赤ちゃんのえびはいつから?離乳食で使える?初めて食べるときの注意は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

昔から縁起物とされ、おせち料理や結婚式などのおめでたい席には欠かせない食材のえび。せんべいなどにも使われていることが多く、えびが食べられるようになると一気に食べられるものが広がります。そこで今回は、赤ちゃんにえびをいつから食べさせていいのか、離乳食に使ってもいいのか、初めて食べさせるときに注意したほうがいいことなどをご紹介します。

赤ちゃんにえびはいつから食べさせていい?

えび 海老 蝦

えびを含む甲殻類のアレルギーを持つ人は、大人にも多く見られます。そのため、ママ・パパとしては、赤ちゃんにえびをいつから食べさせていいのか、気になるところでしょう。

甲殻類アレルギーは、赤ちゃんの年代で起きることは少なく、むしろ大人のほうに発症者が多く見られます。

そうはいっても、赤ちゃんでもアレルギーが起こる可能性はあるため、えびを初めて与えるのは、1歳を過ぎた離乳食の完了期以降にするべきという意見が多く見られます。

えびという食材は、高タンパクで低脂肪なのが特徴で、ビタミンEやビタミンB12などの栄養素を多く含んでいます(※1)。

しかし、えびを食べることで得られる栄養素は他の食品で補うことができるため、赤ちゃんにとってえびは、栄養面から必ず食べなければいけない食材という訳でもありません。

離乳食にえびを使うときの注意点は?

赤ちゃん 離乳食 ミルク粥

赤ちゃんの離乳食でえびを初めて与える場合、いくつか注意したいことがあります。それが次の3つです。

● 少量だけ与え、アレルギー症状が出ないか観察する
● 喉に詰まらないよう、細かく刻む
● 病院の診療時間内に食べさせる

ここからは、それぞれについて詳しくご説明します。

少量だけ与え、アレルギー症状が出ないか観察する

前述のように、えびを赤ちゃんに食べさせるときは甲殻類アレルギーへの注意が必要です。

えびだけでなく、かにを食べることでも発症する甲殻類アレルギーは、えびの身に含まれる「トロポミオシン」というタンパク質によって起こります。

赤ちゃんが甲殻類アレルギーを発症するケースはまれですが、えびを食べたときに、蕁麻疹や口の周りの腫れなど、いつもと違う様子が見られたら甲殻類アレルギーの可能性があります。

そのため、赤ちゃんにえびを初めて与える場合は、えびせんべいなどの加工品を少量だけ食べさせ、その後、赤ちゃんの体に異変が見られないか、見守りましょう。

喉に詰まらないよう、細かく刻む

「プリプリ」とよく表現されるように、えびの身を加熱すると弾力が出ます。この弾力は大人にとっては特に脅威ではありませんが、赤ちゃんは、噛み切れずに喉に詰まってしまうおそれもあります。

そのため、赤ちゃんにえびを与える場合は、すり潰すか、ミキサーで細かくしてから与えてください。

病院の診療時間内に食べさせる

もし赤ちゃんの体に異変が見られた場合、できれば早めに病院を受診したいですよね。

そのため、これはえびに限ったことではないですが、アレルギーを引き起こす可能性のある食品を赤ちゃんに与える場合は、もし症状が出たときにもすぐに病院で診てもらえるようにしましょう。

特にえびを初めて赤ちゃんに食べさせるときは、土日を避け、平日の病院の診療時間内にすることをおすすめします。

えびのアレルギー症状はいつから出る?

時計 時間 はてな クエスチョン

えびなどによって起こる甲殻類アレルギーには、2パターンの症状の現れ方があります。

1つ目は短時間に症状が現れる「アナフィラキシー」、2つ目は激しい運動によって症状が現れる「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」です。

アナフィラキシーで短時間に症状が出る場合は、えびを食べてからすぐに口の違和感が始まり、数分後に皮膚のかゆみや蕁麻疹、嘔吐や腹痛、声の枯れなどの症状が現れます。

ただし、なかには30分以上経ってから症状が現れる場合もあるため、えびを食べてからしばらくは赤ちゃんの様子を見守りましょう(※2)。

一方で、食物依存性運動誘発アナフィラキシーでは、えびを食べてからおよそ4時間以内に激しい運動をすることで、まず1~1.5cmほどの蕁麻疹が現れ、「ヒューヒュー」「ゼロゼロ」というような呼吸音や喉の腫れ、呼吸困難や吐き気、嘔吐などの症状が続きます(※2)。

赤ちゃんが激しい運動をする機会はほとんどないと思うので、食物依存性運動誘発アナフィラキシーに関しては、必要以上に心配することはないでしょう。この食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、小学生以降の児童の運動量から現れると考えられているからです。

赤ちゃんがえびを食べたらしばらく見守ろう

離乳食 赤ちゃん ママ 親子

お祝いの席など、おめでたい場には欠かせない食材であるえび。せっかくなので赤ちゃんとも同じものを食べてお祝いしたいですよね。

ただし前述したように、えびはアレルギーを引き起こす可能性もあるため、食べさせたらしばらくは赤ちゃんを見守る必要があります。もし蕁麻疹などのアレルギー症状が現れた場合には、すぐに病院を受診しましょう。

また、えびを材料に使ったせんべいなど、えびを使ったお菓子は意外と多いものです。お菓子を食べさせたいときは、できれば赤ちゃん用の商品にし、注意書きや成分表を確認してから与えましょう。

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