育児に後悔を残したくない!親が知っておきたい子供との接し方ガイドライン

子育てを成功や失敗と断言することは難しいですが、子育てを経験したママたちのなかには「子育てに失敗した」と感じることがあるようです。それでは、どのような子育てをすれば、失敗したと感じないのでしょうか。今回は、子育てを失敗と感じて後悔しないために、親の接し方などをご紹介します。

子育てに成功・失敗はあるの?

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子育てを「成功」「失敗」と捉えるのは、親自身の考え方によっても異なります。親の想像と違う成長をしたことを「失敗」と捉える親もいれば、想像とは異なった成長をしても「これで良かった」と捉える親も。

事実、何が起きたら、どうなってしまったら、子育てが「成功」「失敗」と断言できるものではありません。

ただ、子供への親の考え方や接し方は、子供の人生に影響するものです。子育てに後悔しないためにも、親が気をつけておきたい子供への接し方や、良い影響となる接し方を知ることは大切なことかもしれません。

子育てを「失敗した」「後悔している」と思わないために気をつけたい親の行動

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子育てを失敗したと感じる親の行動には、「子供の行動になんでも口出しする過干渉」「間違った放任主義」「気分次第で変わる身勝手な接し方」といった特徴が多いといいます。これらは、成長や情緒の発達に悪い影響を与えることがあります。

具体的には、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、子育てをするうえで気をつけておきたい、親の行動についてご紹介します。

親の夢を子供にそのまま託す

子供の意見や意思を尊重せず、親の夢を押し付けるように託すのは良いこととはいえません。子供に過度な期待をかけてしまうと、親の期待に応えようとプレッシャーを感じ、次第にストレスになってしまうことも。

周りと比較して伸ばそうとする

「どうしてお兄ちゃんのようにできないの?」「●●ちゃんはすごいね」など、兄弟や周りの子と比べてしまうと、「自分は普通じゃないんだ」と自分を卑下しやすく、自己肯定感が低い子になりやすい傾向にあります。

何をしても自信が持てず、次第に周りの行動や親の反応をいちいち気にしてしまうように。

否定的な言葉を使う・暴言を吐く

子供に対して「ダメな子ね」「ばかだから仕方ないね」と、子供自身を否定する言葉や暴言を吐くことで、上記同様、子供が自分に自信を持てなくなってしまいます。

親がそういったレッテルを貼ることで、コンプレックスを抱いてしまうことも。

一方的な判断をする

子供がした行動に対して、理由を聞かずに「あれはダメ」「それもダメ」と、行動を制限する発言をすると、どう行動するのが良いかわからず、困惑してしまいます。怒られるのが嫌で、何をするにも消極的になりがちに。

決めつけた発言をする

喧嘩などの原因が相手にあったとしても「また何か嫌がることしたんでしょ」と、理由も聞かずに頭ごなしに怒ると、「信じてもらえてないんだ」と劣等感を抱いてしまうように。

親が子供の話を聞かない・話を遮る

子供と積極的に会話をしなかったり、子供の話を中断したりすると、自分が感じことや楽しかったことなどを話さないようになる傾向にあります。

子供の1日のできごとや性格が把握できず、トラブルがあったときに親が対応できない、といったことも少なくありません。

親の感情の起伏が激しい

イライラしているときに急に子供をしかったり、少し時間が経って急に優しく接したりするなど、気持ちや行動に一貫性がないと、子供は不安を抱えてしまうようになります。

びくびくして親の顔色をうかがうようになることや、不安な気持ちからより親を求めてしまうようにも。子供が大人になったときに同じような行動をとってしまうこともあるようです。

なんでも先回りしてやってしまう

「まだできないから」「心配だから」と、なんでも先回りして子供のことをしてしまうと、周りがなんでもやってくれると思い、親に依存し、自立に影響を与えることがあります。

また、「失敗したら可哀そう」と先回りすることで、子供自身が解決方法を見いだせない・周りの変化に気づけないなど、考える力や気づく力が育たなくなってしまいます。

子供の言うことをきく・なんでも許す

子供が欲しいといったものを何でも買い与えてしまうことや、悪いことをしても何でも許してしまうといった行動をとると、親が何でも叶えてくれると傲慢になることも。成長してから善悪の判断がつかないなど、判断力に影響を与えることもあります。

子育てに失敗しないようにする接し方

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子育ては、子供自身が持っている力や才能を無理なく伸ばせるよう、成長をサポートしてあげることが大切です。

子供自身の意思で物事を判断し、行動できる力を身に付けながら、自立を促してあげるのが親の役割ではないでしょうか。

そのために、どんな子育てをすれば良いか迷ったときは、以下のような接し方を意識してみてください。

・ 子供の意思を聞く
・ 行動、挑戦したことを認めてあげる
・ 肯定的、前向きな言葉を使う
・ 子供の言葉に耳を傾ける
・ 子供の気持ちを汲みながら代弁する
・ 1日に短時間でも子供と向き合う時間を作る
・ ダメなもの、いけないことは理由を説明する

たとえば、なにか始めるときにも「どうしたい?」と子供の意思を聞いてあげましょう。子供は気まぐれなところがあるので、すぐに判断せず、期間を開けて何度か聞いてみると良いですね。

また、競争で負けたりうまくいかなかったりすることがあっても、「次に向けてママと練習しようか」「最後まで走れたね」など、前向きになれるような言葉や、行動したことを認める言葉かけてあげると、失敗を恐れず挑戦したい気持ちが芽生えますよ。

そして、1日に10~15分でも、子供と向き合う時間を作りましょう。1日の出来事を聞くことはもちろん、ギュッと抱きしめてあげるのもおすすめです。自分は愛されていると感じることは、自己肯定感を高めることにもにつながります。

後悔しない子育ては子供をサポートすること

子育てに失敗したくないと思うがあまり、「●●しなきゃ」と神経質になり過ぎても、負担になってしまいますよね。

あまり「成功」「失敗」に囚われすぎず、子供自身と向き合うという意識を持つようにするだけでも、「子育て」という道のりをスムーズに歩み続けることができるはずです。

強く後悔することがないように、これまでご紹介した接し方を頭のすみで意識しながら、子供の成長をサポートしてあげてくださいね。

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