梅雨〜夏の離乳食作りの心得!どんなことに気をつけたらいいの?

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

食材が傷みやすかったり、カビが生えやすかったり…ジメジメしはじめる梅雨から夏にかけては食材管理や衛生管理などには気をつけたいですね。

そこで今回は、梅雨が来る前に知っておきたい、離乳食作りで気をつけたいポイントをまとめて紹介します!

梅雨〜夏の離乳食作りで気をつけたいことは?

料理 離乳食 調理

あたたかい季節は、特に細菌やウイルスを原因とした食中毒が起こりやすい時期です。免疫力の低い赤ちゃんは菌に弱いので、離乳食を作るときには以下のポイントを覚えておきましょう。

  • 清潔な状態で調理する
  • 食材は一度冷ましてから冷蔵・冷凍保存
  • 冷凍した離乳食の自然解凍は避ける

離乳食の材料になる食材も傷みやすいので、保存方法に工夫してくださいね。次から詳しく説明します。

1. 清潔な状態で調理する

要出典 手洗い

調理前は必ず手を洗い清潔なタオルでふく

普段から行っていると思いますが、食中毒の原因となる細菌をもちこまない・増やさないためにも、爪を短く切り、手洗いを念入りにしてくださいね。

手を洗ったあとは手を拭くタオルも清潔なものを用意しましょう。

調理器具は清潔に

アルコールなどを使ってまな板などの調理器具を清潔にします。生ものには菌が多いので、清潔な調理器具で下ごしらえするのが基本です。

調理過程で他の食材に菌が付着しないよう、生もの用のまな板、火が通った用のまな板に分けると安心ですよ。離乳食用に小さなまな板を用意するのもおすすめです。

2. 離乳食は一度冷ましてから冷蔵・冷凍保存

冷蔵庫 保存 タッパー

まずは、清潔な密閉容器、冷凍用のジップ付き袋、ふた付きの製氷皿などの保存容器を準備します。

冷蔵・冷凍保存いずれの場合も、調理後は早めに保存容器に入れて小分けし、常温のまま素早く冷まして粗熱をとるようにしましょう。

通常30分程度で粗熱がとれますが、夏場は室温が高く粗熱をとるのに時間がかかるため、以下の方法で冷ます時間を短縮するのがおすすめです。

  • あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいた保存容器に入れて冷ます
  • 保存容器やラップに包んで小分けしたあと、保冷剤をのせて冷ます

粗熱がとれたら空気をしっかり抜いて密閉し、冷蔵・冷凍庫で保存しましょう。

3. 冷凍した離乳食の自然解凍は避ける

軟飯 作り方 レンジで作る 完了期 離乳食

一度冷凍した離乳食の解凍は、冷蔵庫で解凍するか加熱して解凍します。常温に置く時間が長くなると菌が繁殖しやすいため、自然解凍は避けてください。

食べ残した離乳食は保存してもいい?

赤ちゃん 離乳食

一度口を付けた離乳食が残ってしまった場合、もったいないですが処分しましょう。

口をつけていなくても、食卓に出している時間が長かった場合は、味が落ちるため保存はおすすめしません。もし保存する場合は、なるべく早めにラップをかけて冷蔵庫で保存し、朝・昼食の残りであればその日中に、夕食の残りであれば翌日の午前中には食べてくださいね。

食材が傷みやすい梅雨時期にあると便利な食品は?

要出典 ベビーフード 8. マンマ 四季の離乳食

梅雨〜夏は、離乳食で使う食材や、作りおきした離乳食の管理が大変ですよね。そんなときは、傷む心配がなく、開けてすぐに食べられる、パウチタイプのベビーフードを常備しておくと便利です。

さまざまな食材をバランスよく配合していて、発育の状態に合わせて食材の固さや大きさなども配慮されています。さらに、加熱しなくても食べられるものも多いのがうれしいポイント。

容器入りや瓶入りタイプと比べると、ゴミが少ない点も魅力のひとつですよ。

梅雨〜夏も、安心して食べられる離乳食を

高温多湿になる梅雨から夏にかけては、食材の痛みやすさはもちろん食中毒の危険性があります。神経質になりすぎる必要はありませんが、普段よりも調理する環境や保存方法に気を配りながら離乳食を作りましょう。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう