妊娠すると体内のホルモンバランスが変化して、妊娠兆候(妊娠初期症状)が現れることがあります。兆候が見られる時期や程度には個人差がありますが、「妊娠したかも?」と思ったら、セルフチェックをしてみるといいですよ。
今回は、妊娠の可能性がある人のために、症状などから自分で診断できる「妊娠チェックリスト」をご用意しました。
妊娠したかもと思ったらチェックしたいことって?
妊娠すると、体内で赤ちゃんを育んでいくために、ホルモンバランスが急激に変化し始めます。この変化によって現れる兆候や症状を、「妊娠初期症状」といいます。
妊娠初期症状が現れるのは、一般的には生理予定日を過ぎたあと(妊娠週数でいうと妊娠5~6週)ですが、早い人だと生理予定日の1週間ほど前から感じ始めることもあります。
妊娠検査薬を使って妊娠したかどうかを調べられるのは、次の生理開始予定日の1週間後から。つまり人によっては、妊娠検査薬を使う前に妊娠初期症状が現れて、「妊娠かも?」と思うこともあるということです。
まだ検査薬を使うには時期が早いけれど、気になる兆候がある…という人は、「体調」と「感覚・気持ち」、「基礎体温」の3つの変化をチェックしてみましょう。
妊娠チェックリスト1. 体調の変化
妊娠初期症状のうち、体に現れる主な変化は次のとおりです。
□ 生理前なのに少量の出血(着床出血)がある
□ 胸の張りや痛み、乳首の痛みがある
□ 気持ち悪い、吐き気がする
□ 腰痛がする
□ おりものがいつもより多く、水っぽい
□ 腹痛、下腹部痛がある
□ 頭痛がする
□ 胃がムカムカする
□ トイレに行く回数が増える
□ 便秘、下痢気味になる
□ 体がだるく、疲れやすい
□ 眠気がなかなか取れない
□ 吹き出物ができるなど、肌の調子が悪い
□ 生理予定日を1週間過ぎても生理がこない
妊娠超初期は、頭痛やだるさ、吐き気など、風邪に似た症状が現れることもあります。
妊娠初期症状である可能性がある場合は、自己判断で風邪薬を飲むのは避けてくださいね。
妊娠チェックリスト2. 感覚・気持ちの変化
妊娠すると、味覚や嗅覚などの感覚がいつもとは違う状態になることも多く、精神的な変化が現れる人もいます。
□ 食事の好みが変化する
□ すっぱいものを食べたくなる
□ 匂いに敏感になる
□ 些細なことでイライラする
□ 感情の起伏が激しくなる
□ 涙もろくなる
生理前の変化でも現れやすい症状ですが、普段と違うかも?と感じることもあります。
妊娠チェックリスト3. 基礎体温の変化
妊娠していないときの基礎体温は、排卵が起こる前後で「高温期」に入り、それが約2週間続いたあと、生理がくる頃に低くなり、しばらく「低温期」が続きます。
妊娠が成立すると、体温を維持するプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が続くため、基礎体温が下がらずに高温期のまま体温が維持されます。
目安として、「高温期が17日以上続いている」という場合、妊娠兆候の可能性が高いと考えられます(※1)。
妊娠チェックリストに当てはまるときは?
チェックリストに当てはまり、妊娠の心当たりや可能性が少しでもある場合は、生理開始予定日から1週間を過ぎてから、妊娠検査薬を使って確認しましょう。
陽性反応が出た場合は、産婦人科で検査をしてもらう必要があります。最後の生理開始日から5週目の終わり〜6週目のはじまりくらいを目安に受診してくださいね。
生理が来なかったら妊娠検査薬を使おう
今回ご紹介したチェックリストは、妊娠後に現れる可能性の高い変化です。妊娠していても目立った変化が見られないこともあれば、チェックリストに当てはまる項目がいくつかあっても妊娠していなかった、ということもありえます。
少しでも妊娠した可能性がある場合は、妊娠検査薬を使ってみるようにしてくださいね。