個人差はあるものの、赤ちゃんは生後6ヶ月頃から歯が生え始めます。歯が生え始めると、色んなものを口に入れたり、むずがゆさからイライラしたりしますよね。それを解決する手段が、「歯固め」です。でも、歯固めがいつから必要なのか、どんなものを選べばいいのかなどわからないことが多いというママ・パパもいるのでは。そこで今回は、歯固めとはどういったものか、歯固めが必要な時期はいつか、などについてご紹介します。
赤ちゃんの歯固めとは?

赤ちゃんは歯の生え始めの頃に歯茎がむずがゆくなり、機嫌が悪くなることがあります。これは欧米では「teething pain」とよばれ、赤ちゃんが急にぐずり出し、夜泣きをはじめる原因として知られています。そんな機嫌の悪さを軽減させるために、噛ませてあげるものが歯固めです。
歯固めに使うものとしては、木やシリコン製のおもちゃ、原料がお米でできたおもちゃなど様々あります。タオルや遊んでいたおもちゃを歯固め代わりに噛む、という赤ちゃんも多いようですよ。
お食い初めの歯固めとは違うの?

赤ちゃんの百日祝いとして、お食い初めの中でも歯固めの儀式がありますよね。この時点ではまだ赤ちゃんの歯が生える前なので、「丈夫な歯が生えますように」という願いを込めて、歯固めの石を赤ちゃんの口にちょんちょんと触れさせます。
今回の「歯固め」は歯の生え始めに使うもので、お食い初めの歯固めとは役割が違います。
赤ちゃんの歯固めにはどんな効果があるの?

赤ちゃんの歯がためには、乳歯が生え始めるときの歯茎のむずむずを抑える効果があります。それ以外にも、以下のような効果が期待できます。
「吸う」から「噛む」へのトレーニング
赤ちゃんは離乳食が始まる生後5~6ヶ月頃に、「吸う」だけでなく、「噛む」ことを覚え始めます。上手に噛めるようになるには、唇や舌への刺激が必要です。
そこで、自分の力で噛むためのトレーニングとして与えるアイテムが歯固めです。歯が生え揃うまでの時期に合わせたトレーニング用歯固めがあるので、赤ちゃんの状況に合わせて利用してくださいね。
乳歯や顎の成長を促進
歯固めはもともと噛むためにつくられたおもちゃなので、噛むことで歯茎がマッサージされ、乳歯の成長や顎の発達が促されます。
赤ちゃんの歯固めはいつから必要?

赤ちゃんの歯固めは歯が生え始めたら使わせてあげるのがベストです。個人差はあるものの、一般的に赤ちゃんの乳歯は生後6~9ヶ月頃に下の前歯から順番に生え始めます。歯が生えてくる前には、歯茎が大きく膨らみ、指で軽く触ると固くなっているのがわかるはずです。
また、歯が生える少し前からよだれの量が増えたり、口の中を気にしてぐずりはじめたり。ほかにも、赤ちゃんに以下のような様子が見られたら、歯固めを検討してみてください。
● よだれの量が増えた
● 何が原因かわからないけれど機嫌が悪い
● タオルやおもちゃを噛む
● 口に手を入れる
● おっぱいやミルクを飲まなくなる
赤ちゃんの歯固めはいつまで?

赤ちゃんが歯固めをいつまで使いたがるかについては、下の前歯が生え揃ったとき、すべての乳歯が生え揃ったときなど、個人差もあって時期はマチマチです。
離乳食中期~後期に入ると自然と収まる、という先輩ママも多いようですよ。
赤ちゃんの歯固めの選び方は?
赤ちゃんの歯がためにもたくさんの商品があり、どれを使うか迷ってしまいますよね。購入する際には、ぜひ次の点に注目して検討してくださいね。
素材に注意して選ぶ
歯固めには、様々な素材が使われています。もちろん、一般に販売されている歯固めに、危険な素材のものは基本的にはないものの、プラスチック、シリコン、木、お米を主成分とする素材など、バリエーションがとても豊富です。
傷のつきやすさや触り心地など、好みに合わせて選ぶといいでしょう。
赤ちゃんが握りやすいものを選ぶ
様々な形の歯固めが販売されていますが、持ち手のついているものや、握りやすいサイズの歯固めがおすすめですよ。
シンプルなデザインのものを選ぶ
飾りが多いものは、口に入れたときに顔に当たって赤ちゃんが気にしてしまったり、持ちにくかったりします。また、口に入れる部分に溝が多いものは、汚れが溜まりやすく不衛生になりがちなので、溝の少ない、洗いやすい形が衛生面では安心です。
赤ちゃんが口に入れて水洗いも頻繁にするので、色落ちをしないかもポイント。シンプルなデザインが実用的でおすすめです。
歯固めで赤ちゃんの歯を育てよう
噛むことで、赤ちゃんの歯や顎が育つだけでなく、脳が刺激されるといわれています。赤ちゃんの口に入れるものだからこそ、素材やデザインにこだわりながら、赤ちゃんにぴったりの歯がためをぜひ選んでくださいね。