生理前に眠いのはなぜ?妊娠兆候なの?ひどい眠気の対策は?

生理前は異常に眠くなるという人が多いのではないでしょうか?仕事や家事をしないといけないのに、眠気がひどくて困る、ということもあるかもしれません。そこで今回は、生理前の眠気はいつから始まるのかや、眠気の原因と対策をご紹介します。

生理前に眠い…ひどい眠気の原因は?

【740px】女性ホルモン 基礎体温表

生理前に眠くなる原因として、次の3つが考えられます。

基礎体温の上昇

上図のように、生理前は「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンの分泌量が増えます。プロゲステロンには、基礎体温を上げる作用があり、生理前はいつもより少し基礎体温が高い状態が続きます(※1)。

人間は、体温が下がることによって眠気を感じますが、プロゲステロンが多く分泌されている時期は体温が高いため、夜の寝つきが悪くなってしまいます。すると、睡眠の質が低下してしまい、寝ても寝ても眠気がとれないという状態になってしまうのです。

女性ホルモンの影響

プロゲステロンには、眠気を引き起こす作用もあります(※2)。そのため、プロゲステロンの分泌量が多い生理前は、眠気を感じやすくなります。

生理が始まるとプロゲステロンの分泌量は減少するので、だんだんひどい眠気を感じなくなっていきますよ。

月経前症候群(PMS)の可能性

生理前に感じる強い眠気は、生理前に不快な症状が起こる月経前症候群(PMS)の症状である可能性もあります。

PMSが起こる原因はまだはっきりと分かっていませんが、ホルモンバランスが乱れることなどが関係しているのではないかと考えられています(※3)。

生理前のひどい眠気はいつから起きるの?

カレンダー 生理日

「生理前」といっても、一体いつからひどい眠気を感じるようになるのでしょうか?

先述のように、眠気の原因であるプロゲステロンの分泌量が増えるのは排卵後から生理前です。そのため個人差がありますが、排卵日の後くらいから眠気を感じる人がだんだん増えてくるようですよ。

また、PMSの症状は生理前の3日〜10日前に出ることが多いため(※1)、この頃に眠気を感じ始める人もいます。

生理前に眠いのは妊娠の可能性もある?

女性 腹痛 だるい 具合悪い お腹 妊娠初期

妊娠をしていると、生理予定日の1週間前くらいから、眠気や腹痛、胸の張りといった妊娠兆候が現れることがあります。生理前の眠気がいつもよりひどいのは、妊娠しているからではないかと思う人も多いかもしれません。

しかし、眠気が生理前の自然現象なのか、妊娠超初期症状なのかを見分けるのはとても困難です。生理前に眠気があるから、またはないからといって、一喜一憂しすぎないようにしましょう。

妊娠しているかを正確に判断するには、生理予定日を1週間過ぎてから、妊娠検査薬で検査を行ってくださいね。

生理前に眠いときはどうしたらいい?眠気対策はあるの?

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眠気は生理周期における自然な現象なので、生理前に眠くなってしまうのはある程度仕方のないことです。ただ、眠気が強すぎると家事や仕事にも支障が出てしまうので、どうにかしたいですよね。そこで、生理前に眠気が現れたときの対処法をいくつかご紹介します。

仮眠を取る

眠気は我慢していると強くなってしまうもの。それならば、仮眠をとってしまうのもよい方法です。眠気を解消するには、15~20分程度の短い仮眠でも十分ですよ。

仮眠を取ることが難しい場合、休憩時間に目をつぶって静かにしているだけでもかまいません。

体を動かす

ストレッチをして軽く体を動かしたり、少しだけ外を散歩したりするのもおすすめです。冷たい水で顔や手を洗って、物理的な刺激を与えるのも効果的ですよ。

ツボを押す

眠気解消のツボを押すのも効果的です。親指と人差し指の間の水かきのような部分にある「合谷(ごうこく)」や、手の中指の爪の生え際で親指側にある「中衝(ちゅうしょう)」などは気軽に押せておすすめです。

漢方薬を飲む

前に説明したように、ホルモンバランスが乱れていると眠気を強く感じることがあります。ホルモンバランスを整えるために、漢方薬を試してみるのも一つの方法ですよ。

漢方薬は効果が穏やかで副作用も少ないので、いきなり強い薬を飲むのは不安という人にもおすすめです。

漢方薬には市販品もありますが、初めて服用する場合は医師や薬剤師に相談して、症状や体質にあったものを処方してもらいましょう。

生理前に眠いのは予防できる?

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生理前の眠気を根本的になくすのは難しいもの。しかし、生活習慣を見直すことで、眠気の程度を押さえることはできるかもしれません。生理前は、次のようなことを心がけましょう。

睡眠の質を高める

毎日ぐっすり眠れていれば、日中の眠気もだいぶやわらぎます。そのためにも、日々の睡眠の質を高めていきましょう。

生理前はなかなか寝付けないかもしれませんが、就寝前にはカフェインを取らないようにする、スマートフォンやパソコンの画面を見ないようにするなど、眠りに入りやすくなる工夫をすることが大切です。

また、朝起きたら朝日を浴びて睡眠のメリハリをつけていくと、夜は眠りやすくなりますよ。

ストレスを解消する

生理前の眠気につながるホルモンバランスの乱れは、ストレスによっても引き起こされます。日頃からストレスを溜めない生活を心がけましょう。

日常生活においてストレスはどうしても避けられないと思いますが、趣味を楽しんだりリラックスしたりする余裕をもつようにして、ストレスを溜め込まないようにしたいですね。

また、生理前の眠気がコントロールできないことにストレスを感じる人もいるかもしれません。そんな人は、「生理前は眠くなりやすいんだな」と、自分の生理周期と体調の関係を知って、認めるようにしましょう。自分の周期を把握しているだけでも、少し気持ちが楽になりますよ。

栄養バランスのとれた食事をとる

偏った食事をしていると、ホルモンバランスが乱れて眠気をより強く感じることもあります。栄養バランスはもちろん、生理前の体に良い食材を意識的に摂るのもおすすめですよ。

生理前に限らず、普段から栄養バランスのとれた食事を心がけたいですね。

生理前の眠気は健康的な生活で改善!

生理前に眠いのは、ある程度は仕方のないもの。しかし生活習慣が乱れていると、眠気は強く現れやすくなります。眠気がひどいということは、日頃の生活習慣を見直したほうが良いという体からのサインかもしれません。

たっぷりの睡眠、ストレスの解消など、心も体も健康的な生活を送るようにすることが、生理前の眠気を緩和させる一番の方法です。できることから少しずつ取り組んでいきましょう。

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