2歳児がご飯を食べない理由は?自分で食べるようにするには?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

これまで順調に進んでいたはずの食事が、2歳頃になって急に子供がご飯を食べなくなるほか、お菓子ばかりを食べたがることがあります。そんな我が子をみて、「栄養が偏ってしまう」「体調が悪くなったらどうしよう」と、不安になってしまうママやパパは多くいますよ。そこで今回は、2歳児がご飯を食べない理由をはじめ、食べたくなる方法やお菓子ばかり食べるときの対処法などをご紹介します。

2歳児の1日の栄養摂取量は?

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厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』をみると、1~2歳児の推定エネルギー必要量は、男の子が950kcal/日、女の子が900kcal/日が基準です(※1)。

1日の栄養量も大切ですが、まずはしっかりと身長・体重が増えているかどうかを確認しましょう。

生まれたときの身長・体重にもよりますが、以下の平均を目安に、前後に過度な差がないよう管理してあげてください。

2歳児の平均身長・体重(※2)

□ 男の子:身長81.1~97.4cm/体重10.06~16.01Kg
□ 女の子:身長79.8~96.3cm/体重9.30~15.23Kg

2歳児がご飯を食べない理由は?

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離乳食完了後、これまで順調に食事をしていた子供が、2歳頃になって急にご飯を食べたがらなくなることがあります。

厚生労働省の『保育所における食事の提供ガイドライン』にも、1歳以上の子供の食事で困っていることについて、1位に「遊び食べ」、2位に「偏食する」、3位に「むら食い」とあります(※3)。

理由としては、主に以下のようなことが考えられます。

・まだ遊んでいたい
・食べる気分じゃない
・そもそもお腹がすいていない
・色んな味に慣れて好みが出てきた
・イヤイヤ期で気持ちが変わりやすい
・眠い

特に、2歳児の成長で代表的なのが「イヤイヤ期」ですよね。自我が芽生え、自分のやりたいことや好きなものへの気持ちが強くでる時期です。

食事のシーンでも、「食べたいときに好きなものが食べられない」ということがあると、気持ちの折り合いがつけられず、食事を嫌がることもあります。

2歳児がご飯を食べたくなる方法やポイントは?

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幼いうちから栄養バランスを考えた食事を摂ることは大切ですが、2歳の頃は栄養を気にしすぎるよりも、食べる楽しさや興味を高めてあげるのがポイントです。

以下を参考に、できることから実践してみましょう。

食べる環境を変える

たまには公園などへ行ってお昼ご飯を食べてみましょう。いつもと違う環境や、「お弁当」という形でご飯を出すだけでも子供は楽しいもの。お弁当作りが大変なときは、おにぎりだけ作って、おかずだけ買うのも良いですね。

また、気分を変えて外食をし、お子様ランチを食べるなどもおすすめです。

食器を変える

好きなキャラクターや色の食器に変えると、嬉しくて食べるようになることもあります。食器の底にイラストが描かれていると、早く見たくてご飯を食べ切ることも。噛まずに飲んでしまわないよう、「ゆっくりね」と声をかけながら見守りましょう。

麺類など好きなものを出す

栄養を気にする気持ちもありますが、まずは好きなもの、食べやすいものを中心に出してみてください。麺類なら、ラーメン、そうめん、パスタなど、種類が色々あるのでおすすめです。

味付けを少し変える

同じような味付けが続いて、飽きてしまっている可能性もあります。薄味を中心にするのは良いことですが、ずっと続くと物足りなく感じてしまうことも。いつもと違う味付けの料理を出すだけで食欲が増すこともありますよ。

手掴みできるおにぎりを作る

手掴みできるおにぎりや、サンドイッチを好んで食べる子もいます。スプーンやフォークに移行したばかりだと、抵抗を感じるかもしれませんが、自由に食べる楽しさを感じさせてあげましょう。

量を減らしてみる

実は量が多くて食べきれず、「残すのが嫌だから食べない」ということも考えられます。ご飯を残したときに怒られた記憶や、「食べなさい」といわれ続けることがストレスで、食事の時間が嫌なものに。食べ残しが続くときは、まず量を調節してみてください。

間食の量を減らす・時間を開ける

間食から食事までの時間が短いと、すでにお腹がいっぱいということもあります。補食は、一度で摂り切れない栄養を数回に分けてとることが目的です。食事に影響しない範囲の量や時間を考えてあげましょう。

視覚的に楽しませる

盛り付けを鮮やかにするなど、視覚的な楽しみを持たせてもよいでしょう。にんじん、かぼちゃ、トマト、卵焼き、枝豆といった、カラフルな色の食材を盛り付けてみてください。

2歳児がご飯を食べず、おやつばかり食べるときの対策は?

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砂糖や添加物をたくさん使った市販のスナックやチョコレート、ジュースといったおやつは、子供の体や歯の健康のためにも好ましくありません。どうしても食べたいといぐずる場合は、まずお腹を満たしてあげてください。

午前・午後と2回程度、軽い食事のような内容でおやつをあげましょう。食べる量は、1日の推定エネルギー必要量の10~15%である、100~150kcal/日が、2歳頃の目安です(※4)。

食べるものは、時間をかけて栄養が吸収される、乳製品、いも類、炭水化物、たんぱく質、果物類を中心に、水分と一緒に摂ります。

例えば、麦茶+ビスケットや、牛乳+バナナなど、日によって組み合わせを変えてあげるのもいいですね。蒸かした芋やパンケーキ、ヨーグルトもおすすめです。

また、たまごをメインとしているプリンも、たんぱく質を摂取できるので良いでしょう。ただし、砂糖は控えめにしてくださいね。

それでも、甘いものを求めるときは、遊びに誘ってみたり、一緒にパンケーキを作ってみたり、気を紛らわす工夫をしてみるのも効果的です。

2歳児がご飯を食べなくても無理強いしないで

子供が食事をしないのは心配ですが、あまり無理強いをしてしまうと、「ご飯=嫌なもの」となって、逆効果に。たとえ遊び食べをしていても、「少しでも食べてくれたら」とおおらかな気持ちで取り組んであげてくださいね。

ご飯を食べない理由のなかには、「甘えたい」という気持ちが隠れていることもあります。気分を変えて、「今日はママのお膝で食べてみる?」と誘うと、急に食べ始めることもありますよ。

また、体調が悪くて食欲がないこともあります。食べ残したり、いつまでも食事が進まなかったりする場合は、子供の機嫌や様子もしっかり見てあげましょう。

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