自然由来のものから作られているアロマは、純粋に香りだけを楽しむ香水とは異なり、アロマテラピーといった自然療法に使われていることが多いですよね。香りが脳を刺激することで体にも影響を与えると考えられていて、妊活中に取り入れる女性もいます。今回は、妊活中の女性におすすめのアロマの香りや、アロマを使うときの注意点をご説明します。
妊活中のアロマはどんな効果があるの?
アロマは、主に自然の植物・花・果実を用いた香りで、心や体をリラックスさせてくれる効果だけでなく、含まれる成分によっては肌を潤す効果など、様々な効果が期待できます。
妊活していると、ときに神経が過敏になってイライラしたり、落ち込んだりと、自分が思っている以上に気持ちに波があることもありますよね。しかし、ストレスを溜めこみすぎるとホルモンバランスが乱れてしまうこともあるので、うまく発散させたいところ。
アロマは、その香りが脳を刺激することで、イライラした気持ちを鎮めたり、ホルモンの分泌を促したり、自律神経の乱れを整えたりする働きがあるといわれています。
アロマを使えば妊娠できる、とまでは言い切れませんが、妊娠しやすい心身の状態をつくるサポートとして、使ってみるのもいいかもしれません。
妊活中におすすめのアロマの香りとは?
アロマには様々な種類があり、実際に使ってみようと思っても、どれを選んで良いのかわからないこともありますよね。
そこで、妊活中におすすめのアロマの香りを、その効果別にご紹介します。アロマオイルを選ぶときの参考にしてくださいね。
ただし、下記のアロマには妊娠中は使用を控えたほうがいいといわれているものもあります。妊娠の可能性があるときは使うのを中止して、妊娠中に効果があり使用できるアロマに切り替えましょう。
ストレスケア・自律神経を整える
種類
ラベンダー・クラリセージ・ベルガモット・マンダリン・グレープフルーツ・ベルガモット・カモミール・イランイラン・ローズ・ネロリ・サンダルウッド・レモングラスなど
効果
妊活中、ついイライラしてしまうという人におすすめの香りです。
特に「イランイラン」は、妊活中の不安や憂鬱な気持ちをやわらげる効果が期待され、ハーブティーも人気です。
血行を促進して冷えを改善する
種類
ジンジャー・スイートマジョラム・クローブ・ゼラニウムなど
効果
冷えと不妊との関係は、まだ明らかになっていない部分も多いですが、全身の血液の巡りが良くなると生理痛などの症状が緩和されることもあります。
特に「ゼラニウム」は、むくみを改善する効果があるといわれているので、生理前などにむくみやすい人におすすめです。
子宮に働きかける
種類
クラリセージ・ジャスミン・アニスシード・フェンネル・クローブなど
効果
子宮の状態を整えることは、正常な生理のリズムを作り、妊娠しやすい体の状態を作ることにつながります。
特に「クラリセージ」は、女性ホルモンの働きを活性化させる作用があるとされています。
ホルモンバランスを整える
種類
ゼラニウム・ラベンダー・カモミール・ローズ・イランイランなど
効果
ホルモンバランスを整え、生理不順や生理痛、生理前の不快な症状を緩和する作用があるといわれています。
特に、「ローズ」の華やかな香りには癒やし効果があり、緊張やネガティブな気持ちを解きほぐしてくれますよ。
妊活中におすすめのアロマの使い方は?
妊活中のアロマの使い方としては、アロマバスや芳香浴、アロマオイルマッサージなどがおすすめです。
アロマオイルには様々な種類があり、合成香料を使用したものや、100%天然由来のエッセンシャルオイル、スキンケアやマッサージ目的で精油を薄めて調整したキャリアオイルなどがあります。
芳香浴として使用する場合
芳香浴には、エッセンシャルオイルがおすすめです。
水が入ったディフューザーにアロマオイルを2~3滴垂らして、加湿器のように水分を拡散したり、アロマポットでアロマを焚いて香りを広げたりしましょう。
部屋中に香りを広げたくない場合は、ハンカチなどに数滴垂らして、寝るときに枕元に置いておくと、ほのかな香りを楽しめますよ。
アロマバスとして使用する場合
エッセンシャルオイルを2~3滴、またはキャリアオイルを5滴ほど湯船に入れて使用しましょう。
湯気とともに香りが広がり、湯船で体がポカポカ温まることでさらにリラックスした状態になれます。洗面器にお湯を張ってアロマオイルを数滴入れ、フットバスを楽しむだけでもおすすめですよ。
マッサージで使用する場合
キャリアオイルを使用して自宅でマッサージするだけでなく、エステやリラクゼーションサロンでオイルマッサージを受けてみるのもおすすめです。
産婦人科のなかには、アロママッサージ(トリートメント)を行っているところもあります。
温湿布として使用する方法
精油を垂らしたお湯にタオルをつけて絞り、お腹周りや腰に当てると、じんわり体が温まって癒やされます。
妊活中にアロマを使うときの注意点は?
妊活中、リラックス効果などを得られるアロマですが、次のような注意点を意識して安全に使ってくださいね。
自分の肌とオイルの相性を確認する
オイルマッサージやスキンケアなど、肌に直接アロマオイルを触れさせるときは、なるべくキャリアオイルを使用するのがおすすめです。
「クローブ」や「シナモン」など肌に刺激が強いタイプのアロマもあるので、はじめて使うときはパッチテストをしたり、自分の使い方にあった種類を店員さんに相談したりと、自分の肌との相性が合うかを確認してから購入するようにしましょう。
妊娠の可能性も考えて使う
先ほどご紹介したアロマの香りのうち、「子宮に働きかける」または「ホルモンバランスを整える」ものは、お腹の張りなどにつながる可能性があるため、妊娠中に使ってはいけないと言われているものもあります。
基礎体温の高温期が続いているときなど、少しでも妊娠の可能性があるときは、使うのをやめましょう。詳しくは下の関連記事を参考にしてください。
妊活中は好みのアロマでリラックスしよう
妊活中は、不安や焦り、プレッシャーなどを感じることもあるかもしれません。そんなとき、アロマの香りを楽しむことで少しでも気持ちが落ち着き、前向きに妊活に取り組むきっかけになったらうれしいですよね。
アロマには香りによって期待できる効果が異なりますが、一番は自分が心地良いと思える香りを選ぶこと。お店などで色々な香りを試してみて、お気に入りのアロマオイルを見つけてみてくださいね。