初めての歯磨きはガーゼで!生後5~6ヶ月に歯磨きするコツは?

監修医師 歯科医師 角田 智之
角田 智之 1992年に明海大学卒業後、日本大学医学部歯科口腔外科にて診療に従事。久留米大学医学部口腔外科などを経て、2008年に開業。現在は福岡市博多区にて診療を行う。予防歯科や心理的要因にて発症するといわれて... 監修記事一覧へ

赤ちゃんの歯が生え始めると、成長に喜びを感じると同時に、どのように歯磨きをしたらいいのか悩みますよね。歯が生え始めの段階では、歯ブラシではなくガーゼを使って歯磨きをしましょう。

今回は、ガーゼを使った赤ちゃんの歯磨きについて、磨き方やコツ、嫌がるときの対処法をご紹介します。

赤ちゃんの歯が生え始めるのはいつから?

赤ちゃん 歯 乳歯(アイキャッチ)

赤ちゃんの乳歯が生え始める時期は個人差が大きいですが、一般的には生後6~8ヶ月から生え始め、3歳ごろに生え揃います(※1)。

歯が生えるときは歯茎がむずがゆくなるため、機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。気になるときは歯固めを使ってみてくださいね。

生後5〜6ヶ月頃の歯磨きにガーゼを使うのはなぜ?

ガーゼ タオル

一般的に赤ちゃんの歯は、最初に下の前歯2本が生えます。

赤ちゃんは口をいじられることに慣れていないので、この時期の歯磨きにはガーゼを使いましょう(※2)。

歯がまだ生えきっていない状態で歯ブラシでこすると、歯茎にあたり刺激が強すぎて嫌がってしまうことがありますが、ガーゼを使えばその心配もありません。

生後5〜6ヶ月頃には離乳食を始めることが多いので、まずは食後にガーゼで歯磨きをする習慣をつけられるといいですね。

下の前歯2本が生えると、9〜10ヶ月頃に上の前歯が2本生えてきます(※1)。ガーゼでの歯磨きに慣れてきたら、歯ブラシを使い始めましょう。

赤ちゃんの歯をガーゼで磨く方法は?

赤ちゃん ガーゼ 歯磨き 

赤ちゃんの歯をガーゼで磨くときは、次の方法で進めていきましょう。

1. ママ・パパの手を洗い、膝の上に赤ちゃんの頭がくるように仰向けに寝かせる
2. ぬるま湯でぬらしたガーゼをママやパパの人差指に薄く巻き、ゆっくり赤ちゃんの口の中に入れる
3. 歯やその周りにガーゼを巻いた指を当てて、軽く拭く

ガーゼは乾いているものを使っても問題ありません。慣れるまでは、歯に指が触れる程度の優しいタッチで拭いてあげましょう。

離乳食が進んで汚れが目立つようになったら、少し強めに拭いてしっかり汚れを取ってくださいね。

ガーゼで歯磨きをするときの注意点やポイントは?

新生児 赤ちゃん 抱っこ みつめる

ガーゼを使って赤ちゃんの歯を磨くときは、下記のポイントに注意しましょう。

使い捨てのガーゼを使う

赤ちゃんの歯磨きに使うガーゼは、口の中に直接入るものなので、使い捨ての清潔なものを使いましょう。

嫌がるときは無理にやらない

赤ちゃんが嫌がっているときに無理やりガーゼで磨こうとすると、口の中にものが入ることを怖がり、歯ブラシを使い始めるときに嫌がってしまうことも。

あまりにも嫌がるときは、ガーゼでの歯磨きは一度やめましょう。口の中にガーゼが入る感覚を嫌がらなくなれば、歯磨きがスムーズに進むはずですよ。

磨いた後は褒めてあげる

赤ちゃんは本能的に口や頬に触られることを嫌がります。ガーゼでの歯磨きが上手にできたときは、褒めてあげましょう。言葉はしゃべれなくても、ママやパパが「歯磨きできたね」と笑顔で話しかけてあげると、赤ちゃんも喜びますよ。

決まった時間に磨く

歯が生え始める頃になると、赤ちゃんの昼寝や就寝の時間が少しずつ定まってきます。できるだけ決まった時間にガーゼで歯を磨くことで、生活リズムが整うきっかけになりますよ。

ガーゼ歯磨きで赤ちゃんとのスキンシップを楽しもう

赤ちゃんの歯を磨くときは、虫歯から守るためにしっかり磨かなくては、と義務感が強くなってしまうものですが、ガーゼ磨きの段階では、スキンシップの一つと考えましょう。

ガーゼでの歯磨きを楽しみながら、毎日の歯磨きを習慣づけて、歯ブラシへとステップアップしていけるといいですね。

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