マタニティビクスとは?効果や服装は?いつからいつまで?

妊娠中は食生活が偏ってしまったり、体が少しずつ重くなって運動不足になったりと、様々な体の変化に困惑することがありますよね。しかし、体重の増加や体の不調を放っておくと、出産が困難になるケースもあります。そうしたことを防ぐために、「マタニティビクス」を取り入れている妊婦さんが増えているようです。そこで今回は、妊婦さんに人気の高いマタニティビクスについて、いつからいつまでできるのか、効果や服装、注意点などをご紹介します。

マタニティビクスとは?何をするの?

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マタニティビクスとは、妊娠中でもできる妊婦さん向けのエクササイズのことです。出産に向けた体力作りや体重を管理する(過剰な増加を防ぐ)ことを目的にしたもので、通常のハードなエアロビクスとは異なり、妊娠中でも体の負担が少ないようにアレンジされています(※1)。

マタニティビクスをする手順は施設ごとに異なりますが、一般的には、看護師さんや助産師さん、専門知識のあるスタッフに簡単なメディカルチェックをしてもらい、問題がなければウォーミングアップから始めます。

ゆっくりとした動きで有酸素運動をしっかりと行って代謝を高めた後、軽快なリズムに合わせながら体を動かしていきます。ストレッチのような動きで体を伸ばしたり、呼吸法などで体を休めたりしながら、全身のエクササイズを行っていくことが多いようです。

マタニティビクスはどんな効果があるの?

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マタニティビクスは、ゆっくりとした動きからリズミカルな動き、体を伸ばすストレッチやリラクゼーションなど、全身に関わる運動を行います。その結果、妊娠や出産にとってプラスとなる様々な効果が期待できます。

以下に、マタニティビクスで期待できる効果を挙げるので参考にしてみてください(※1)。

マタニティビクスにより期待できる効果

● 運動不足の解消
● 体重維持、増加の防止(体重コントロール)
● 筋力が高まることで腰の痛み、肩のこりを軽減
● お通じ、足のつりなど妊娠中に起きやすいトラブルのケア
● 出産に必要な体力や持久力の向上
● ストレスの発散
● 産後の乳汁分泌を促進
● 妊婦さん同士の交流から相談相手ができる

マタニティビクスはいつからいつまで?注意点は?

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日本マタニティフィットネス協会によると、マタニティビクスは妊娠13週から始められ、妊娠が順調に進んでいれば分娩直前まですることができるとされています。いずれにせよ、マタニティビクスをするときは、まずは医師に始めても良いか確認してから行いましょう(※1)。

医師の許可が下りたとしても、あまり無理はせず、その日の体調や運動中の体調変化に合わせて中断したり、休んだりしてくださいね。

お腹が大きくなるにつれて、少しずつお腹が張りやすくなってきます。妊娠週数によって起こりやすいトラブルが異なるので、普段の健康状態を把握しておくと良いですね。以下にマタニティビスクをやらないほうがいいと考えられる状態を挙げるので、参考にしてください。

マタニティビクスを控えた方が良い状態

● いつもより疲れている、寝不足
● 体調が優れない、風邪を引いている
● 切迫早産や切迫流産の疑いがある
● 子宮頸管無力症や前置胎盤である
● 妊娠高血圧症候群である
● 自然流産を3回以上経験している

また、これら以外にもマタニティビクスを行っている施設によっては独自に基準を設けていることもあるので、確認しておくといいでしょう。

マタニティビクスはどこでできるの?

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マタニティビクスは、専用のスタジオやフィットネスジム、病院など、様々な場所で行われています。

なかでも日本マタニティフィットネス協会に加盟している施設は、産婦人科医の監修のもと、理想的なプログラムや指導法を作り上げているためおすすめです。

また、マタニティビクスは、健康な状態であれば自宅でも行えます。ジムやスタジオが遠く頻繁に通えない人は、市販のDVDなどを参考にしながら、日中の空いた時間に行ってみてはいかがでしょうか。

マタニティビクスの服装や持ち物は?

マタニティビクスの服装は、動きやすければどんなものでもかまいません。冷えないよう足首などが隠れる服装が良いですね。

マタニティ用のレギンスやゆったり着られるルームウェア、チュニックや少し長め(伸びをしたときにお腹が見えない長さ)のTシャツもおすすめです。インナーも、動きにくいときはマタニティ用やスポーツ用の大きめサイズを選ぶと良いかもしれません。

ジムやスタジオに通うときは、靴下やシューズも必要になる場合があります。そのときは通常のエアロビクスで使用するものを用意しましょう。一般的な靴でも代用できますが、エアロビクス用は滑りにくく、バランスが取りやすいことが多いので、転んだときのリスクが大きい妊婦さんには特におすすめです。

一般的にマタニティビクスで必要とされる持ち物は以下の通りです。参考にしてくださいね。

ジムやスタジオに通うときの持ちもの

● マタニティビクス用の着替え
● シューズ
● ソックス(くるぶしの少し上までくるもの)
● 汗ふき用のタオル
● 母子手帳・健康保険証
● ジムやスタジオのカード

マタニティビクスで健康的な妊婦生活を送りましょう

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マタニティビクスは、妊娠による体や気持ちの不調に良い影響を与えてくれ、ストレス発散やリフレッシュにもつながります。運動があまり好きではない人でも、スタジオに通うことでママ友ができるなどのメリットもありますよ。

また、マタニティビクスは産後の体の回復にも効果的といわれています。事前に基礎体力や代謝を上げることで、出産後にも良い影響が期待できるようです。

健康的な妊婦生活を送る一つの方法として取り入れてみてはどうでしょうか。無理をしない程度に、自分のペースで習慣づけていけるといいですね。

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