学童には主に「公立」と「民間」がありますが、活動内容や費用など具体的な違いをご存じない方も多いのではないでしょうか。
学童によって特色はありますが、今回は基本的な違いや、それぞれのメリット・デメリットなどを紹介します。選ぶときの参考にしてみてください。
公立学童と民間学童の違いは?
基本的に「公立学童」は自治体が設置、及び運営を行なっています。自治体から委託された民間企業が運営する、公設民営なども含まれます。
「民間学童」は、民間企業が設置、及び運営を行なっています。
主な違いは、以下のとおりです。目安として参考にしてみてくださいね。
▲ 公立学童の月額費用の目安は厚生労働省の資料を参照(※1)
公立学童の場合、1年生になる年度のみ自治体に書類を提出することが多いでしょう。次年度からは学童クラブに提出するところがほとんどです。
どちらも自治体や企業によって内容は異なります。詳細は各Webページや問い合わせ先などで確認してください。
公立学童の主なメリット・デメリットは?
「公立学童」の主なメリットやデメリットは以下のとおりです。
● 同じ学校の友達と過ごせる
● 自宅・学校から通いやすい
● 夏休みなど長期休暇でも契約変更などなく通える
学校併設の学童がほとんどなので、通いやすいだけでなく、学校行事がある場合は事前に連携がとれていることも多いでしょう。
児童館に設置されることもあるため、児童館の場所によっては通いにくさが生じるかもしれません。
● 延長ができない学童もある
● 学童によって活動内容に大きな差がある
● 待機児童が多い学童は学年が上がると入りにくいことも
公立学童は「適切な遊び及び生活の場」であるため、基本的には自由に過ごします(※2)。ゲームや読書、宿題をすることが多いですが、特に決まりはないため学童によって差があります。
民間学童の主なメリット・デメリットは?
「民間学童」の主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
● 時間の融通が効く
● 個性を伸ばすプログラムが充実している
● 待機児童などがなく入りやすい
子どもに学ばせたい分野の学習ができ、習い事のような感覚で民間の学童を選ぶ人も多いようです。
● 自宅から遠い場合もある
● 夏休みなど長期休暇の場合は別途契約が必要な場合も
学校から離れている場合は送迎の手間がかかることもあります。なかには、学校から学童、学童から自宅まで送迎がある民間学童も多いので、送迎の有無が気になる場合は事前に確認しておくのがおすすめです。
公立学童と民間学童あなたはどっち向き?
「公立」と「民間」のどちらが向いているのか、選ぶ基準となる特徴をまとめました。
公立学童向きの人
- 学内や地域のコミュニティを重視したい
- すぐお迎えに行ける距離で通わせたい
- 学校の延長のような形で過ごしたい
基本的に同じ小学校の生徒が利用するため、身近な人や地域との関わりがより深くなりやすいです。普段の学校生活の延長のような感じで過ごしたい子どもには、ぴったりかもしれません。
民間学童向きの人
- 子どもの個性を活かしたい
- 遅くまで預けたい
- 学外へ習い事に行くような感覚で過ごしたい
子どもや親が望むカリキュラムを学ぶことができる点が大きな魅力。普段のコミュニティを飛び出して、外へ習い事に行く感覚で過ごしたい子どもにおすすめです。
公立学童と民間学童は併用可能?
基本的には公立学童と民間学童の併用は可能です。普段は公立学童へ通い、習い事感覚で週1〜2回を民間学童ですごくケースもあります。
地域によって併用ができない、もしくは制限等がある場合もあるため、併用を考えている場合は自治体などに確認しておくと安心ですよ。
子どもに合った学童探しのヒントに!
実際に、公立と民間を検討した先輩ママから以下のようなアドバイスをもらいました。
公立の場合は、近所に就学予定の学校に通っている上級生のママやパパがいたら評判を聞くのが良いですよ。身近な方の情報が実は1番信用できます!民間なら、事前に体験などに申し込むと雰囲気を知れておすすめ。私も何箇所か行きました。(小5女児のママ)
学童探しを本格的に始めたタイミングのママやパパは、ぜひ今回の記事を参考に家族でじっくり話し合ってみてくださいね。