しても治まらない場合や、重度の副反応が出た場合は、予防接種を受けた医療機関、もしくは小児救急電話相談(#8000)に相談しましょう。

ヒブワクチンの予防接種を受けて赤ちゃんを守ろう

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予防接種を受けずにいると、ヒブ感染症などの危険な病気にかかってしまう恐れがあります。

予防接種のスケジュールを組むのは大変ですが、赤ちゃんの命を守るためにも、早めに予防接種のスケジュールを決めておくことが大切です。最近は、予防接種を管理するアプリもたくさんあるので、新しいツールと医師の力を借りながら、赤ちゃんのワクチン接種をきちんと行っていきましょう。

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