共働き家庭の方は学童保育の利用を考えていると思いますが、放課後に子どもが自由に活動できる「放課後子供教室」についてはご存知ですか?
学童保育との違いを知っておくと、放課後に子どもが過ごす場所を検討する際の材料が増えますよ。そこで今回は、放課後子供教室の基本情報と、学童保育との違いについてご紹介します。
「放課後子供教室」とは?
放課後子供教室とは、文部科学省の事業の一つで、小学校や地域の施設を活用した、すべての子どもたちの安全で安心な放課後の活動場所です(※1)。
子どもたちは、地域のボランティア数名の見守りのもと、図書室で自主勉強をしたり、校庭や体育館で自由に遊んだりと、多様な活動をすることができますよ。
放課後子供教室の基本情報は以下のとおりです。
対象
小学1〜6年生は誰でも参加できます。親の就労の有無は問いません。
開設日・時間
基本的には平日のみ、放課後が始まる時間〜17時まで開設しているところが多いです。秋〜冬の日没が早い時期は、16時や16時半までになるところもありますよ。
また自治体によっては、土曜日や長期休み期間も開設している場合もあります。
場所
実施場所の約75%は小学校内です(※1)。それ以外の場合、公民館や児童館、中学校などで実施するところもありますよ。
料金
参加費は基本的に無料です。自治体によっては、年間登録料や保険代、プログラム代が数百〜数千円かかる場合もあります。
利用方法
学校や自治体の窓口に必要書類を提出して事前登録をすれば、いつでも好きな時に参加できます。登録はいつでもできますが、年度ごとに再登録が必要な場合が多いですよ。
主な過ごし方
勉強・室内遊び
図書室や空き教室を使って、宿題や読書、トランプ、ボードゲームなどをして過ごします。地域の人が学習支援として教えてくれる場合もありますよ。
スポーツ・運動遊び
校庭や体育館などを使い、体を動かして遊べます。鬼ごっこやドッジボール、一輪車などをして自由に過ごすことが多く、地域の人が教室としてスポーツを教えにきてくれる場合もあります。
体験プログラム
地域の講師による、昔遊びや工作、実験、英会話、農業、手芸、料理などさまざまな体験プログラムに参加できます。ただし、地域によって体験プログラムの有無や頻度にはバラつきがあります。
放課後子供教室と学童保育の違いは?
放課後子供教室と学童保育(放課後児童クラブ)は、そもそも施設自体の目的に違いがあります。
先述のように放課後子供教室が「すべての子どもの安心安全な放課後の活動場所」であるのに対して、学童保育は「共働きやひとり親世帯の子どもの生活の場」です。
そのため上の表のように、利用条件や開設時間、料金や子どもの過ごし方などが異なります。
また放課後子供教室のスタッフは地域のボランティアが中心ですが、学童保育は「子どもを預かる」機能が備わっているので専任の指導員がいることも大きな違いといえます。
学童保育の場合は、運営が公立か民間かによって料金や過ごし方などは大きく変わってくるので、詳しくは以下の記事を参考にしてみてくださいね。
放課後子供教室をうまく活用しよう
誰でも自由に参加でき、さまざまな体験ができる「放課後子供教室」。学童保育との違いや双方のメリット・デメリットを理解したうえで、子どもの放課後の過ごし方を検討できるといいですね。