入学前年の11月頃からはじまる学童の申し込み。地域によっては人数制限等により利用できず、待機児童になる場合もあります。
今回は、公立学童が利用できなかった場合の預け先の選択肢について紹介します。
学童で待機児童になるの?結果はいつわかる?
自治体の運営する公立学童は、入学前年の11月頃から一斉募集を開始することが多く、結果が分かるのは1月下旬頃が目安です。
学童保育によって規模や職員の人数が異なり、なかには落ちてしまうケースも珍しくありません。
学童の待機児童数は、令和4年5月時点で15,180人。このうち小学1年生は2,117人で、前年より増加しているのが現状です(※1)。
二次募集をする場合もありますが、二次募集の結果が分かるのは遅くて3月頃と入学ギリギリ。
万が一、待機児童になってしまう場合も考え、今から公立の学童以外の選択肢についても知っておくと安心ですよ。
公立学童以外にどんな選択肢がある?
公立の学童以外の放課後の子どもの居場所として、主に以下のような選択肢があります。
● 民間学童
● 習い事・塾
● 放課後子ども教室
● ファミリーサポート制度の活用
● 待機児童対策をしている児童館
ここからは各施設やサービスについて、メリット・デメリットと合わせてご紹介していきます。
民間の学童を調べてみる
民間の学童は以下のような方におすすめです。
● とにかく預け先を早く決めたい!
● 費用は多少高くなってもOK!
● 習い事感覚で学童を使いたい!
● 時間の融通が効きやすい
● サービスやプログラムが充実している
● 学区域から外れる場合もある
子どもの個性を伸ばすプログラムやイベントが充実しているところが多いため、習い事感覚で利用する人も多いようです。
学区域から外れてしまうこともありますが、送迎サービスがある民間学童も多いので、気になる方は事前に確認しておきましょう。
習い事や塾をはじめる
学校が終わってからの時間を習い事や塾の場所で過ごす方法もあります。
以下のような方におすすめです。
● 仕事をしているけど、夕方には迎えにいける!
● 学校の近くに習い事の場所がある!
● 送迎付きの習い事を始める予定!
● 民間学童よりは費用が抑えられる場合も
● 長い時間の預かりは難しい
学校から習い事への送りだけ、祖父母やママ友に協力してもらっている方も多いようです。
複数の習い事・塾を組み合わせて放課後の時間を過ごす方法もありますが、習い事は子どもの興味や、やる気によって通わせるのが難しくなる場合も。
よく相談しながら決めていきましょう。
放課後子ども教室を活用する
地域のボランティア数名の見守りのもと、図書館や校庭、体育館など学校施設で自由に過ごすことのできる「放課後子ども教室」。
以下のような方におすすめです。
● 17時には家に大人がいる!
● できるかぎり費用を抑えたい!
● 週で数日だけ放課後の居場所がほしい!
● 学校から出ないので安心
● 基本的に無料で利用できる
● 専門の指導員等はいない
公立の学童と大きく違うのは指導員の有無。入退室や帰宅時間の管理などは行っていない場合があります。
習い事のない日だけ使うなど、他の居場所と組み合わせて使っている方が多いですよ。
ファミリーサポート制度を利用する
ファミリーサポートは地域の子育てを応援したい人と、応援を受けたい人をつなぐ自治体の制度です。上手く活用すればメリットがたくさんありますが、注意する点もあるので確認しておきましょう。
以下のような方におすすめです。
● 子どもの習い事への送迎だけお願いしたい!
● 仕事があって、学童の迎えに間に合わない!
● 子育てを通して地域とつながりたい!
● 自治体の運営なので料金が手頃
● 地域の人に見てもらうので安心感がある
● 地域の子育て経験者とつながることができる
● 条件の合う人とマッチングしにくい
利用者の中には、近所に子育て相談をする人ができて安心したという声も。利用開始には時間がかかりますが、入学前から利用することも可能なので、早めに登録しておくことをおすすめします。
自治体によっては、似たような内容のサービスを「シルバー人材センター」として実施している場合もあるので調べてみてくださいね。
待機児童対策をしている児童館を探す
自治体の運営している児童館は、地域によっては「待機児童向けの取り組み」をしているところもあります。取り組み内容によって異なりますが、主に以下のようなメリット・デメリットがあります。
● 一度帰宅しなくてもランドセルを背負ったまま行ける
● 他の学校の子と知り合う機会ができる
● 利用料は基本無料
● 指定の区域に在住なら誰でも利用できる
● 延長預かりができないことも
● おやつ等はない場合も
こうした取り組みがなくても児童館は利用できますが、一般的には一度帰宅してランドセルを置いてくる必要があったり、基本的には自由来館なので万が一子どもが児童館へ行っていなくても連絡がなかったりする場合もあります。
待機児童向けの取り組みをしている児童館が地域にあるか調べておくと安心ですよ
公立学童の待機児童が多い地域は
早めに情報収集しておこう
今回ご紹介したものは、どれも自治体によって多少詳細が異なります。万が一公立の学童に入れなかったときを考えて、早めの情報収集をしておきましょう。