3~4歳児で虫歯がひどい!治療法は?進行は止まるの?

監修医師 歯科医師 茂山 久夫
茂山 久夫 九州歯科大学卒業後、同歯周病科にて4年間診療、その後開業医での勤務を経て、現在は福岡県中間市にて診療を行う。日本歯周病学会、J.A.C.D(The Japanese Academy of Compre... 監修記事一覧へ

子供が3・4歳くらいになると、以前よりも食べられるものが増えると同時に、お菓子や甘いものをしっかり認識できるようになり、誘惑も増えてきますよね。甘いものを食べる機会が増える分、歯のケアが行き届かないと虫歯になってしまうことがあります。今回は、3・4歳の虫歯について、どんな特徴があるのか、治療法や予防法などを含めてご紹介します。

3・4歳が虫歯になる原因や特徴は?

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虫歯は、ミュータンス連鎖球菌(虫歯菌)が、食べものや飲みものに含まれる糖分を分解するときにプラーク(歯垢)を増殖させ、その時に発生する酸によってエナメル質を溶かすことで生じます(※2)。

3・4歳の頃の歯は、まだ永久歯に生え変わる前の乳歯で、エナメル質が溶けやすく虫歯になりやすい状態です(※1)。虫歯に限らず、りんごやみかん、炭酸水といった酸性食品を1日に大量に摂ると、歯が溶けて神経が出てきてしまう「酸蝕症」になるケースもみられます(※2)。

こういった歯や口の中のトラブルに早く気づくためにも、ママやパパは仕上げ磨きのときに子供の歯をよく観察してあげましょう。

特に、乳歯にできる虫歯は歯の生え際に白斑ができるのが特徴で、とても見つけにくいもの。放っておくと、その部分が黄ばんだり茶色っぽくなったり、重症だと穴が開くこともあります。

3・4歳で虫歯になったときの治療法や対処法は?

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3・4歳で虫歯になったときは、基本的には永久歯と同じような治療を行います(※3)。歯医者で治療すると同時に、家庭でも対処してあげる必要がありますよ。

乳歯が虫歯になると、「もうすぐ永久歯に生え変わるから大丈夫」と思う人もいますが、乳歯の虫歯は、永久歯にも悪影響を与えます。歯並びや咬み合わせにも影響し、顎の発達を阻害したり、偏食や食欲低下に繋がったりすることも(※1)。

3・4歳の虫歯には、以下のような治療方法があります。気になった時点で、まずは歯医者で診てもらってくださいね。

初期虫歯:フッ化物を塗布して虫歯を抑制する

穴が開いていないような初期の虫歯であれば、高濃度のフッ化物(フッ素)を歯に塗布することで再石化を促し、虫歯の進行を抑制や歯の状態を整えていきます(※4)。フッ化物は、体への害が懸念されていますが、厚生労働省も正しい用途で使用されていれば問題ないとしています(※5)。

フッ化物を塗布する場合、無理な治療を行わない分、家庭でのケアも念入りに行うことが重要。歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシを活用し、長期的に治療していく必要があります。

重度の虫歯:削る・詰めるなどの治療を行う

虫歯が歯の深くまで進行している場合は、虫歯の部分を削り、穴が空いたところに詰めものをするのが一般的です。大人と同じように金冠をつけることもあります。

なかには、抜歯をすることもあり、痛みや恐怖を緩和するために局所麻酔をして治療することも少なくありません。麻酔を使うと、感覚が戻るまでに唇を噛んでしまうことがあるので、治療後も子供の様子をよく見てあげましょう(※3)。

3・4歳で虫歯にならないための予防方法は?

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3・4歳になると、食べられるものが増えるだけでなく、甘いおやつを食べてしまう機会が多くなってきますよね。

虫歯にならないためには、まずは虫歯になりにくい口内環境を作り、予防することが一番です。

以下の方法を参考に、子供と一緒に歯のケアを習慣にしていきましょう。

毎食後に歯磨きをする

歯磨きは虫歯予防の基本です。朝・昼・晩の食後はしっかりと歯を磨きましょう。保育園や幼稚園で昼の歯磨きが難しい場合は、朝・夜の2回でも構いません。特に夜間は唾液量が減って虫歯になりやすいので、寝る前は忘れないようにしてくださいね(※6)。

歯磨きをするときのポイントは、虫歯になりやすい、上の前歯と前歯の間、奥歯と奥歯の間、奥歯の溝、歯と歯茎の境目などを重点的に磨くこと。歯磨きをするときは、「口の中のばい菌をやっつけよう!」「あ、虫歯菌見つけた!」と、声をかけながら、楽しい雰囲気を作ってあげてください。

食事・おやつは時間を決める

食事やおやつの時間を決めずにダラダラと食べていると、口の中がいつまでも酸性の状態で、歯の成分が溶けやすくなってしまいます(※1,6)。食事やおやつの時間はメリハリをつけましょう。

おやつは、できれば手作りのものや和菓子が理想です。添加物が多く含まれるものや糖分が多いお菓子を食べる場合は、お茶や水を一緒に飲む習慣をつけて、食べかすが口の中に溜まらないようにしましょう。

定期的に歯科検診に行く

虫歯の早期発見や進行を抑えるためには、毎日のチェックはもちろん、歯の定期検診に行くことも大切です。個人の歯の状態に合わせた歯磨き方法や、歯並びや咬み合わせなども診てもらえます(※6)。

定期的に歯科検診へ行くと、ママやパパが気づかなかった点も早く見つけることができて、治療による子供へのストレスも最小限にすることができます。乳歯だからと軽視せず、早い時期から診てもらう習慣をつけましょう。

3・4歳の虫歯は初期治療が重要

歯磨き

3・4歳児の虫歯は、予防と初期治療が大切です。悪化すると治療が長引くだけでなく、毎回歯医者に通わなくてはならず、子供やママの負担にもなってしまいます。

乳歯のうちは虫歯になりやすいのですが、早めの対処で治りやすいという面もあります。今のうちからケアや検診を習慣づけて、口内環境を整えてあげてくださいね。

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